見出し画像

学力ということよりもウェルビーイングを最優先するということ

日本の教育とウェルビーイングの未来を考えるシンポジウム#25総合討論にオンライン参加してのレポートです。

実践と行動による日々の変化を常に楽しめることだと思います。その結果、学力向上にもつながっていく。理想と言えば、そうなのかもしれませんが、それを実践者はどう考えているのでしょうか?

このワードで検索するといろいろと動画がでてきますね。
先生の働き方改革、子どもと先生、子どもに関する学校外の活動についても、同じように考えていく必要がある。多様な関係性や立場のなかで、対話を通じた納得解であり、それぞれのビジョンやパーパス共有が大切です。
3つの動画をピックアップしてみました。

①澤田 真由美さん(株式会社先生の幸せ研究所 代表取締役)

【動画の要約】
ウェルビーングな学校づくりには、教職員が自らの働き方を見直し、無駄な業務を削減しながら新たな価値を創造することが重要です。そのためには、校内対話を促進し、異なる価値観を理解し合いながら、柔軟なアイデアを出し合うことが不可欠です。バイアスを排除し、クリティカルシンキングを活用して、教育現場に最適な解決策を見つけ、全員で協力して実行することで、教職員の幸福度と教育の質を向上させます。

②正頭 英和先生

【動画の要約】
ウェルビーイングの学校づくりにおいて、現場の教師が直面する課題は、多岐にわたる教育内容の増加による負担の増大です。日本の教育は、基礎学力やプログラミング教育、ウェルビーイング教育など多くの要素を抱えすぎており、教師たちは過度な業務に追われています。このため、学校教育全体の役割を見直し、教師が本当に必要な部分に集中できるように外部リソースの活用や教育内容の整理が求められています。

③内田 由紀子先生

【動画の要約】
ウェルビーイングの学校づくりには、個人の幸福感だけでなく、社会的な協調と調和を重視することが重要です。生徒の自己肯定感や自己実現を促進しながら、地域社会とのつながりや利他性を育む教育が求められます。また、教育現場全体での信頼関係の構築や、多様な価値観の尊重が不可欠です。これにより、持続的な幸福を追求する場としての学校が形成され、社会全体のウェルビーイング向上にも貢献します。

ふむふむ、グループ内での対話で話されていたましたが、コンピテンシー、何を身につけ、どう育成するかというよりも、まずは、子どもがやりたいこと。そして、先生がやりたいこと。その人らしいチャレンジを楽しみながら応援する環境づくり。これに尽きるのかなと思います。

そもそも
・学校教育で何をしたらよいのか?
・どういう学校教育をめざしていくのか?

についてですが、学校経営においても重要なのは「チーム」づくりだと思っています。Google社のプロジェクトアリストテレスによる研究結果を引用しますが、

チームを成功へと導く5つの因子
1.心理的安全性(Psychological safety)
「チームの中でミスをしても、それを理由に非難されることはない」と思えるか。
2.信頼性(Dependability)
「チームメンバーは、一度引き受けた仕事は最後までやりきってくれる」と思えるか。
3.構造と明瞭さ(Structure & clarity)
「チームには、有効な意思決定プロセスがある」と思えるか。
4.仕事の意味(Meaning of work)
「チームのためにしている仕事は、自分自身にとっても意義がある」と思えるか。
5.インパクト(Impact of work)
「チームの成果が組織の目標達成にどう貢献するかを理解してる」か。

参考:https://rework.withgoogle.com/jp/

心理的安全性についての補足です。

NewsPicks 2021/6/29 リモートでこじれた組織を救う「心理的安全性のつくりかた」

先生も子どもたちはもちろんのこと、家庭、地域(住民、店舗や企業、行政、自然環境含む)などの本当に多様なステークホルダーがビジョンを共有し、地域とともにある学校、つまりチームとして、ウェルビーイングを中心に据えた教育環境を作り出し、全員が充実感と幸福感を持って学校生活を送ることができる場にしていくことだと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事が参加している募集

「希望」ある社会、一人ひとりの才能が開花できる社会の実現に向けての活動資金にさせていただきます!!