コロナ以上に危険視しなければいけないこと

サバクトビバッタはご存じでしょうか？

コロナともう一つ大きな危機それがサバクトビバッタの存在です

結論　サバクトビバッタのせいで食糧危機が起こり約４２００万人も飢餓が出ることが予想される。これは国連食糧農業機関（FAO）による警告

サバクトビバッタはアフリカで発生し食糧を食い荒らしながら中東　西アジアと移動しながら繁殖し続けている。日本も他人事ではありません。

サバクトビバッタとは？

形態

バッタ科のバッタ　約５センチ　約２グラム

日本で見かけるトノサマバッタは１０センチなのでそれよりは小さいです。

生息地

アフリカ　中東　アジアに生息して範囲が広い

風に乗って移動するため移動速度が風速に近い。よって、１日の移動距離が１００～２００キロ移動する

上昇気流に乗って最高海抜２０００メートルに達する。それ以上いけないのは気温が低いため行くことができない。

生態　

寿命　　３か月～６か月

サバクトビバッタは単体で生活しています。このことを孤独相

ある条件が整うと集団で生活するようになります。このことを群生相　

ある条件とは...

サイクロンが発生し高温多湿になるとバッタの活動にとって好条件になり繁殖が盛んになる

具体的に

今回の蝗害（こうがい）は２０１８年５月にアラビア半島で発生したサイクロンが大量の雨を降らせ、ルブアルハリ砂漠に無数の湖ができました。

それにより、いつもならバッタの餌となす草木が枯れるのだが、大雨で植物は枯れず繁殖に適した温度だったため大量発生してしまった

特徴１　食欲旺盛

大きさだけでなく食欲が旺盛で、樹木、茎、花、葉っぱ、農作物では、トウモロコシ　米　サトウキビ　大麦　野菜　といろんなものを食べ自分の体重と同じ重さの食料を1日に食べてしまいます。　そして、食べた排せつ物が草木を腐らせてしまいます。

特徴２　突然変異　

性格も凶暴化し容姿も孤独相の時は緑色だが群生相になると黄色に変化し長距離移動するのに適した形態に発達します。そして、サバクトビバッタの幼虫が分泌するフェロモンがバッタ同士を引き付ける作用があり、そのフェロモンの効果で巨大な群れを作ります。しかし、成虫になるとそのフェロモンが変化して方向感覚を狂わす作用になってしまいます。それにより、バッタが四方八方に飛んでいき繁殖地域を拡大していきます。

簡単に言えば飛行モードになるってこと

現在の状況（２０２０年８月１４日のもの）

・ケニア北西部　未熟な群れが残っているが減少している

・南スーダンを通過しスーダンの繁殖地に到着した。ほかの群れは北部エチオピア高原、ソマリ北西部に移動

・イエメンから２つの群れが７月の終わりに北東エチオピアに移動しまし　た。オマーン南部ではサラーラ近郊地域で繁殖に対する防除作戦が進行中（エチオピアの群れは新しい群れ）

・ソマリア北部から東にわたった群れの一部は８月の初旬にインド　パキスタンに到着する可能性あり

・これまでスーダン　エリトリア　には発見報告が少なかったが複数の群れが現れ繁殖に適した状態になった

スーダンでは大雨が降り大洪水となりダムが決壊した

・イエメンではイエメン内戦　コレラ　新型コロナ　大洪水が起きており、さらにイエメン内部で激しい雨が降り８月中に繁殖拡大し紅海沿岸まで拡大する可能性

・エチオピア北部　東部でも繁殖拡大の可能性　その結果エチオピア　イエメンは夏の蔓延の震源地になる可能性あり

・インド　パキスタンの国境両側でまだ深刻だが８月のモンスーンの影響により繁殖が進む。　なのでかなりの量のバッタが孵化する

Desert Locust situation update 14 August 2020

⇧　国連食糧農業機関（FAO）のサイトで最新情報が得られます

⇧　サバクトビバッタについて詳しく説明しているユーチューバーです

対処法

現在は殺虫剤により駆除しているそうです。しかし、新型コロナの影響によって物流がストップしているため殺虫剤が手に入りにくくなっています。さらに、むやみに殺虫剤を蒔いてしまうとアメリカでヒアリが繁殖した際大量に殺虫剤をまいてほかの生態系に影響を及ぼしてしまった過去があるため慎重に対処しなければならない。

ほかにはバッタ好物な１０万羽のアヒルを投入するのを検討中らしいですがさすがに何千億匹を１０万羽では厳しいような気もするが…

だったら食べればいい！

と思いましたが、食用には向かないらしい

イナゴは柔らかく苦みが少ないので食用として日本でも東南アジアでも食べられていますが、バッタは固く苦みも強いので食べられません。

編集後記

昆虫は変温動物なので冬になれば繁殖が抑えられるので早く冬になるのを祈るばかりです…　しかし、冬になればインフルエンザ　新型コロナウイルスとダブルパンチで猛威を振るうし、コロナとインフルエンザはどちらも発熱するので見分けがつかず陽性者を見つけるのに困難をきたしてしまう。早く冬になってほしいがなってほしくないこの矛盾。どちらも早く収束を祈るばかり。今できることはひっそりと暮らし、ひっそりとまじめに勉強するべし