「子犬の留守番」ー詩ー

子犬のルルは
留守番が　大嫌い
飼い主が　出かけるのを
察知すると
お気に入りの　ぬいぐるみを
咥えて　飼い主の
足元に　おく
｛進路ブロック作戦｝

アーモンド型の　目で
飼い主の顔を　見上げて
尻尾を　大きく振り
「ねぇ　一緒にあそぼうよ」の
｛誘惑作戦｝

飼い主は　苦笑
「なるべく　早く
戻ってくるよ
しっかり　留守番頼むね」

飼い主が　出ていくと
急いで　出窓へ走る
窓から　通りを　見下ろして
飼い主を　見つけると
キューン　キューンと
何度も　鳴く
｛お見送り　セレモニー｝

いくら鳴いても　
戻ってこないのが
わかると
ソファーで　ふて寝
｛寝るしか　やることがない・｝

ふて寝に　飽きると
ティシュボックスを
見つけて　破壊工作開始
たちまち　部屋は
ティシュの　雪景色
｛部屋を　飾る作戦｝

ティシュに　飽きると
ゴミ箱を　ひっくり返す
プラスティック容器を　見つけて　
歯で　ガジガジ
前衛アート作品が　並ぶ
｛いやさか　芸術犬を目指す｝

まだ　飼い主は
帰ってこない
｛不満は　一層つのる｝

段々　いたずらは
エスカレート
トイレの　ロールペーパーを
咥えて　部屋中を
駆け回る　
部屋は　友禅染め流しを
やりっぱなしの　風情　
白い紙の帯が　無秩序に床に舞う
｛友禅流し　再現作戦｝

鍵の開く音がして
飼い主が　戻る
ルルは　玄関で
お出迎え
「わたし　いい子に
してたわよ」

部屋を　見回した飼い主は　
言葉が　みつからない・・・

「ルル　これは
なんなの？？？
どこが　いい子で
留守番なの！！！」

ルルは　飼い主の
叱り　口調に
思わず　頭を下げて
｛ごめんなさいの　伏せ作戦｝

でも　今回は　この作戦は
大失敗に　終わりそう
｛涙・・・｝

最後まで　読んでいただきありがとうございます。
これからも　お心をなごますような詩を投稿して
まいりますので、スキ、コメント、フォローなどを
いただければ　子犬のようになつきます🐱🐱🐱🐱

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