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#理学療法士
高齢期リハビリのココロエ45 病院で男性は動かない
再発がん治療で入院しております。周りを見渡すと高齢者ばかりです。『高齢になるまで生きられてうらやましいな。』と思う反面、わたしは不思議に思うことがあります。
『女性患者さんは積極的に歩いたり運動したりされるんですが男性はベッドに寝たままで過ごされる』
前提として『歩行移動できる』『車いす移動ができる』方を対象にしています。『うーん、この方歩けるのにいつもベッドにいるなあ』と余計なお世話的に私は
高齢期リハビリのココロエ40 介護サービスは『楽しみ作り』に注目しすぎでは?
高齢になったらどんな施設に入りたいですか?と色んな方に尋ねますと
『趣味のサークルがあるところ』
『利用者同士の交流が盛んなところ』
『健康管理を随時してくれるところ』
『機能訓練をしっかりしてくれるところ』
『マッサージなどリラックスできるサービスがあるところ』
と様々な答えが返ってきます。主に『趣味』『交流』『医療』『リラックス』がキーワードで『健康』を保ちながらで『楽しみ』がある場所が人気な
高齢期リハビリのココロエ39 高齢者は時間を持て余すようにできている
要介護高齢者のほとんどは退屈です。時間を持て余します。施設や通所サービスにて無言で座っている高齢者さん、ホントに多いんですよ。自分がそこにいると想像してみてください、いかがでしょうか?
そんな退屈を解消する介護保険サービスの定番メニューは『塗り絵』や『クロスワード』など、いわゆる脳トレや集団体操です。そしてマンツーマンの機能訓練といったところでしょう。それらが好きなら問題はありませんが、苦手であれ
高齢期リハビリのココロエ36 痛みは自分でコントロールするのだ
【あらすじ】
2年4か月前に直腸がん診断され、治療により一旦、『がん』が消失したかに思えましたが、約4か月前に『がん局所再発』しました。手術ができず、抗がん剤治療で手をこまねいてます。作業療法士として高齢者リハビリは18年です。
【本題】
今日のテーマは高齢者の『慢性痛』です。わたしの『がん』の感じ方と絡めてお話いたしますね。
『慢性痛』とは原因がなく一ヶ月以上続く痛みです。肩や腰、膝が多いです
高齢期リハビリココロエ34【どんな状態でも行動あるのみ】
健康度チェックです。
1.お腹が空いたらどうしますか?
2.気分転換したいとき何をしますか?
3.楽しみたいとき何をしますか?
4.身体がなまっているとき何をしますか?
1〜4の際に、何か行動できればあなたは健康です。たとえばお腹が空いたら『カップラーメンをつくる』『コンビニへプリンを買いに行く』などがその行動にあたります。
「それが健康?」という声が聞こえてきそうですが、そうなんです、それが健康
高齢期リハビリのココロエ33【老化とはどうにもならんこと】
わたしは『再発がん』でして『がん』と『共生』しておまりす。寛解するのであれば、『がんに抗うで抗病』なんですが、現代医療の限界と自然の摂理により『抗病』ではないんですよね。いわば「もう、しゃあない!残り時間をできるだけ充実させよう!」という心持ちです。
ここでですね、民間療法や壺や念珠を購入したり、エビデンスが乏しい最先端医療?には手を伸ばしたりしません。不思議なチカラや最先端医療?へ高額なお金
高齢期リハビリのココロエ28 『歩けないなら家に帰ってくるな!』
「車椅子なら家に帰ってくるな。」
「家に帰るには歩けないといけない。」
高齢者リハビリ(わたしは老健施設勤務:介護保険サービスのリハビリ施設)に関わってますとそんな言葉をよく耳にします。これはご家族の発言なんですが、反対に自分が同じ立場ならどうでしょうかね。「車椅子でも帰らせてくれ!なんとでもなる!」って言うんじゃないでしょうかね。
私達、リハビリの専門家からみればご家族のストップにより在宅復帰
高齢期リハビリのココロエ22 高齢者リハビリは税金のむだづかい?
よくTwitterで見かけるのが、『高齢者に公金からリハビリ費用を出すのはムダだ』という意見です。ある意味、非常に鋭いご指摘だと思います。さらに、リハビリを受ける方は『マッサージ』を希望し、セラピスト側も希望通りにしてしまう、そんなものは税金の無駄遣いだ!と。
これ否定できません。要介護高齢者は週1〜2回、1回につき20分〜60分程度の機能訓練や動作練習をしたとて著しい機能回復など望めないことが
高齢期リハビリのココロエ27 利用者・家族はウソをつく?
セ=セラピスト 利=利用者 家=家族
セ「立ち上がれますか?」
利「できません、立たせてください」
→実際はものにつかまれば立てる
セ「歩けますか?」
利「全然、歩けないんです」
→実際は歩行器で歩ける
セ「◯◯さんは、ごはん食べておられますか?」
家「食欲が無く食べられてないんです」
→いつもの7割程度は食べられる
えてして、医療職・介護職スタッフが利用者本人や家族へ質問した時に『客観的
高齢期リハビリのココロエ26 こんな考え方は老化が進みやすい…かも
「病気になって動きにくくなったから、家族に家事をやってもらおう。」
「もう歳だから嫁に家事をしてもらって当然。」
「仕事を定年まで頑張った。もう何もせずのんびり暮らそう。」
「同居したから娘が家事をしてくれる。」
「妻が今までは家のことをしてきたから、これからも家のことは妻に任せよう。」
「車椅子になったらもう何もできない。」
「麻痺が回復しないと元の生活に戻れない。」
「人に迷惑をかけるから動か
高齢期リハビリのココロエ25 【あなたは1日名前を何回呼ばれますか?】
ちょっと数えてみてください、1日何回名前を呼ばれたり話しかけられますか?お仕事してる方は20回は、あるかもしれませんね。反対に1日家にこもっていれば一度もないこともありますよね。
名前を呼ばれるということは、その社会集団の中で存在が認められているということです。つまり社会の一員だ!と潜在的に感じている、ということですね。
それに加えてその集団内で『ありがとう』とか『仕事がんばってるね』とか『