西森 寛/希望結社ツクラム

希望結社ツクラム代表。立命館大学法学部卒業後、身体とことばに関心をもち舞台芸術(演劇)…

西森 寛/希望結社ツクラム

希望結社ツクラム代表。立命館大学法学部卒業後、身体とことばに関心をもち舞台芸術(演劇)に。テクノロジー×ワークショップで「まなび」と「はたらく」をつなげる共創コミュニティを企画運営。自分らしく生きるための学びや場のデザイン、キュレーション、コラボレーションに取り組んでいます。

マガジン

  • まちのきょういく委員会コラム

    教育について気づきのあれこれ。まちのきょういく委員会で開催したイベントやワークショップなどの報告レポートや他のイベントやセミナーなどに参加・体験してのコラムです。

  • まちのきょういくマガジン

    • 70本

    このマガジンでは、「まちのきょういく委員会|これからの教育を探究する民間主導の教育プロジェクト」の活動を通じて得られた知見を発信しています。  ■ Peatixページ → https://machikyo.peatix.com

  • オヤノミカタマガジン

    • 42本

    予測不能な社会に生きるわたしたち。過去の経験が通用するか分からない時代に、わたしたちはこどもに何を伝えられるのでしょう。価値観の多様性が認められる世の中で、どんな役割を果たせばいいのでしょう。さあ、常識をリセットし、教育のリデザインを始めよう。

最近の記事

あらためて、探究型チームやプロジェクトを考える

ご縁をいただき、京都にある学び場とびらで開催された手放す経営ラボ主催の「これからの時代における「いい組織」探求会」vol.2 に参加してきました。 会社のあり方や組織のあり方についてモヤモヤとしていた時期に、ティール組織や自律分散型チームについて探究していたことが、時間を経てDXO(ディクソー)へたどり着くことできました。 ミッション、ビジョンというのは、経営者が管理しやすく、また対外的に社会的意義や価値を知ってもらうという手段だけになりがちというのは、実際に何度もプロジ

    • デジタル体験から活用に向かうICT教育の土台を考えてみる

      マイナ保険証は当面バタバタしそうですね。 総務省「デジタル活用支援推進事業」というのがあります。これは、住んでいる地域にスマホ携帯の販売店がなく、気軽に相談できず、操作がよくわかならない、スマホに慣れていない人たち向けに、身近な場所で講習会を開催する事業なのですが、キャリアショップがない地域では、身近な公共施設を活用して、対面で講習会を開催しています。 そもそも、なんで日本においてデジタル活用に力を入れるのか? 研究者・実践者の言葉を引用してみたいと思います。 落合陽一さ

      • GIGAの「for ALL」って何だろう。

        第5回 ソフトバンク GIGA SCHOOL SUMMIT にオンライン参加しました。 今回のテーマは「NEXT GIGA 成功の鍵」そういえば、GIGAスクールに関して外部サポートとして学校現場にも携わっている割に書いたことがなかったので、この機会に。 第1部は、いきなり衝撃的データ「GIGA」って何の略ですか?に答えられる人がほぼいないという事実から。またNEXT GIGAというと端末の更新のことしか考えていないという現状について耳の痛い話から始まりました。 第2部は

        • AIは、学ぶ機会や創造性を奪ってしまうのか?

          最近ネットニュースで知った記事ですが、チームメンバーをAIでイラスト化して、さらにグッズ展開するというのは、ほんとお見事ですね。 学校外活動費や教科外活動費について、各家庭の負担ということになりますから、チームとして、お互いが切磋琢磨しながら、継続的に運営させ、優秀なコーチ獲得を含めて、よりよい環境を整備していくために、どうしたらよいのか?どうするか?が問われきます。 となると、その地域に限らず、幅広い層に自分たちの活動を認知してもらい、チームの応援者や支援者を増やしてい

        あらためて、探究型チームやプロジェクトを考える

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        記事

          大人自らが突き抜ける。そして未来を共創していくこと

          立秋が過ぎ、京都市内の朝と夜は少し過ごしやすくなりましたが、まだまだ暑さは続きそうですね。 このお盆期間は、Tama Design High School講義プログラムのアーカイブ動画の存在を知り、視聴しながら過ごしています。 どれも興味深い講義ばかりなのですが、そのなかで注目フラグが立ったのは「価値創造の教育デザインと実践」講師:山藤 旅聞さん(新渡戸文化中学校・高等学校 副校長/(一社)旅する学校 代表/(一社)Think the Earth メンバー/(株)ゲイト C

          大人自らが突き抜ける。そして未来を共創していくこと

          学力ということよりもウェルビーイングを最優先するということ

          日本の教育とウェルビーイングの未来を考えるシンポジウム#25総合討論にオンライン参加してのレポートです。 実践と行動による日々の変化を常に楽しめることだと思います。その結果、学力向上にもつながっていく。理想と言えば、そうなのかもしれませんが、それを実践者はどう考えているのでしょうか? このワードで検索するといろいろと動画がでてきますね。 先生の働き方改革、子どもと先生、子どもに関する学校外の活動についても、同じように考えていく必要がある。多様な関係性や立場のなかで、対話を

          学力ということよりもウェルビーイングを最優先するということ

          メタバースを使ったらどんなことができそうか?

          先日大阪京橋にあるNTT西日本が運営するオープンイノベーション施設QUINTBRIDGE でピッチをしてきました。 その報告も兼ねて、最近気になっていることをまとめてみました。 PISA調査結果(OECDが進める国際的な生徒の学習到達度調査)が発表されると、読解力が低下しているや、日本はOECD諸国でもトップレベルだなんて話題になりますが、読解力に関して、本などの文章を読まずに、SNSを見て、情報収集している人が増えているのは問題だという意見がありますね。 と、ちょっと

          メタバースを使ったらどんなことができそうか?

