「まそしゅ」って何?トルコ式ニックネームをつけてみよう
どうも。「まそしゅ」です。
プロフィールにも書きましたが、「まそしゅ」はトルコ時代のニックネームです。行く先々でニックネームを付けられ、アゼルバイジャンではMezayir(メザーイル)(意味は不明。知っている方教えてください。)、トルクメニスタンではMaksat(マクサット)(「目的」の意)、ウズベキスタンではMaksatjon(マクサットジョン)「マクサットちゃん」と呼ばれていました。
どの名前もその土地でよく使われている名前から私の名前の音に近いものが直感的に選ばれたものなのですが、そんな中でも「まそしゅ」はある程度規則性のある命名法なので、言語的にも興味深いものです。
私の名前は「まさひろ」ですので、その一部を取ってトルコではMasaと呼ばれることがありました。しかし、masaはトルコ語で「机」の意味ですので、人の名前として使うのには少し面白い感じがして、自己紹介すると相手がニヤリとしていました(ちょっと腹立つ)。
ニックネームの造語法なのですが、いくつかの例を見ながら説明しましょう。İbrahim「イブラーヒム」はİbo「イボ」、Muhammet「ムハンメット」はMuho「ムホ」などある程度決まったニックネームがあります。これらは2音節目の母音(二つ目の母音)をoに替えることで作られます。つまり、Masa「まさ」の場合はMaso「まそ」になります。
まそしゅの-ş「しゅ」は何かというと、指小辞(ししょうじ)と呼ばれるもので、「かわいらしい」といった感情を追加する接辞です。ロシア語のカのようなものですね(チェブラーシカ、マトリョーシカ、ウォッカ「お水ちゃん!?」)。トルコ語の-ş場合はおそらくこのニックネームにしか付きませんが、İboはİboş、MuhoはMuhoşとなります。そして、MasoはMasoşとなるわけです。簡単でしょう。
例えば、「たろう」なら「たろ」または「たろしゅ」、「はなこ」なら「はの」または「はのしゅ」になります。
皆さんも自分の名前をトルコ式にして、ニックネームとして使ってみてくださいね。