あてにならない年金、頼りになる英語。年金破綻宣言、老後の安心は英語で固められる!?
こんにちは、語学の裏設定のゆうです。今日は英語という非日常な観点から年金問題について考えていきます。
6月6日に、金融庁が発表した年金破綻宣言から早1ヶ月以上が経ち、「100年安心プラン」が「100年自助努力プラン」に変わりました。
平均寿命が100歳に近づきつつあり、年金ぐらしの高齢者が毎月5万円の赤字を出す中、働き盛りの私達はどう老後に備えたら良いのでしょうか?
結論から言えば、「あなたが高齢者フリーランスとして月10万円稼げる英語力はないと生活が苦しいかもしれない」です。
この記事を読めば趣味・仕事・恋愛などの若者なりの理由で学んでいる英語が、老いてから自分を守ってくれる最後の砦になるという理由がわかると思います。英語は今のうちから磨いたほうが良いと納得することでしょう。
1.年金破綻宣言とは?
海外に住在の方ですと、まだ年金問題が話題に上がっていないかもしれないので、平たく中身を3点にまとめました。
「今まで何のために年金を払ってきたの?」と腹立たしい思いをされる読者さんが多くだと思いますが、ここでは年金システムや政府の批判は行いません、語学系のブログですから。
代わりに、
語学を1つの解決策として提示します。
積み立てた年金額が満額返ってくることは嘘であったとしても、あなたが語学を身につける上で支払った努力は満額以上で返ってくると思います。
さて、まず年金破綻宣言のキーセンテンスを含む部分の原文を引用します。
実際に原典を読んでみたい方は下のリンクからどうぞ。
*毎月5,000円捻出し投資にあてる話についてはコラム参照
2.人口ピラミッドから見える未来①「英語化」
小学校の社会の時間に人口ピラミッドについて学んだことがあると思います。富士山型ならば、少数の高齢者を多数の若者で支えているから、安定な社会構造です。
反対に壺型ならば、多数の高齢者を少数の若者で支えているから、不安定な高齢化社会です。
そして日本は富士山型から壺型に推移しています。
そこに今話題の移民政策が加わると......
労働者=社会を支える側、老人=社会に乗っかる側として考えると、社会を今後動かしてくのは外国人労働者かもしれません。
今の20代30代が定年になる頃は日本は移民があふれる準英語圏になっていることでしょう。
定年退職したあなたよりも外国人の若者のほうが生産性が高いと思うので、雇ってくれる企業を見つけるのは困難を極めるはずです。ですから、お年寄りになってからは生きるために自力で仕事するフリーランスワーカーになる必要に迫られると思うのです。
今よりもっと英語化が進んだ社会で。
高齢の日本人相手にフリーランスをしても良いのでは?と思うかもしれません。
しかし、貯蓄を崩してカツカツ生活している同じ境遇のお年寄りよりも、現役で稼いでいる外国人のほうが消費に対して抵抗がないはずなので、英語を通して自分のサービスを売っていくのが当たり前の世の中になるでしょう。
3.人口ピラミッドから見える未来②「低賃金化」
次に低賃金化です。今でさえ、年々サラリーマンの平均給与は下がっています。入社したて~35歳くらいまでの給与は上昇傾向を見せていますが、中堅社員~定年に近づく社員は給与は年々下がる傾向にあります。
今後ますます減っていく労働人口を補うために、移民の人数が増えていきますので、英語ができるかできないかは、給料に大きく影響することでしょう。
以前、過去ブログで書きましたが、留学先では「英語力格差=給与格差」という現象が起きています。英語が主軸の英語社会においては、英語の上級者を頂点とする、序列のピラミッドが出来上がります(下記事第2章)。
(削除済み。後日記事にする。)
多くの日本人語学学校生は英語力に難ありなので、そのピラミッドの底辺に属することになります。
「ふーん、なるほど。でも対岸の火事だし、ここ日本だし?心配要らないじゃないか。」
もちろんこんな現象は「これまで」日本では起きてきませんでした。それは日本が日本語社会だからです。 (来日した留学生の間では、日本語力格差=給与格差は当然起きています。)
が、今後日本がずっと保ち続けてきていた、単一民族社会=日本語社会という構図が移民によって崩れることでしょう。そうすると、今まで留学先でしか起きることのなかった「英語力格差=給与格差」が日本国内で起きはじめます。(と私は"勝手"に予想しています。)
さきほど軽く触れましたが、真剣な問いを投げかけたいです。
仮に英語ができたとしても、老齢のせいで会社の中に居場所があるとは限りません。
ではどう稼ぐか?