          20代にどんな仕事をしたいのか?描いてみること。そのために・・・

          スマホで自撮りはするけど、自分の実践や学習歴を記録することはしないよねという話です。 20代にどんな仕事をしていきたいのか?をイメージするには、やはり10代から、どんな職業があるかを知るということは大事ですね。もちろん、仕事の本質を知ることが重要で、何となく情報として知ることではないと思っています。 ちなみに自分の場合、近所にものづくり系の中小企業が身近にあって、子どもの頃は、もなかの皮、パッキン製造と、普通に体験したり、その仕事に触れる機会がありました。 特に、地域商

          20代にどんな仕事をしたいのか?描いてみること。そのために・・・

          図解することで、見えてくる

          ビジネスモデル図解から、さらにパーパスモデルへと図解総研さんの図解は考えを整理したり、人に伝える上で大切な道具であり、コミュニケーションツールとなっています。 ステークホルダーを整理、自分たちのパーパスが共通言語となっているのか?どのような共創関係にあるのか?を見つめ直すのに使うことができますね。 さらに、ビジネスモデル図解について、学び直しているのですが、誰が誰に何をどうやってと図にすることで経営資源の流れやUSP(Unique Selling Proposition)

          図解することで、見えてくる

          「PLAYFUL」な習慣

          梅雨ですね。シトシト降る雨というより、どしゃっと降る雨が多く、季節感もなく、気候変動の影響が本当に心配です。今日は「PLAYFUL(プレイフル)」について、備忘録的にまとめてました。 プレイフルと言えば、上田信行先生の「プレイフル・シンキング」ですね。 とてもわかりやすく要約してくれています。気になった箇所を抜粋しました。 プレイフルであり続けるには、Projects(課題)、Passion(情熱)、Peers(仲間)、Play(挑戦)が重要とまとめています。 プレイ

          挑戦という身体化された学び

          ベネッセ教育総合研究所から興味深い調査分析結果が発表されてました。2015年から継続して追っている「子どもの生活と学びに関する親子調査」結果を新たに分析したもので、「チャレンジングな経験」は「勉強が好き」の意識、「自己肯定感」「学業成績」「幸せ実感」などのさまざまな要因に影響するということです。 「チャレンジグな経験」って何だろうということですが、子どもたちが主体的・能動的に物事にかかわり行動を起こしていく5つの経験として分類しています。 好奇心・探索の経験 果敢な挑戦

          挑戦という身体化された学び

          ルールメイキングと経済について

          10年後や50年後の未来を考えて、今を選択し行動していくために必要なことって何だろう?と考えたときに、今回のルールメイキングと経済というのが頭に浮かびました。 つまり、特定の企業や業界団体だけが、自社の利益や既得権益を守るために自分たちでルールづくり、政策提言していくのではなく、多くのステークホルダーが関わりながら、納得解による社会づくりをしていくという視点がとても重要だと感じています。 身近なところだと職場や学校というコミュニティでのルール。 新しいチームメンバーが集ま

          ルールメイキングと経済について

          社会全体で教育をつくる原動力(エンジン)に刺激を受ける@大阪

          大阪での取り組みってどうなっているのか?その原動力になっているのは何だろう?と園田学園女子大学で開催されたENGINE in Kansaiに行ってきました。 やはり大阪は東京と名古屋と並ぶ三大都市の一つであり、企業や人もほんとうに多様。そのなかで、どんな協働があるのか?どんな可能性があるのか?たくさんのヒントを得ることができました。 基調講演、熊平さんの「対話」について、メンタルモデルとリフレクションの話。 意見は、経験→感情→価値観というその人のもつ背景(メンタルモデ

          社会全体で教育をつくる原動力(エンジン)に刺激を受ける@大阪

          デジタルツールを使うことを恐れない。

          「アプリをつくってみたい!」そんな小学生がいるというのは、かなり珍しいことなのかもしれませんが、2023年からプロと一緒にノーコードアプリ開発に取り組んでいます。 ツールは海外のものが多いので、英語を実践的に学ぶ上でも、良いかなと思っていましたが、日本語対応しているclickを選びました。 ノーコードアプリ開発を得意とされている石村 渉さんとオンラインで繋ぎ、プログラミングやWeb制作を学ぶときと同じように、3ヶ月間は手本をもとに取り組んでいくことにしました。 月2回会

          デジタルツールを使うことを恐れない。

          生成AIとモヤモヤ ✕ あわせると

          近隣の地域商店街の空き店舗を活用して、様々な地域住民や企業や行政が集まり社会課題解決に向かえる場(リビングラボ)にチャレンジしてきたいなと思っている今日この頃。 多様な人たちと何らかの目標やビジョンに向けて、協働してつくりあげる経験って意外と少ない。もちろん、本当にいろいろな困難もありますが、そこを一緒に乗り越えた仲間も経験も本当にかけがえのない、貴重な宝です。 与えられた環境や役割を超えて、自分の思いや課題に真摯に向かい合うことができるようなコミュニケーション。 まず

          生成AIとモヤモヤ ✕ あわせると

          学びは、新しい人生の扉を開くカギ

          だいぶ前の話ですが、まちのきょういく委員会のビジョン(めざす未来)についてミーティングをしているとき、「PLAYFUL & CREATIVE あらゆることを学びにする」が候補にありました。 やっていないからできない、経験ないからやれない、やらないこと探しになりがちですが、他者と協働しながら実現に向かうことだってできます。やると決めて、やりながら学ぶ。そこに目的や目標が見つかるとよりモチベーションにドライブがかかってきます。 2018年に発表された「幸福感と自己決定」につい

          学びは、新しい人生の扉を開くカギ