るる+ママ+ツマ

いい感じな母とごきげんな人でありたい。 小さいキャパを日々やりくりするフリーランスな医…

るる+ママ+ツマ

いい感じな母とごきげんな人でありたい。 小さいキャパを日々やりくりするフリーランスな医療職。 ここに書くことで散らかった思考を整理するセラピーだと思って、ぽつぽつと置いていってます。 感性豊かに、自分に正直に。 lulumamanlulu@gmail.com

マガジン

  • 顎と歯のはなし「サージェリーファーストという選択」

    2024夏にIVRO(下顎枝垂直骨切り術)予定。関西で名医に出会い、保険適応外の方法で顎変形症を治療することにしました。美容形成とは異なります。1年でわたしの顎と歯がどこまで改善するのか、費用や病院も含めてレポートします。

記事一覧

#144 リストを終わらせたい症候群

朝からひたすらクッションカバーの商品画像を見比べていた。 連休が明ければじきに夏が来る、と急き立てられるような気持ちで。 そんな血眼にならなくたって、今日の今日ま…

#143 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(8)〈術前検査と最近の歯並び〉

入院する病院で、術前検査の日でした。

#142 ゆるむ季節の目盛り

春の嵐が去った。 急に季節が進んだね、とか聞くともう嬉しくなっちゃう。そうすると、どうもわたしの思考は急に頼りない。いつもなら冷静に数字を変換するのに「最高気温…

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#141 李禹煥のロープ

李禹煥の作品に、太いロープが床に無造作に横たえられているのがあった。 《関係項ーロープ干し》1974年/2022年 作家蔵 広い空間に靴を履いたまま突っ立って「あれ」を…

#140 表情の節約

「きおく」「きろく」「きりょく」 7歳の息子にとって、これらの言葉の使い分けが難しいらしい。 時々間違えてわたしに指摘され「えへへ」となっていた彼だが、 「ねぇママ…

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#139 子どもに吸い取られるものは何なのか

今日何人の人と話したかなとぼんやり考える 人と向き合って話すということは わたしには相当なエネルギーのいることなのだ もうへとへと よくがんばった、と言って 手を洗…

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#138 そこに停滞するもの

よせばいいのに、大して食べたいとも思っていないチョコを口に入れてしまったから、軋むような甘ったるさがわたしの中で停滞している。 そのことに苛立って急に歯を磨く。…

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#137 ぼくのチョコを母の視点から見る

男の子の母になってみて思う。 バレンタインというイベントは「めんどくさくはないけど、ざわざわする」。 あげる人だったわたしが、もらう人側になる日が来るとは。 くる…

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#136 諦めるのは明日にする

開いたドアから外へ出ると、向かいの艶のあるタイルに反射した陽光が目に刺さって視界が真っ白になった。そうだ、今日はお天気がいいのだった。 仕事を終えてほっとして、2…

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#135 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(7)〈術前矯正スタートと抜歯の話〉

術前矯正が始まりました。ついに治療がスタートです!

#134 贈るひとと借りを返すひと

プレゼントを贈るというのは本来、とてもワクワクすることだと思う。 でもどうも気が重くなるのは何でだろう。 わたしの場合ご好意はご好意のままに、ありがたく受け取る…

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#133 印象派の音楽家といえば

ラヴェルとドビュッシー Maurice Ravel / Claude Debussy 同じ時代のフランスで、ともに音楽家として生きた2人の男性。 “印象派” と一括りにされたり、作品や性格を…

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#132 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(6)〈先生ってどんな方?〉

「わたし、手術しなくちゃ」と理解した時点では(紹介状があるとはいえ)病院名と先生の苗字程度の情報しかなかった!すごい方なのでは?という思いと、でも不安…という気持…

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#131 名前何にしようか

もしお店をするとしたら名前は何がいいだろう?と不意に考える。 いつもの妄想。いい言葉に出会った時、それを犬の名前にしたらどうだろうとか、ロゴを作ってみて「いいや…

