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精神疾患伝説

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精神障害2級(双極性障害、ほか依存症。色々の玉手箱)の 戦ったこと、戦わないこと。苦しみはポイ🌈
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2022年11月の記事一覧

Pioggia,Giorno libero

Pioggia,Giorno libero

こんにちは。
雨ふりの休日は憂鬱?
雨音の不規則なリズムで、踊りたくなってフニフニとベッドから起き出した。

何をしよう。どんな日にしよう。
熱いコーヒー、温かいお料理、雨に合う音楽を聴いて。まずはビル・エヴァンス。それから1920年代のジャズ。

雨はふしぎ。
喉が渇いた、と水を飲むけど、外に出て上を向いて口を開けるわけじゃないでしょう?
昔々、川や泉に行って。できたての酸素みたいに澄んだ水を飲

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治せるよ。

治せるよ。

ちゃおお。どうも水宮です。

今日は月一の精神科診察。
星野源ちゃん似のタメぐらいの院長せんせと、最近は対談みたいになってる。

とはいえせんせも医療の人、ここ数年患者さん数も忙しさも赤マル急上昇。
こっちとしては、スムーズに診察を済ませて源ちゃんが早く帰れるよう、質問事項と話したいことをまとめて行った。

・体の不調と処方薬の関連性の有無。
・夫や地域の人々との関わりによって変わってきたこと。

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ピアノ・コーリング

ピアノ・コーリング

時々、無性に指が鍵盤を欲しがる。
実家のピアノは母がタケモっちゃって無い。もー母ちゃん、せっかくのグランドを。
まあ彼女は広々して嬉しいらしいが、私が弾くというていで欲しがったのは実は五十の手ならいで始めたばかりの母の方だった。

↑カッコいいよねえ。きもちいいー^_^

好きなのはドビュッシー。テクの問題で難しいのは諦めた。ケークウォークとかベルガマスク組曲が限度。
あの奇妙で静謐でやわらかな響

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徳はお得

徳はお得

ちゃおお。
突然ですが、モテる上妬まれないような人々というのはどういうものか。

例えばモテないスケベは今や公的機関やキビしいリテラシーがとっちめたりとっ捕まえたりするようになった。
人がイヤだと思うことを自分本位にやる人々が、モテない人々。一生を棒に振ってしまうことも。

一方、モテる人というのも確実に存在する。

年齢性別を問わず好かれてる人がいるとする。
例えばエロい空気を出してもカラッとし

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Eau de vie

Eau de vie

小学校低学年の理科の授業で、組織液というものを習った。
血液のベースの水みたいなもの。ひざをすりむいてかさぶたができて、はがすと流れるあの透明な液体。からだのいろんな臓器や器官に出入りして、老廃物を受け取って行き、栄養をあげてくる。でもどこにも属さない。
「私はこれなんだ」。
何故か思った。

掃除は好きだった。
その頃から、誰もやらない学校の流しの排水口の掃除なんかを放課後勝手に一人でやっていた

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飛ばされちゃったらなんにもしないの

飛ばされちゃったらなんにもしないの

風の強い日。
一人歩いていた。
体がヨロヨロするほどの強風。

ふと。前に2、3歳くらいの女の子と若いお母さんが歩いていた。

女の子は強風に大はしゃぎ。帽子を飛ばされそうになってきゃあきゃあ笑ってる。ママも一緒に笑ってる。
女の子が笑いながら叫んだ。
「飛ばされちゃうー❗️」
ママがおかしそうに言った。
「ねー。飛ばされちゃったらどうしようねー」
女の子はこともなげに笑って答えた。

「飛ばされ

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Respect

Respect

忘れるのは嫌だから書いておく。
私の敬愛する者たちのことを。

前職の二人の上司、そして一人の最古参の先輩。全員女性だったが、彼女たちにはある共通があった。

一つ、愚痴をこぼさない。
一つ、誰も何も否定しない。
一つ、仕事は勿論完璧最速。
一つ、自分のことはいつも後回しで他人のケツ持ちを嫌がらない。
一つ、めっちゃ明るい。
一つ、分かりやすく優しく、信頼しながら教える。
一つ、神秘的なものにある

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Welcome to JAPAN

Welcome to JAPAN

仕事をしていた頃の話。

現場は一般人が入れないビルだった。清掃作業は朝10時でいったん休憩に入る。短時間パートの人はそこで上がる。

先に上がる先輩二人がお喋りをしながら休憩室へ向かう途中、うち一人が眉をひそめている。どうやら今敷地内をウロウロしてる人がいたらしい。

「気持ち悪いわ。こないだもなんかぼけ老人が入ってきたじゃない?」
もう一人の女性はまあまあ、そのうち外へ行くわよとなだめている。

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