メタバースを使ったらどんなことができそうか?
先日大阪京橋にあるNTT西日本が運営するオープンイノベーション施設QUINTBRIDGE でピッチをしてきました。
その報告も兼ねて、最近気になっていることをまとめてみました。
PISA調査結果(OECDが進める国際的な生徒の学習到達度調査)が発表されると、読解力が低下しているや、日本はOECD諸国でもトップレベルだなんて話題になりますが、読解力に関して、本などの文章を読まずに、SNSを見て、情報収集している人が増えているのは問題だという意見がありますね。
と、ちょっとその前に、マスメディア関係の方はよくご存知のことですが、放送法4条について、放送事業者に下記の4項目を義務付けています。
例えば、AとBという意見対立があれば、うちは「A」だけを報道するのではないということですね。
民放の場合は、基本は企業等からの広告収入モデルですから、視聴率を意識せざるを得ない。そこで番組コンテンツであり、どう番組を編成していくのか?が重要になってきます。
そもそもを考えると、YouTubeやTiktokのようなソーシャルメディア上での発信やコンテンツは、放送法に定義されている放送事業者によるものではありません。自分の意見や持論などを情報コンテンツとして、多くのユーザーに発信共有しているので、偏っている場合があるし、双方向メディアとして、魅力的な内容にしていくというのはまあ必然な訳です。
それが良い悪いということを言いたいのではなくて、デジタルシチズンシップを含めたデジタルリテラシーであり、情報活用能力をどう育んでいくのか?ということが重要だ思うのですが、このような力の育成だけを見るとけっこう内容的にはあまり楽しいものではないのです。
以前にnoteでも、DQ Worldという楽しみながら学べる教材について紹介しましましたが、学校や教室、家庭などの情報活用能力育成として、ゆっくりと学んでいけるもの。だから基本は先生や親がいて、ワークやコミュニケーションをしながら取り組めるものです。
家の蔵書数が学力に関係しているという調査結果もあるなか、自ら本を読んだり、調べて、自分の好奇心や探究心に火がついて、興味関心を広げたり、深めていける人は良いのですが、家庭にも学校にもその機会がないとなると、未熟で、デジタルリテラシーだけでなく、自制心や判断力もまだ乏しい子どもたちにとって、気軽で刺激的なソーシャルメディアやゲームに沼ってしまうこともたやすく想像できます。
で、本題ですが、地域コミュニティが機能しにくいが、さまざまな越境や選択が可能な時代において、このメタバースというのは、デジタルリテラシーや情報活用能力育成においても非常に重要なツールになると感じています。
信頼のある事業者が運営し、目的に共感した多様なアバターが集まる空間。そこで繰り広げられる知的好奇心をドライブさせる様々な出来事があり、活動のなかで、デジタルリテラシーを育んでいく。
教室を超えた「プレイフル・コモンズ」の可能性があると思うのです。
そこでは、年齢や性別などの属性に関係なく、アバターとなります。
それってめっちゃ良くね?で既にアニメ映画で描かれているってすごくね?という感じです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。