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#130 温かさのしっぽを掴む

夕方、習い事のお迎えに行き母友に会った。 抱っこ紐に1人、さらにもう1人の手を引いて現れたタフな彼女の顔を見て、「おかえり、私たちの日常…!」と胸アツになってぶん…

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#129 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(5)〈ついに契約するも新事実発覚〉

年末に予定していた矯正治療の契約にようやく行ってきました。 ここへ来て、後から後からと言う感じで新事実が出てきて正直困惑しています。 これまでのお話は #127

#144 リストを終わらせたい症候群

#144 リストを終わらせたい症候群

朝からひたすらクッションカバーの商品画像を見比べていた。
連休が明ければじきに夏が来る、と急き立てられるような気持ちで。
そんな血眼にならなくたって、今日の今日まで健やかに生きていたじゃないの、と自分に向かって言う。自嘲ではなく、慰さめるように。

「掃除しなくたって死なないよ」という極論は時折耳にするけれど
わたしは死ぬな、と思っている。

実際、掃除なんかしなくても すぐに は死んだりしないだ

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#142 ゆるむ季節の目盛り

#142 ゆるむ季節の目盛り

春の嵐が去った。
急に季節が進んだね、とか聞くともう嬉しくなっちゃう。そうすると、どうもわたしの思考は急に頼りない。いつもなら冷静に数字を変換するのに「最高気温20℃」と聞いて「やっほーい!」と置いてきた上着を慌てて取りに帰る朝。
おおらかにいることに憧れがあるのだ。
暖かな気候はそういう気持ちにさせてくれ、少々狂った目盛りを平気で読ませてしまう力があると思っている。
通りを渡る新1年生たちの、真

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#141 李禹煥のロープ

#141 李禹煥のロープ

李禹煥の作品に、太いロープが床に無造作に横たえられているのがあった。

《関係項ーロープ干し》1974年/2022年 作家蔵

広い空間に靴を履いたまま突っ立って「あれ」を目の当たりにした時の、
ショックに近いような感覚に既視感があって
「なんだろう、なんだったけなー」と靄の中で手探りしているような気持ちでいたのだけど
ついに昨日閃いた。

わたしの頭の中だった。

考え事をしていると、無意識に思

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#140 表情の節約

#140 表情の節約

「きおく」「きろく」「きりょく」
7歳の息子にとって、これらの言葉の使い分けが難しいらしい。
時々間違えてわたしに指摘され「えへへ」となっていた彼だが、
「ねぇママ、きおく と きろく と きりょくって、どういう意味なんだっけ?もう一回教えて」
と尋ねてきた。
簡単な言葉で説明しながら、わたしも「大砲」と「包帯」がずっとわかんなかったなぁなどと思い出した。どんなシーンで使うんか不明だけど、多分しり

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#139 子どもに吸い取られるものは何なのか

#139 子どもに吸い取られるものは何なのか

今日何人の人と話したかなとぼんやり考える
人と向き合って話すということは
わたしには相当なエネルギーのいることなのだ
もうへとへと

よくがんばった、と言って
手を洗い、髪をとかし、水を飲む

労うつもりで、鏡を磨く。

参観日、信じられないほど低い机が並んだ教室の
いちばんうしろに立つ。
振り返る子どもらに手を振って応える。
みんな可愛らしい後頭部をこちらに向けているのに
いろんな音がして
閉じ

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#138 そこに停滞するもの

#138 そこに停滞するもの

よせばいいのに、大して食べたいとも思っていないチョコを口に入れてしまったから、軋むような甘ったるさがわたしの中で停滞している。

そのことに苛立って急に歯を磨く。

頼まれてもいないのに、夫のスラックスにアイロンをかける。
丁寧に皺を伸ばして当て布をし、自分も一緒になってスチームを浴びながら1本、2本と続けてかける。だんだんムキになってきて、チャックの周りまでなんとかしようとする。仕上がりに少し満

