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#恋愛小説
046_彼女の誕生日 ~待ち合わせはいつもドキドキ~
2月15日(土)
この日、ボクは会社に出勤していた
彼女との約束もあって、
夕方までは会社で仕事をすることにした
彼女との待ち合わせは17時。
3時間前に、
電話で起こしてほしいと頼まれていた。
どっちがキャバ嬢で、
どっちが客なんだ。
けど、遅刻されるくらいなら、
電話で起こすくらいは、全然構わない。
ボクは彼女に電話する時刻を、
スケジューラーにインプットして、
仕事を始めた。
仕事が
049_彼女の誕生日 ~最後のハタチに乾杯~
2月15日(土)19時20分
45㎡のこの部屋はかなり広く、
彼女と一緒に過ごすには十分だった
二人で夜景をキレイに見るためには、
どうしたらいいか、
部屋の灯りを消したり、つけたり、
当然消した方がキレイに見える。
部屋の灯り全部消して、
窓際のカウンターで二人で座って、
外を眺める。
ボクはそっと、目を彼女に向ける。
彼女の横顔が美しい。
「お腹すいた?」
「うん、すいたー。どうする
050_彼女の誕生日 ~抑えきれない下心~
2月15日(土)
彼女はシャンパンを
ちょっと飲んだだけだけど、
もともとお酒が強くないから、
酔いが回ったとのこと。
「ちょっと休憩していい?」
「うん、どうぞ」
そういうと、
彼女はベッドに横になった
「ねぇ、なんでこんなに枕あるの?」
「自分の好きな角度を取れるようにじゃない?わからないや」
確かに、
良いホテルには、枕がいっぱいある
そんなことを素朴に聞くことが、
可愛らしかった。
051_彼女の誕生日 ~ハタチ最後のキス~
2月15日(土)
ボクの欲望も限界になった。
まずは寝てる彼女の唇に、
そっと、キスをした
それでも彼女は起きない
今度は彼女の胸を
触ってみようと思って、
お腹付近から、
ニットの下を掻い潜って、
ブラジャーまでたどり着こうと
手を伸ばしてみた
が、
ニットの下の肌着?が、
思いの外、長く、
肌着を掻い潜って、
なかなか直に肌を触れない。
あれ?これどこまで、
丈があるんだろ?
054_自分勝手が身を滅ぼす
2月17日(月)
ボクは、
昨日の彼女との出来事を後悔していた
もっと、広い心で彼女に接するべきだった。
もともとはお店に行く予定でもなかったし、
ボクは彼女の誕生日をお祝いしたわけだし、
彼女からすると、お店で働いていて、
あくまでも仕事だったわけだし。
ボクは、
バラの花束を買っていったことで、
何か期待していたのかもしれない。
いや、彼女と二人で、
ホテルで過ごしたことで、
どこか勘違
058_既読にならない、未読のまま
「次の出勤はいつなの?」
「次は、木曜日だよ」
「同伴可能?先約いる?」
「ううん、先約無しだし、同伴OKだよ」
「了解」
「あ、けど、もしかしたら、家の用事で、木曜日がダメになるかも」
「あ、そうなんだ」
「明日にはわかると思うから、連絡するね」
「わかった」
こんなやりとりが日曜日にあった。
そして、翌日
「木曜日ダメそうだ」
2月25日(火)19時に来た彼女のLINE
ボクは、い
062_ただ会いたい、それだけ
3月6日(金)
18時25分
「今日はどこにいくの?」
「前に一度行ったお店」
「どっちの方?」
「最初の方」
「道覚えてるよっ、任せて」
そんな熟練カップルのような、
やりとりが心地よかった。
今日の彼女は、
元気で、よくしゃべる
それは、いつものことだけど
なんか、集中してる感じがした
お店に入ると、
「前は、あの個室だったよね」
彼女は振り返って、
ボクに確認する
「よく覚え