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ぜんぜん計画通りに進んでないけど、それなりに楽しいから、まいっか。
お盆休みの間に、中編小説を書きあげるつもりだった。
中編といっても3万字程度だから、短編の部類になるのだろうか? 書いてみないと何文字くらいになるか分からなかったけど、いくつかのエピソードを考えてみても、5万字には足りないだろう。
わたしのお盆休みは8月10日から18日まで。たっぷり9日間もあった。途中持ち帰った仕事をしなくちゃいけない日もあったし、婦人科検診に出かけたりもした。台風が気になって気が気ではない日もあった。
だとしても、5日くらいはまるごと小説に費やせる時間はあった。
それなのに、まだまだ全然書き終わらない。
お盆休みが終わって、仕事から帰ってぐったりしてても、ちょっとずつ進めている。それでもまだまだ全然書き終わらない。
想定していた3万字まで、物語はすすんできている。物語は大きく分けて4つのパートがあって、今は3つめの途中。フルマラソンに例えるなら折り返しを過ぎて、脱落者がちらほら目立ち始めるところ。
「さあ。ここから体力的にも厳しくなってきました。間詰選手の表情も、苦しそうです」「コースの最後に上り坂がありますので、そこで力を使い果たすとゴール目前でギブアップもあり得ます。慎重にペース配分できているといいですね」「おっ……間詰選手、給水所でドリンクを取れませんでした!」「これは、危険ですよ……。心配ですねえ」
実況がこんな感じでやり取りしている姿が目に浮かぶ。
慎重なペース配分をしていたつもりだけど、前半でだらだらしすぎたのだろうか? うん、だらだらしすぎた。
ただ、久しぶりにわりと長めの物語に取り組めて、楽しいところもある。ストーリーとしては「ご都合主義」と思えるところもあるし、なにか大きな意義のある内容でもないけれど。
お題も何もなく、自分のなかにあった出来事をぎゅぎゅっと固めてつくり出すのは、難しい。
「なんで小説かいてるの?」と先日聞かれることがあったのだけれど「うーん? 書きたいから?」としか答えられなかった。はっきりとした命題があるから書いているわけではない。
ただ、「こういう話を書きたいな」が瓶にたっぷりと集まったからそのエッセンスみたいなものをぎゅっと絞って物語にしたい。それで今回は中編小説を書いている、といったところかもしれない。かっこよく言い過ぎか。
楽しくもある、けれど書いているときは結構つらい。「そんなに悩むなら、書くのやめればいいじゃん」と夫に言われるけれど「いや、書きたいから」とその言葉を突っぱねる。確かに楽しいけど、楽しいばっかりじゃない。
なんにせよ、計画通りには進んでいない。応募してみようと決めていたものがあるのだけれど、間に合わないかもしれない。とりあえずやれるだけのことはやりたい。
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