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私とテュルク世界

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#トルコ

【注意喚起】トルコでナイフを突きつけられた話・お金を出して命を守ろう

【注意喚起】トルコでナイフを突きつけられた話・お金を出して命を守ろう

今回はトルコに留学していた時の話。

私の滞在先はイスタンブール。その日はアジア側の友人宅に出かけていて、最終便で夜遅くにアジア側から寮のあるヨーロッパ側へ蒸気船で渡っているところでした。

船で隣に座った男が話しかけてきました。「あんたどこから来たんだい。」トルコなら外国人に対するよくある問答です。それまでにも数十回と同じようなことがありましたので、何も不振に思わずやり取りしていました。

その

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トルコで「日本人」として扱われて・外国人を外国人として扱って壁を作る日本人

トルコで「日本人」として扱われて・外国人を外国人として扱って壁を作る日本人

トルコに留学したのは20歳の時。最初は見るものすべて、行くところ全てが異国情緒あふれていて、刺激的な生活でした。住むところも寮に決まり、留学先での日常というものを手に入れた頃です。ふと考えてみるとそこでの私の親しい友人たちはシリア人、アゼルバイジャン人、カザフ人とトルコからすると外国人ばかりでした。せっかくトルコに来たのに外国人とばかりつるんでいるなとそのころの私は思いました。今考えてみると、何人

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【ゴールデンウィーク特別企画】ウズベキスタン体験記①エピローグ・ウズベキスタン初上陸

【ゴールデンウィーク特別企画】ウズベキスタン体験記①エピローグ・ウズベキスタン初上陸

今日からゴールデンウィーク企画ということで、2008年8月と2009年9月にウズベキスタンに滞在した時のことを綴ろうと思います。忘れている部分も多いので、編年体ではなく、エピソードを取り上げる形で書いていきます。

始めて私がウズベキスタンに行ったのはトルコに留学していた時のことでした。留学と言っても、私が学生の時は交換留学のシステムがなかったので、自分で語学学校に行くのが一般的で、イスタンブール

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トルコに興味がある人は当然中央アジアやテュルク諸語にも興味を持つものだと思ってきた人生だった・逆も然り

トルコに興味がある人は当然中央アジアやテュルク諸語にも興味を持つものだと思ってきた人生だった・逆も然り

先日こんなツイートをしました。

私としては172(2021年4月27日時点)も良いねをいただけてびっくりしています。もちろんいわゆるバズったとはいえないものの、こんな狭い範囲にしか響かないであろう、トルコか中央アジアに関心のある人限定のこのツイートがこんなにいいねしていただけるなんて、ツイッターとは本当にわからないものですね(狙ったツイートは響かないことばかり)。

皆さんの「いいね」は必ずしも

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実はみんな知ってるあの曲はトルコの曲だった・速水けんたろうお兄さんの黒歴史

実はみんな知ってるあの曲はトルコの曲だった・速水けんたろうお兄さんの黒歴史

普段トルコにアンテナを張っていない人でも、実は日本のテレビ等でトルコの曲が使われていることがあるとご存じでしょうか。今日は、皆さんが一度は耳にしたことがあるであろう曲をご紹介します。なお、若い人は知らない可能性もありますのでご了承ください。

1.ジェッディン・デデン(Ceddin Deden)まずはこちらのCMの曲を聞いてみてください。

一度は聞き覚えがありますよね。これは「ジェッディンデデン

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日本再発見・トルコ、トルクメニスタンに行って好きになった日本のもの

日本再発見・トルコ、トルクメニスタンに行って好きになった日本のもの

私の海外生活は細かいものを除くと3回あります。20歳の時に1年間トルコで留学生として、1年半の間トルクメニスタンで日本語教師として、そして2年間大使館員としてトルクメニスタンで生活しました。

外国、特に在留邦人が少なかったり、日本のものが手に入りにくい国で生活すると、日本や日本のものが恋しくなると思います。私の場合は外国にいるときはその土地のものを楽しみたい派なので、実はあまり苦労したことはない

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10年前の3月11日に私は何をしていたか

10年前の3月11日に私は何をしていたか

2011年の3月11日、私は大学4年生でした。卒業を控えた私は、友人と卒業旅行に出ており、地震が起こったときにはちょうどトルコのデニズリ(Denizli)というエーゲ海地方の街に住む友人を訪れていました。

地震が起こったのはトルコでは深夜だったでしょうか、私たちは寝ており、朝一番に友人の親戚からの電話で知ることになります。「日本は大丈夫か。」と言われても、私たちもトルコにいたので、何の情報もあり

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ザクロ売りのおやじにサウナに誘われた話

ザクロ売りのおやじにサウナに誘われた話

私が20歳の時、トルコで遊学していた頃の話です。

日本でトルコ語の文法や購読ばかり学んでいた私は、トルコに行った当時はアウトプットに自信がありませんでした。そのため、せっかくトルコに来たのだからと積極的にトルコ語を使うべく、いろんな人と話をしていました。トルコ人の国民性もあり、その辺の知らない人と雑談することは特に違和感のないことでした。

ある日、寮からバス停の道すがら、ザクロを荷台いっぱいに

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「まそしゅ」って何?トルコ式ニックネームをつけてみよう

どうも。「まそしゅ」です。

プロフィールにも書きましたが、「まそしゅ」はトルコ時代のニックネームです。行く先々でニックネームを付けられ、アゼルバイジャンではMezayir(メザーイル)(意味は不明。知っている方教えてください。)、トルクメニスタンではMaksat(マクサット)(「目的」の意)、ウズベキスタンではMaksatjon(マクサットジョン)「マクサットちゃん」と呼ばれていました。

どの

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世界中で日本人以外に間違われる話

世界中で日本人以外に間違われる話

話が初めて行った海外は大学2年生のトルコでした。友人と2人で約2週間トルコの西半分を回ったのですが、友人はいつも「じゃぽん」(日本人)と言われていました。私はというと二回に一回はタタール人かと聞かれました。今考えるとこれが始まりだったのかもしれません。

トルコで日本人がタタール人に間違われるというのは、そんなに珍しくない話で、いわゆるタタールスタンに住んでいるタタール人と思っているわけではなく、

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テュルクか、チュルクか

テュルクか、チュルクか

最初の記事を書いてみて、そのまま放置しておくのが個人的に気持ち悪かったので、ここで断っておこうと思います。なぜ私が「テュルク」という語を使うのかを。

私の興味のある「テュルク」というのは、トルコ語、トルクメン語、ウズベク語、カザフ語、ウイグル語、トゥバ語、サハ語等の親戚関係にある言語を話す人々やその人々の住む国や地域なのですが、これらを日本語で「テュルク」、「チュルク」、「トルコ系」、はたまた、

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私とテュルク世界

私とテュルク世界



始めまして。「まそしゅ」と言います。「まそしゅ」というのは私のトルコ式のニックネームで、トルコ人の友人から呼ばれている名前です。

今日は初めての投稿なので、私自身とテュルク世界の関わりについて書こうと思います。

始めての出会いは、大学でトルコ語を専攻したことでした。きっかけは、英語以外の外国語を学びたいと思い、いろんな外国語や国について調べていたところ、偶然高校の担任の先生がトルコに旅行に

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