自分で稼ぐのです。
英語を使って?
英語が必要になる方が多いと思います。
高齢者フリーランスが当たり前の社会になる気がします。
4.高齢になったあなたが月10万円を稼ぐには
以上の3点を踏まえると、
と言えるのではないでしょうか?
。。。
。。。
背筋が凍るような結論だと思います。
ところで、高齢者がフリーランスとして働くにはどんな英語が必要なのでしょうか?
一緒に考えていきましょう。
まず生物学的な大前提として、
人は老いると醜くなります。
(一部例外を除く)
容姿の面で遥かに若者に劣る高齢者が、「英語は伝われば良いのサ」などと豪語しており、伝わりにくい英語を話していたら?
容姿が醜い上に、英語まで醜かったら?
答えは言うまでも無いと思います。相手にされません。高齢者の英語に求められるのは年齢に相応しいだけの風格、つまり教養のある英語ではないでしょうか?
事実、私の大親友とも言える90歳のオーストラリアのおじいちゃんは、顔は皺だらけでも抜群のユーモアに富む英語を話しているので若い人に囲まれて生きています。
それゆえ、
・英語は単に伝わればいい。
・ブロークン英語、グロービッシュ英語でいい。
という考え方はこれからの時代を見据えると非常に危険ではないでしょうか?若い今のうちなら英語はブロークンでも若さゆえの可愛さ、おもしろさで英語力の不足をカバーできますが、お年寄りがそれをやった瞬間相手にされなくなるでしょうから。
中にはブロークン英語を話すお年寄りでも若者に人気が出ることもあると思いますが非常に稀です。若者の国際交流イベントに参加している高齢者の95%くらいは隅で浮いています。若者に気に入られ、仕事をお願いされる高齢者は恐ろしいほど少数なのでしょう。
ゆえに、あなたが高齢者フリーランスになり、月10万円を外国人労働者から稼ごうと思った場合、教養が光る英語を話せるのが望ましいと言えるのではないでしょうか。お年寄りであるがゆえの「醜さ」というハンデをカバーしなくてはならないと思います。
私は以前のブログで、「語学は生きることがテーマ」と主張してきましたが、隠れ前提として寿命が100年であることも含まれています。
寿命が100年のこの時代を、幸せに生きるための語学でもありますし、不幸に生きないための語学でもあるのです。(もちろん普段先生として英語を教える時は、この辺の事情も良く踏まえて教えています。)
迫りくる運命の波に乗れるか、溺れるか。どんな英語を話すかが、あなたを守ってくれる砦になるか、年老いてからも鋭く攻め続ける武器になるかを決めると分かった今、明日からどんな英語を勉強しますか?
もちろん今後もブログで、将来を見据えた英語の勉強についての記事を出していきます。見逃したくない方はフォローお願いします!
まとめ
年金だけでは足りない。現状ですら年金暮らしをしている高齢者は月5万円の赤字を出している。今後年金支給額が減ることを考えれば、月10万円は高齢者フリーランスとして稼ぎ出さなければならないだろう。
移民が大量に受け入れられるようになり、英語が事実上の公用語になるかもしれない日本で、高齢者にとって英語はもはや必須でしょう。ただし、高齢者の"生物学的な"見劣りをカバーできるような英語が望ましいと思います。
私がおすすめする英語学習法は「音読」です。お金はかからないし、気軽にできる、英語だけではなく教養の底力もつくからです。また、寿命と幸福度も上がることが研究で分かっています。ぜひ以下の記事を合わせてお読みいただければと思います。
PS
この記事では高齢者がフリーランスとして働くために必要な要素のうち、英語力という一面だけ取り上げました。実際は、体力・健康・気力・専門知識など複数の要素が関わってきます。これら全てが揃った上でどんな英語が大事なのかという話をしました。
また、今の20代30代が高齢者になる頃には、AIの発達により社会が上述とは別の変化を遂げている可能性もあります。そもそも若者すら労働が必要ない時代が来るかもしれません。が、そんなことはあてにできないので、最悪のシナリオを想定して英語の準備、スキルの準備をしておくのが、最適解だと言えるのでしょう。
例えばこんなAIの未来はいかがでしょうか?
1言語1人格。語学だけで終わらない語学の学習を始めとして、留学・海外生活について投稿しています。フォローしていただくと、語学の勉強が楽しくなります。