記事一覧
(連載小説:第17話)小さな世界の片隅で。
歩は、泣きながら食べている、ハンバーガーをみて思った。
やっぱり今日は、車じゃなくて、歩いてくるべきだったと。
食べ物も、ハンバーガーじゃなくて、おにぎりとお茶じゃなきゃなと、歩はそう思うのだった。
少し落ち着いたあと、歩は、そのベンチから静かに歩み去っていった。
青空に向かって、”大丈夫だよ。”とつぶやいた。
(X-4日)
歩は、顔を隠す様に頬を伝う涙を袖で拭いて、ベンチを後にした。公園か
はじめて、つぶやきの投稿をしてみます。
え~と、あの~、何かちょっと涼しくなってきましたね。
このはっきりしない、どっちつかずの微妙な空気感が好きだったりします。
(連載小説:第15話)小さな世界の片隅で。
歩は、自宅へ向けて、自転車をこぎだした。明日は休日だ。大切な事に時間を使いたい。まだ明るさが残る夕暮れの中を、そんな事を考えながら、帰路についていった。
(X-4日)
一日が明けた。思いのほか、頭がすっきりしていた。不思議なもので、会社を辞めると決意した、たったこの一つで、背中の重荷が大分軽くなった様な気がした。ずいぶんと体が軽くなった気がした。
布団をどけながら、部屋の時計に目をやる。時計の