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30代教員が転職について考えてみた

果たして自分にとってこの仕事がこれから先20年以上も続けられるのか。


これが天職なのか。
ここで転職なのか。

聞いてみたわけじゃないので分からないけれど、こんなことを思っている年齢近い人は少なくないと思うのだが。

コロナ禍というのも、転職を考えさせられるきっかけになったという人もいるのではないか。実際に何かしら行動を移したりしなかったにせよ、一瞬でも過った人はいるだろう。

自分は今、小学校教員。
今に始まった事ではないが、3年目を過ぎた頃からこのまま20年以上この仕事を続けている自分のビジョンが見えなくなり始めた。

小学校の教員として働く醍醐味としては、1年生〜6年生までの幅のある学年の子どもたちと学習をできること。これは他の校種にはない特色。また、たくさんの教科を学級担任が年間通して教える(今後の教科担任制というのは今は置いといて)というのも特色。

その分多岐に渡る仕事量や年数を重ねるごとに増え続ける負担感。
それはどんな仕事でも当たり前なのかもしれないけれど、一番子どものために使いたい時間は年数を重ねるごとに削られていき、日に日にやりたかった仕事とのギャップは増していく現実があった。
それに、いざ仕事ができたとなるとさらに新たな仕事が回ってくる中、明らかに仕事をしていない人が同じ組織にたくさんいることも見えるようになってくる。まさに働き蟻の法則がそこにはある。

若さは武器。子どもは無条件に若い先生が好きだ。それはどんどん失われる特権で、ずっと同じテンションで子どもと一緒に遊んだりすることも難しい。

そんなことを思いながら、モヤモヤしているぐらいなら動いてみようと2020年のうちにいくつか転職サイトに登録したりセミナーに出席したりしてみた。

何かしら技術のある、いわゆる手に職の人は、自分の価値や推しどころを一番自分が分かっているのでそこを軸に転職を考えていくのではないかと思う。

教員

先生

これは手に職と言えるのか。やっぱりサラリーマンなのか。それとも経営者なのか。

かなり特殊な仕事だと改めて思う。
仕事の内容は多岐に渡るけれど、何かに特化してスキルがあるかと言われればそうでもないし、器用貧乏みたいな側面が多い。

社会に出ていると言えるのかもかなり微妙で、学校という閉鎖的な場所でしか時間を過ごしていないので一般社会人の常識などは身に付いていない。

セミナーに出席して、いくつかのブースで話をした中で感じたことは

教員の需要の無さと年齢の壁

あからさまに、あーその歳で、しかも教員なのに転職しようとするんだ

といった反応ばかりだった。

実際に出席して、この目で見て肌で感じられたからこそ強烈に残った。現実を実感させられた。選ぶ側にはいないんだなという現実があった。

紹介される求人案内も、給与や待遇面では公務員と比較すると劣るのが正直なところ。自分自身が思い描いているライフバランスと金銭面は絵空事だった。

安定

という面を求めるのであれば、これ以上ないのが一般的な見解で、それは確かにそう思う。

けれど、その安定とされる中でモヤモヤしてしまったのも事実なのだからそこがもどかしいのに。

世の中には、いろんな選択肢がある。
感情の赴くままに動き出す。
しっかり計画的に着実に進めていく。
動いて、考えて、また動く。

多分、おそらく、そのどれもが正解になり得るし、間違いにもなり得る。
要は、自分が決めることだ、それだけははっきり分かっている。

時間は誰しも平等に流れるので、世間的にみて選択肢が残されている時間は少ないのと、自分以外の環境的要因も操作できない部分はあるが、このモヤモヤに毎日目を背けず向き合おうと思う。


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