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まちのきょういく委員会コラム

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教育について気づきのあれこれ。まちのきょういく委員会で開催したイベントやワークショップなどの報告レポートや他のイベントやセミナーなどに参加・体験してのコラムです。
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記事一覧

第二言語である「英語」を使えるように楽しく学ぶには!?

ケンブリッジプログラムをオンラインで受講できるインターナショナルスクールを運営するNisai Japanには、発話力(発音力)を伸ばしたい日本人向けに「Unit of Sound」という教材があります。 PLAYFULに学べるようするにはどうしたらよいか?と思い、ちょっとメモ的に書き留めてみました。 英語を学習する上で、まず知っておくこととして、ABLEでもいろいろと勉強させていただいている認知科学分野を専門にされている今井むつみ先生の著書「英語独習法」という書籍から。

「Self-as-We」を実現する一員として

先日開催されたNTT西日本のオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)」にて、下記イベントで登壇をしてきました。 実は、この場で話すのは、今回で3回目。すべて5分間という時間制限があるなかですが、3回目にして、やっと自分の話す内容も軸もできつつあるなと感じています。チャレンジして、また振り返るというプロセスはとても有効ですね。 QUINTBRIDGEは、関西にある他のオープンイノベーション施設と比較して、自治体との共創の案件が多いですね。 また、

学習における苦手をどう突破するのか?

先日、京都大学 学術情報メディアセンター 緒方研究室主催で開催された教育データ利活用プロジェクト合同シンポジウムにオンラインで参加しました。 どれも興味深い実践事例や研究プロジェクトだったのですが、特に学習でのつまずきをデータとして把握するために、色マーカーをつかうというのは、なるほどな内容でした。つまり結果という数値を見るのではなく、プロセスに注目して、それをデータ化(数値)して個別最適にしていくということ。 そもそも「苦手」だったり「不得意」と思うのは、やってみてでき

あらためて、探究型チームやプロジェクトを考える

ご縁をいただき、京都にある学び場とびらで開催された手放す経営ラボ主催の「これからの時代における「いい組織」探求会」vol.2 に参加してきました。 会社のあり方や組織のあり方についてモヤモヤとしていた時期に、ティール組織や自律分散型チームについて探究していたことが、時間を経てDXO(ディクソー)へたどり着くことできました。 ミッション、ビジョンというのは、経営者が管理しやすく、また対外的に社会的意義や価値を知ってもらうという手段だけになりがちというのは、実際に何度もプロジ

デジタル体験から活用に向かうICT教育の土台を考えてみる

マイナ保険証は当面バタバタしそうですね。 総務省「デジタル活用支援推進事業」というのがあります。これは、住んでいる地域にスマホ携帯の販売店がなく、気軽に相談できず、操作がよくわかならない、スマホに慣れていない人たち向けに、身近な場所で講習会を開催する事業なのですが、キャリアショップがない地域では、身近な公共施設を活用して、対面で講習会を開催しています。 そもそも、なんで日本においてデジタル活用に力を入れるのか? 研究者・実践者の言葉を引用してみたいと思います。 落合陽一さ

GIGAの「for ALL」って何だろう。

第5回 ソフトバンク GIGA SCHOOL SUMMIT にオンライン参加しました。 今回のテーマは「NEXT GIGA 成功の鍵」そういえば、GIGAスクールに関して外部サポートとして学校現場にも携わっている割に書いたことがなかったので、この機会に。 第1部は、いきなり衝撃的データ「GIGA」って何の略ですか?に答えられる人がほぼいないという事実から。またNEXT GIGAというと端末の更新のことしか考えていないという現状について耳の痛い話から始まりました。 第2部は

AIは、学ぶ機会や創造性を奪ってしまうのか?

