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つれづれなる日々のこと

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2019年8月の記事一覧

そろそろだよね?レモン。

そろそろだよね?レモン。

四月の終わりに我が家にやってきたレモンの木の鉢植え。

その約一か月後に、「レモンの木、続報。」というnoteを書いた。

あれから、3か月が経過しているのだけれど、順調にレモンはぐんぐんと成長している。

5月の終わりの段階で、小さな実がいくつもなっていて、摘果(余分な果実を摘み取ること)をするべきか迷っていた。

しかし、レモン自身というか植物自体が「この枝に、これだけ実が成っても無理だ」と判

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目的地はどこだって

目的地はどこだって

「朝イチで、羽田行こうか」

PC画面を見つめながら、彼は言う。
ネットの天気予報では台風がぐるぐると渦巻いている。
目的地からは少しずつ逸れていくようだけれど、分刻みで変わる航空会社の「運行状況のご案内」から目が離せない。

何か月も前に休暇申請をして、沖縄に一緒に行こうと決めてたのに。
台風が近づいてくるなんて、本当についてない。

「飛行機、飛ぶか、わかんないんだよね?」
私ががっかりした声

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この夏の思い出は、セミ取りぐらいだろうか

この夏の思い出は、セミ取りぐらいだろうか

遅く来た夏のくせに、去っていくのが早いなんて、帳尻が合わないんじゃないだろうか。

もっとも、最高気温は嫌になるくらい高くて、外出をするのに命の危険を感じるほどだった。「日数少ない分、気温、上げておきましたんで~」みたいな埋め合わせはしなくていいのに。

ただ、わたしは今年の夏は、ほとんどイベントらしいものにも出かけず、お祭りにも出かける浴衣姿の人を電車の中からながめ、近所の花火大会は家の中から音

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丑三つ時には草をちぎって。

丑三つ時には草をちぎって。

これまでに、猫と暮らしたことがなかったので猫の生態が今ひとつわかっていないのかも知れない。

一緒に暮らしてる猫は、結構どんくさい。ジャンプして机に登るのも失敗する。カーテンレールの上をご機嫌に歩いていたのに、突然足を踏み外して慌てふためいたりもする。

結構なビビリでもある。これは、どこお家の子もそうなのだろうか? インターフォンがこわい。大きな車のエンジン音がこわい。宅配便なんかが来た日には、

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ぜんぜん計画通りに進んでないけど、それなりに楽しいから、まいっか。

ぜんぜん計画通りに進んでないけど、それなりに楽しいから、まいっか。

お盆休みの間に、中編小説を書きあげるつもりだった。

中編といっても3万字程度だから、短編の部類になるのだろうか? 書いてみないと何文字くらいになるか分からなかったけど、いくつかのエピソードを考えてみても、5万字には足りないだろう。

わたしのお盆休みは8月10日から18日まで。たっぷり9日間もあった。途中持ち帰った仕事をしなくちゃいけない日もあったし、婦人科検診に出かけたりもした。台風が気になっ

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思い出のなかにある景色

思い出のなかにある景色

家族みんなで旅行に出かけたのは、小学生のころ、たった一度きりだ。
その旅行すらも、目的地は覚えているけれど、どこで何をしたとか、お土産に何を買ったかの記憶はおぼろげにしかない。