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#137 ぼくのチョコを母の視点から見る

#137 ぼくのチョコを母の視点から見る

男の子の母になってみて思う。
バレンタインというイベントは「めんどくさくはないけど、ざわざわする」。

あげる人だったわたしが、もらう人側になる日が来るとは。
くるりと立場が入れ替わる経験というのは、時々してみるもんだな。意識しないとわからない気持ちというのはこんなにたくさんあるということに、この歳になっても毎回新鮮に驚く。

・・・

中学、高校とクラスがほぼ持ち上がりだったのもあり、わたしには

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#136 諦めるのは明日にする

#136 諦めるのは明日にする

開いたドアから外へ出ると、向かいの艶のあるタイルに反射した陽光が目に刺さって視界が真っ白になった。そうだ、今日はお天気がいいのだった。
仕事を終えてほっとして、2月らしからぬ陽気に嬉しくなる。
大きく息を吸う。
マスクの中で鼻がぴぃと鳴った。

仕事場は大概厚いカーテンが引かれていつも暗い。駅までの道のりをせっせと日光浴しながら歩く。スーツ姿の人の間を縫って横断歩道を渡る。太陽の光で頭のてっぺんが

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#134 贈るひとと借りを返すひと

#134 贈るひとと借りを返すひと

プレゼントを贈るというのは本来、とてもワクワクすることだと思う。
でもどうも気が重くなるのは何でだろう。

わたしの場合ご好意はご好意のままに、ありがたく受け取る。すぐにお礼の菓子折りを送ったりできない。「とりあえず返しました感」満載のギフトは好かないから。
理想はその方が忘れた頃に、ここぞのタイミングで、とっておきの贈り物をすること。
でも社会でうまくやっている「センスの良い人々」は、センスの良

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#133 印象派の音楽家といえば

#133 印象派の音楽家といえば

ラヴェルとドビュッシー
Maurice Ravel / Claude Debussy

同じ時代のフランスで、ともに音楽家として生きた2人の男性。
“印象派” と一括りにされたり、作品や性格を比較されることを嫌がったそうです。 母に聞いた。
サティ(実験的な変な曲をいっぱい書いた人)が共通の友人だったそうです。その3人の会話の現場をめっちゃ見てみたい。

音楽のことは勉強したこともないし、難

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#132 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(6)〈先生ってどんな方?〉

#132 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(6)〈先生ってどんな方?〉

「わたし、手術しなくちゃ」と理解した時点では(紹介状があるとはいえ)病院名と先生の苗字程度の情報しかなかった!すごい方なのでは?という思いと、でも不安…という気持ちで色々あたりました。
朧げながら掴めた先生のご経歴などについて、ふつつかながらご紹介してみたいと思います。

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#131 名前何にしようか

#131 名前何にしようか

もしお店をするとしたら名前は何がいいだろう?と不意に考える。
いつもの妄想。いい言葉に出会った時、それを犬の名前にしたらどうだろうとか、ロゴを作ってみて「いいやーん」とか思う。脳内で暖簾に筆書きしてみたり、後ろに Inc. とつけてみたり一通りやって現実に戻る。
わたしだけではないはず。

しょっちゅうやる割には実際に「名前をつけよう」というシーンでは全部すっ飛んで、なんか無難な感じに落ち着いちゃ

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#130 温かさのしっぽを掴む

#130 温かさのしっぽを掴む

夕方、習い事のお迎えに行き母友に会った。
抱っこ紐に1人、さらにもう1人の手を引いて現れたタフな彼女の顔を見て、「おかえり、私たちの日常…!」と胸アツになってぶんぶん手を振った。
わたしもすっかりお母さんになったもんだと可笑しかった。

あけましておめでとう、今年もよろしくお願いします、と挨拶を交わし、2秒くらい照れる。
お正月無事だった?と訊かれて「うん、おかげさまでなんとかー」と自転車を押して

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#129 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(5)〈ついに契約するも新事実発覚〉

#129 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(5)〈ついに契約するも新事実発覚〉

年末に予定していた矯正治療の契約にようやく行ってきました。

ここへ来て、後から後からと言う感じで新事実が出てきて正直困惑しています。

これまでのお話は #127  からどうぞ。