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極上の日本ワインのおいしさを知らない人は気の毒だよね。

ぼくがソムリエの資格を取ったのは2000年。
もういまから20年以上前の話だが、その頃からずっとぼくの美意識は、ピノ、シャルドネ、ガメイ、アリゴテにあり、当時、何度か日本のワインを試してみたものの、お世辞にも美味しいワインという味わいではなく、とてもがっかりしたのを覚えている。
そんなブルゴーニュしか愛せなかったぼくのちいさな世界が、ここさいきん、日本ワインに興味をもつようになりました。

それはもちろん、この20年ほどで日本ワインの品質がものすごく向上したこともあるのだけれど、それよりもやはり日本ワインに興味をもっていたワイン好きの友達のおかげもあります。
美味しいと言われる日本ワインをいろいろと飲ませてくれたり、いっしょに試飲会にいったり、としているうちに、日本で造られるワインのおいしさに少しずつ引き込まれていきました。

先日、あるお店にワイン仲間と訪問した。
そこは日本ワイン専門のビストロで、一度行ってみたかったお店だった。
すべて日本ワインしか載っていないそのワインリストをみてるだけで、まるでおもちゃ箱をあけるときの子供のように目がキラキラしていたかもしれません。
ぼくたちが日本ワインをすごく好きで、テンションが上がっている様を見ていた店主が、奥のセラーからリストにないワインを持ってきてくれたり。
とても最高すぎる夜でした。

そこでだしていただいた日本ワインは、本当にすばらしくて。
こんなにおいしい日本ワインを出してくださるお店があるなんて、ぼくはなんて幸せものなんだろう。

そしてぼくはおもう。
極上の日本ワインのおいしさをご存じない方は気の毒だ。

ぼくみたいな20年以上もまえからワインを飲んでいて、そのころの日本ワインに失望した人ほど、いまの日本ワインの美味しさを、フランスやカリフォルニアなどというカテゴリーとはまた違ったワインのおいしさを知ってもらいたい、と。

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