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解消・解明・解決――哲学者の本懐
上記のtweetは友人によるものである。彼は思想家(政治活動家)でもあるのだが、紛うことなき哲学者であり、私が最も敬愛する人物の一人である。
以下に貼り付けるはこのtweetを引用して書かれたtree(tweet群)である。リンクを踏めば同じことが書いてあるので無駄足とも言えるが、そのうち加筆修正あるいは補遺を書きつけるかもしれないし、備忘録にもなるだろうから決行することにする。
なお、上記t
Monty Hall Antinomie
ルール
(1)3つのドアにそれぞれ(景品、ヤギ、ヤギ)がランダムに入っている。
(2)プレーヤーはドアを1つ選ぶ。
(3)モンティ(司会者)は残りのドアのうち1つを必ず開ける。
(4)モンティの開けるドアは必ずヤギのドアである。
(5)モンティはプレーヤーにドアを選びなおしてよい、と必ず言う。
問題
(景品を獲得したい)プレーヤーはドアを変更すべきだろうか?
解答
解答①
正解は「ドアを
道徳的、あまりに道徳的
ゴールデンウィークということもあって、県外に住む妹が帰省していた。訳あって実家にいる私は、僕にはないもの(だけ)をすべて持っている妹と、その夫(つまりは義理の弟)と、約五日間をともに過ごした。
妹は世俗的利己主義者である。お金が大好きなのだ。義弟とは(当たり前だが)気が合うようで、定価○○円のものを□□円で買った、とか普段からこういう節約をしている、といったエピソードをたくさん聞かされた。悪い気
『非対称性の議論に関するメモ』の検討
便宜上、この記事では「非対称性の議論」の四要素の表記を統一して(1)~(4)と記述する。
顔アカウント氏の議論を踏まえると、(1)~(4)はそれぞれ以下のように改訂*される。
なお、以下に登場する諸種の「𝕏-的存在」については、すぐあとで説明が為される。
*この記事そのものも、折を見て改訂される。
改訂された(1)
現にある主体(現-的存在A)に「苦痛が生じる」ことで、この世界における
「経験の可能性の条件」の論証(要約)
第一段階第一命題(第一小前提)
統覚は概念的把捉の条件である。
第二命題(第一大前提)
判断は統覚の形式である。
第三命題(第一結論・第二小前提)
判断は概念的把捉の条件である。
第四命題(第二大前提)
カテゴリーは判断の形式である。
第五命題(第二結論・第一段階結論)
カテゴリーは概念的把捉の条件である。
第二段階第一命題(第一大前提)
空間と時間は経験の可能性の条件である
法律・宗教・そして道徳
犯罪(crime)と罪(sin)犯罪(crime)は外的(法的)に発覚す(裁かれ)る。罪(sin)は内的(宗教的)に確証(告白)される。内的思考(信条)がどうであれ、外的振舞が法に触れていれば犯罪(crime)であり、外的振舞がどうであれ、内的思考(信条)が教義に反していれば罪(sin)である。
したがって偽犯や偽信は不可能である。超越論的なんちゃってビリティ(transcendental na
『チェンソーマン』を読解する[第1話]
犬とチェンソー多額の借金を残して死んだ父親の代わりに、債権者の下で肉体労働に従事する少年がいた。名をデンジという。傍らにはいつも、犬とチェンソーを足して2で割ったような愛らしい生き物――ポチタがいた。腎臓、右目、片方の金玉を売ってもなお、残された借金は3804万円もある。困窮を極める彼らの主食は食パンである。「普通食パンにゃジャム塗って食うらしいぜ」「まーオレたちゃ普通なんて夢の話だけどな」「夢ェ
もっとみる哲学的思索メモ1
〈私の今〉と〈今の私〉
同時点の他者とのコミュニケーションによって〈今〉が客観化されることで〈私の今〉は死ぬ。
他時点の私とのコミュニケーションによって〈私〉が客観化されることで〈今の私〉は死ぬ。