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大学生の私と、忘れられない授業の話
6年前、大学3年生だった頃。
私は単位の足りなさが目につく成績表と睨めっこしていた。単位を何回も計算し、どうにか卒業したいと考えて、モチベーションを保つ為に好きな先生が担当していた西アジアについての演習授業をとることにした。
迎えた新学期、初回授業の日。後輩ばかりの顔ぶれに居心地の悪さを感じながら、4、5人掛けの丸い机に私は座っていた。フロアマットの感触を足の裏で確かめつつ、先生が来るのを待って
夜のコンビニに吸い寄せられる虫
降りるホームを間違えながらも地下鉄に乗り、「動物園前」で乗り換えて、長堀町に向かう。地上へ出ると雨は少し強まっていた。地図アプリは大変役に立つが、歩き始めの方向がいつもわからない。とりあえず歩いてみて、方向を確認するが、おおむね逆方向に歩いていることが多い。
渡りかけた信号を引き返し、少し歩くとファミマの前にホテルがあった。
フロントで少し待ち、機械でチェックインを済ませて、部屋に向かう。さっき
新幹線の窓の冷たさに毎回少しびっくりする
新幹線はいつも自由席にする。
当たり前に座れない時が結構あるので指定席にしておけば…と思うこともあるけど、その逆もある。
発車ギリギリの新幹線にとりあえず乗りこみ、自由席の号車番号を調べる。自分がいるのは指定席の号車だったのでテクテクと通路を進み、進み、進み、進むと人がふっといなくなった。自由席の号車はがらんどうだった。
乗車率5%くらいのさっぱりした車内で周り10シートくらい誰もいない席を選んで
春のコートはお持ちでない
旅の当日、会社は半休なので、午前中は普段通り制服を着て仕事をする。
退勤したら会社のロッカールームで旅のための服に着替えて、制服をロッカーに置き去りにする。ロッカーに隠していた大きなトートバックを持ち出して、いそいそとバス停に向かう。
バス停で職場の人とはち合わせたけど、個人主義の人間同士、軽い挨拶にとどまる。
3月も終わる頃だが、午後は肌寒く、初冬用のコートでちょうど良いくらいだった。春らしい格