最近ネットニュースで知った記事ですが、チームメンバーをAIでイラスト化して、さらにグッズ展開するというのは、ほんとお見事ですね。 学校外活動費や教科外活動費について、各家庭の負担ということになりますから、チームとして、お互いが切磋琢磨しながら、継続的に運営させ、優秀なコーチ獲得を含めて、よりよい環境を整備していくために、どうしたらよいのか?どうするか?が問われきます。 となると、その地域に限らず、幅広い層に自分たちの活動を認知してもらい、チームの応援者や支援者を増やしてい

学力ということよりもウェルビーイングを最優先するということ

日本の教育とウェルビーイングの未来を考えるシンポジウム#25総合討論にオンライン参加してのレポートです。 実践と行動による日々の変化を常に楽しめることだと思います。その結果、学力向上にもつながっていく。理想と言えば、そうなのかもしれませんが、それを実践者はどう考えているのでしょうか? このワードで検索するといろいろと動画がでてきますね。 先生の働き方改革、子どもと先生、子どもに関する学校外の活動についても、同じように考えていく必要がある。多様な関係性や立場のなかで、対話を

メタバースを使ったらどんなことができそうか?

先日大阪京橋にあるNTT西日本が運営するオープンイノベーション施設QUINTBRIDGE でピッチをしてきました。 その報告も兼ねて、最近気になっていることをまとめてみました。 PISA調査結果(OECDが進める国際的な生徒の学習到達度調査)が発表されると、読解力が低下しているや、日本はOECD諸国でもトップレベルだなんて話題になりますが、読解力に関して、本などの文章を読まずに、SNSを見て、情報収集している人が増えているのは問題だという意見がありますね。 と、ちょっと

20代にどんな仕事をしたいのか?描いてみること。そのために・・・

スマホで自撮りはするけど、自分の実践や学習歴を記録することはしないよねという話です。 20代にどんな仕事をしていきたいのか?をイメージするには、やはり10代から、どんな職業があるかを知るということは大事ですね。もちろん、仕事の本質を知ることが重要で、何となく情報として知ることではないと思っています。 ちなみに自分の場合、近所にものづくり系の中小企業が身近にあって、子どもの頃は、もなかの皮、パッキン製造と、普通に体験したり、その仕事に触れる機会がありました。 特に、地域商

社会全体で教育をつくる原動力(エンジン)に刺激を受ける@大阪

大阪での取り組みってどうなっているのか?その原動力になっているのは何だろう?と園田学園女子大学で開催されたENGINE in Kansaiに行ってきました。 やはり大阪は東京と名古屋と並ぶ三大都市の一つであり、企業や人もほんとうに多様。そのなかで、どんな協働があるのか?どんな可能性があるのか?たくさんのヒントを得ることができました。 基調講演、熊平さんの「対話」について、メンタルモデルとリフレクションの話。 意見は、経験→感情→価値観というその人のもつ背景(メンタルモデ

デジタルツールを使うことを恐れない。

「アプリをつくってみたい!」そんな小学生がいるというのは、かなり珍しいことなのかもしれませんが、2023年からプロと一緒にノーコードアプリ開発に取り組んでいます。 ツールは海外のものが多いので、英語を実践的に学ぶ上でも、良いかなと思っていましたが、日本語対応しているclickを選びました。 ノーコードアプリ開発を得意とされている石村 渉さんとオンラインで繋ぎ、プログラミングやWeb制作を学ぶときと同じように、3ヶ月間は手本をもとに取り組んでいくことにしました。 月2回会

生成AIとモヤモヤ ✕ あわせると

近隣の地域商店街の空き店舗を活用して、様々な地域住民や企業や行政が集まり社会課題解決に向かえる場(リビングラボ)にチャレンジしてきたいなと思っている今日この頃。 多様な人たちと何らかの目標やビジョンに向けて、協働してつくりあげる経験って意外と少ない。もちろん、本当にいろいろな困難もありますが、そこを一緒に乗り越えた仲間も経験も本当にかけがえのない、貴重な宝です。 与えられた環境や役割を超えて、自分の思いや課題に真摯に向かい合うことができるようなコミュニケーション。 まず

学びは、新しい人生の扉を開くカギ

だいぶ前の話ですが、まちのきょういく委員会のビジョン(めざす未来)についてミーティングをしているとき、「PLAYFUL & CREATIVE あらゆることを学びにする」が候補にありました。 やっていないからできない、経験ないからやれない、やらないこと探しになりがちですが、他者と協働しながら実現に向かうことだってできます。やると決めて、やりながら学ぶ。そこに目的や目標が見つかるとよりモチベーションにドライブがかかってきます。 2018年に発表された「幸福感と自己決定」につい