ただ、はっきりと覚えているのは、ホテルの部屋から見えた景色。
視界のすべてが海と、空と、あちこちに散らばる島々だった。

窓を開けていないのに、波の音がうっすら響いてきて
きれいやなあと思いながらも、どこか少し怖かった。

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休み明けの病院は、いろんな悩みを抱えていた。

休み明けの病院は、いろんな悩みを抱えていた。

お盆休み明けの月曜日、少し早めに仕事を切り上げて病院へ出かけた。

ふだんなら夜の受付時間ギリギリに病院に入ると待合室には三人くらいしかいなくって、しかもそのうちの一人はお会計まち。全然待たずに診察してもらえる。

けれど、さすがに長期休暇明けとあって、小さな病院の待合室はしっかりと満席状態で、「あーこりゃ一時間以上待つな」と覚悟した。

どんな患者さんが多いんだろう? ときょろきょろ小さな待合室

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まだ中学生、二人暮らし。

まだ中学生、二人暮らし。

「もう中学生、じゃなくって、『まだ中学生』だよね。おれたちの会話って」

そのセリフを聞いて、つい笑ってしまった。夫よ、いつになく、上手いこと言うじゃないか。

結婚して十年。わたしと夫。プラスねこ一匹で暮らしている。子どもはいない。

わたしと夫は、別々の時期だけれど、職場のストレスでうつ病を経験している。ふたりとも今では通院していないけれど、ときどきズシーンと気持ちが沈み込むこともある。気候だ

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金時豆ほどの、キミを知れてよかったよ。

「小さい子宮筋腫できていますね。1.6センチ程度ですので、自覚症状みたいなものは、今のところないと思いますけど」

お盆休みを利用して、婦人科検診に行ってきた。検診といっても、婦人科ドックみたいなものだから、自費診療で2万円弱。安くないソコソコの金額だ。

今回わたしがおとずれた婦人科検診では、マンモグラフィー・乳腺エコー・子宮エコー検査・子宮がん等細胞検査・医師による問診と乳がん触診。あとは骨密

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きみと同じ名前だから。

きみと同じ名前だから。

「ずいぶん色付いてきたねえ」

プランターに植えられているミニトマトを覗き込むようにして、きみは嬉しそうに笑う。

「まあね。毎日ちゃんと、水やりもしてるから」

僕がそういうと、きみは振り向きながら、「えーっ」と塩ひとつまみ程度の辛口なエッセンスを込めた声を出した。

「前にシャボテン公園で一緒に買ったサボテンは枯らしてたのに?」

「サボテンは意外と難しいんだぞ。水やりすぎちゃダメだって、アイ

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帰りたいと思えるだろうか?

帰りたいと思えるだろうか?

お盆なのでお盆っぽい(?)話をひとつ。

人によっては「こわい」と思うかもしれないので、「こわい話」がきらいな方は、読まない方がいいかもしれない。

もっとも、わたしとしてはこれは全然こわい話でもなんでもなくって、「そういうものだろうか?」と、考える要因のひとつというか。その立場にいたらどう振る舞うだろうか、という内容。(理屈っぽい)



わたしの母から聞いた話。

わたしの母の母、わたしにと

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すこーんと突き抜ける

すこーんと突き抜ける

ここ数日で、なんだか急にいろんなことから「突き抜けた」ような感覚になっている。スピリチュアルな話ではなく、自分の感覚の話だ。

というのも、今年の2月に父が亡くなって、どこか気が抜けてしまったような感覚がずっとあった。それは、まあ、仕方ないというか喪失感とか、そういう言葉に置き換えられるような感情だろう。

ただ、それに引きずられてというか、なんとなく身体が思うように動かないし、いろんなことでずっ

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自分のリズムで息ができないと、生きるのがちょっと辛くなるのかもしれない。

自分のリズムで息ができないと、生きるのがちょっと辛くなるのかもしれない。

最近、ふと「生きづらいというのは、こういうことかもしれない」と、少しだけ気がついたことがある。自分の体感なので、すべての人には当てはまらないだろうし、そんな単純なことでもないだろうけれど。

気がついたタイミングは、外出先でトイレの個室に入ったときだった。そこの洋式トイレは「立ち上がると自動で便器の水が流れる」タイプだった。

ただ、このタイプのトイレは、ちょっと動いただけでも水が流れることがある

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もっと、おもしろがらなくっちゃね。

もっと、おもしろがらなくっちゃね。

ここ最近、ちょっと疲れているのかすこし気持ちが沈むことが多かった。なんとなく「自分のやっていることに、なんの意味もないな」と、マイナス思考に陥っていた。

おおもとの原因はなんとなく分かっているけれど、それにひっぱられていろんなところでメンタルが弱っていたように思う。

職場で起きたささいなできごとでも、ずるずるとショックを引きずっていた。けれど、ふみぐら社さんのnoteを読んで、すこーんとショッ

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