mariamour

パリ在住 私的詩人 アーティスト 精神を念写するためだけのArt work パリとノ…

mariamour

パリ在住 私的詩人 アーティスト 精神を念写するためだけのArt work パリとノルマンディー地方のLyons la forêt などにて創作 パフォーマンスフォト 短編フィルムはartiste Morgane Rousseau と制作 ビジネスではありません

記事一覧

天使との格闘を終えて

大切な娘が太陽にもどっていきました 少しお休みしていました 別離と愛着は美しいけれど死の美しさは彼女を壷の中でなく全ての空間に存在させました 貴女はどこにでもい…

mariamour
2年前
6

靄のなかの点

遠くへ消えていかないで 暖かさが 重さが 手を離れると 冷たくて 軽くて 孤独で 点が あなたの点が 消えていく Ne disparais pas Chaleur Le poids est Quand tu relâche…

mariamour
4年前
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永虚空遠

わたしは怖い 好きなものが 逃れることのできない葛藤を生み出す積乱雲 わたしは怖い わたしの好きなことが 結局 空っぽなんだ みんな知ってるくせにj 'ai peur Ce que…

mariamour
4年前
16

魂は蕾

飛行機は去っていった 嵐のなか 拘束されるものの何ひとつない 自由は与えてくれる  想像のできない蕾を 永遠に 際限なく 魂は逃げていく 現実のなか 肉体を捨て ピンクの…

mariamour
4年前
14

初夏の肌理

墨色の夜が訪れると ぽつぽつと温やかな 乳白色の明かりを灯し 忘却の亡霊たちを 死の世界から浮き上がらせ 消し去られた’’生’’を 懐かしき故郷へと導く 現実の空白か…

mariamour
4年前
15

露の味

ここにきてください 朝になってしまいます もう白い気配がそこに あなたの朝の露をください ここにきて この森に Venez ici C'est le matin, il y a un panneau blanc …

mariamour
4年前
10

わたしは

わたしは夏の終わりのリンゴの木のよう 物悲しげで 酸っぱくて すこし冷たくて ライラックの揺れていた春を思いながら舞い落ちる時を止められずに歯を食いしばっている …

mariamour
4年前
20

糸杉

ゆられゆられて青い国からあなたはきて この大地に細い根を生やし始めたとき 孤独の白い太陽を ほら煌びやかな波色の空がつつむ Secoue, secoue, viens d'un pays bleu Q…

mariamour
4年前
16

あの門の前です

もう四年かしら?この前お会いしてから いつかお会いしましたっけ? はい 午前の早い時間に たしか 夏至の 場所はどこでしたか? アルデンヌの森です お忘れになら…

mariamour
4年前
15

コットンの浜辺にて

コットンの浜は ひんやりと冷たく かさかさとしていて 日に焼けた肌が横たわるとフワッとお日様の香りが立ち 冷たく柔らかな花弁が 草いきれでいっぱいの部屋のなかで漂っ…

mariamour
4年前
11

閉じこもり

あなたといたい 夏 どこでも ピクニックシートを広げたら ほら あっかな あなたといたい日だまり そしてまた今日も雨が降る森は  本の香りに満ちている 世界は変…

mariamour
4年前
10

ロバオアシス

どこか知らない場所にいた とても素敵なところ とても素敵な笑顔 でも傍らでは ロバがうつむいていた 雨に打たれながら 未来も知らず 今も知らず まるでわたしのように…

mariamour
4年前
10

ロバオアシス

白い砂漠の道は 霧雨に濡れていた 冷たい風が わたしを 包み 曇った窓に涙が流れた 水面の椰子は 小さくなにかを囁く 夜を 凍ったグレープフルーツの匂いがあたりにたち…

mariamour
4年前
6

i am a bird in sparkling sky

わたしはカゴのない鳥 自由と孤独をもっています だけれど永遠に飛べる長い羽根をもっています  Je suis un oiseau sans panier Ayez la liberté et la solitude Mais i…

mariamour
4年前
10

桃空に消える染み

桃色の空間 花々が投げられた空は わたしの体のように夏でいっぱい 数千の花弁があなたを抱きしめて しみを残して 何も残らないのに Espace rose Le ciel où les fleurs …

mariamour
4年前
14

夜明けまえ

おかえりなさい 苔むした石は オーブの香り ただいま 今日は白い動物園で お話をしてきたわ 狐たちと Nous saluons le retour Pierres moussues Parfum d'orbe je suis re…

mariamour
4年前
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天使との格闘を終えて

大切な娘が太陽にもどっていきました 少しお休みしていました 別離と愛着は美しいけれど死の美しさは彼女を壷の中でなく全ての空間に存在させました 貴女はどこにでもいる 山頂を目指し水平線を超える勇気をくれました 貴女の居る場所ならわたしはどこへでも発てる強さを得ました

靄のなかの点

靄のなかの点

遠くへ消えていかないで
暖かさが
重さが
手を離れると
冷たくて
軽くて
孤独で
点が
あなたの点が
消えていく

Ne disparais pas
Chaleur
Le poids est
Quand tu relâches ta main
Du froid
Lumière et
solitaire
Le point est
Votre point est
Disparaître

永虚空遠

永虚空遠

わたしは怖い
好きなものが
逃れることのできない葛藤を生み出す積乱雲
わたしは怖い
わたしの好きなことが

結局

空っぽなんだ

みんな知ってるくせにj

'ai peur
Ce que j'aime
Cumulonimbus crée un conflit qui ne peut échapper
j'ai peur
Mon truc préféré

Après tout

C'est vi

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魂は蕾

魂は蕾

飛行機は去っていった
嵐のなか
拘束されるものの何ひとつない
自由は与えてくれる 
想像のできない蕾を
永遠に
際限なく
魂は逃げていく
現実のなか
肉体を捨て
ピンクの花びらを着て

L'avion est parti
Dans la tempête
Il n'y a rien à être lié
Vous donne la liberté
Des bourgeons inimaginable

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初夏の肌理

初夏の肌理

墨色の夜が訪れると
ぽつぽつと温やかな
乳白色の明かりを灯し
忘却の亡霊たちを
死の世界から浮き上がらせ
消し去られた’’生’’を
懐かしき故郷へと導く
現実の空白から逃れ
7月の旅に放たれた灰の玉たちは
みずみずしい呼吸で目を醒ます
白昼の朝に

白いピアノが弾いている
初夏の肌理(きめ)を

Quand une nuit noire vient
Duveteux et chaud
Allume

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露の味

露の味

ここにきてください
朝になってしまいます もう白い気配がそこに

あなたの朝の露をください

ここにきて
この森に
Venez ici
C'est le matin, il y a un panneau blanc

Donne-moi ta rosée du matin

Venez ici
Dans cette forêt

わたしは

わたしは

わたしは夏の終わりのリンゴの木のよう
物悲しげで
酸っぱくて
すこし冷たくて

ライラックの揺れていた春を思いながら舞い落ちる時を止められずに歯を食いしばっている

幻想を破壊すれば現実は醜悪ではないのですか?Je suis comme un pommier à la fin de l'été
Tristement
Acide
Un peu froid

Je serre les dents av

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糸杉

糸杉

ゆられゆられて青い国からあなたはきて
この大地に細い根を生やし始めたとき

孤独の白い太陽を
ほら煌びやかな波色の空がつつむ

Secoue, secoue, viens d'un pays bleu
Quand j'ai commencé à cultiver de fines racines sur cette terre

Le soleil blanc solitaire
Regarde,

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あの門の前です

あの門の前です

もう四年かしら?この前お会いしてから

いつかお会いしましたっけ?

はい 午前の早い時間に たしか 夏至の

場所はどこでしたか?

アルデンヌの森です
お忘れになられた?
楡の白いピアノが軽やかな伴奏で朝露を作っていましたでしょう?
雲は渦を巻いてどこともなく世界に上がり虹色のアーチがお休みなさいとわたしたちを引き離しましたの

Cela fait déjà quatre ans? Depu

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コットンの浜辺にて

コットンの浜辺にて

コットンの浜は
ひんやりと冷たく
かさかさとしていて
日に焼けた肌が横たわるとフワッとお日様の香りが立ち
冷たく柔らかな花弁が
草いきれでいっぱいの部屋のなかで漂って
吐息とともに語られていく ポエジー

Plage de coton
Frais et froid
Volumineux
Quand la peau brûlée par le soleil se couche, l'odeur du

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閉じこもり

閉じこもり

あなたといたい



どこでも ピクニックシートを広げたら

ほら あっかな

あなたといたい日だまり

そしてまた今日も雨が降る森は 

本の香りに満ちている

世界は変わった

熱を出しては生まれ変わっていく

je veux être avec toi

l‘été

Étendez la feuille de pique-nique n'importe où

Tu vois?

Je

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ロバオアシス

ロバオアシス

どこか知らない場所にいた

とても素敵なところ
とても素敵な笑顔

でも傍らでは ロバがうつむいていた
雨に打たれながら

未来も知らず
今も知らず

まるでわたしのように

わたしは立っている
その部屋のまえに

音楽が流れている
遠いモスクから

迷子

ロバオアシス

ロバオアシス

白い砂漠の道は
霧雨に濡れていた
冷たい風が
わたしを 包み
曇った窓に涙が流れた

水面の椰子は
小さくなにかを囁く
夜を

凍ったグレープフルーツの匂いがあたりにたちのぼり
燃える木は揺らめく身体を溶かし
めまいにさそわれ
わたしは

i am a bird in sparkling sky

i am a bird in sparkling sky

わたしはカゴのない鳥
自由と孤独をもっています
だけれど永遠に飛べる長い羽根をもっています 

Je suis un oiseau sans panier
Ayez la liberté et la solitude
Mais il a de longues ailes qui peuvent voler pour toujours

桃空に消える染み

桃空に消える染み

桃色の空間
花々が投げられた空は
わたしの体のように夏でいっぱい
数千の花弁があなたを抱きしめて
しみを残して
何も残らないのに

Espace rose
Le ciel où les fleurs ont été jetées
Plein d'été comme mon corps
Des milliers de pétales vous étreignent
Laissant des tach

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夜明けまえ

夜明けまえ

おかえりなさい
苔むした石は
オーブの香り
ただいま
今日は白い動物園で
お話をしてきたわ
狐たちと

Nous saluons le retour
Pierres moussues
Parfum d'orbe
je suis revenu
Au zoo blanc aujourd'hui
Je t'ai parlé
Avec les renards