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消したい思い出埋めます
いつも通る同じ道。いつも通り過ぎる同じ家。
玄関に貼られた『消したい思い出埋めます』という貼り紙が目に入ってきた。
横を見ると郵便受けから飛びだした雑に詰められたチラシ。波打って何度も濡れて乾いたことを表している。
この家は3年ほど前から空き家だったはず。
いや、4年か?5年か?人が住まなくなるとこんなにも荒れるものかと通るたびに思った。
置いていかれた白い花柄のカーテンは曇りガラスの向こう
何かあればすぐに消えたくなってさ、でも例え音沙汰無くても私が生きてるって事実だけでも誰かが安心してくれるなら、プラスにゃならねどマイナスにしないためだけでも私が生きる価値はある。
と信じなきゃ私をやってられない。
今日はそんな日。
つまり大失敗。
泣いておけば良かったかな
長女が高校を卒業しました。
小学校中学校と友達と呼べるような友達が1人もできなかった長女。
私のせいかな。と今も思うけれど。
高校では、友達って呼んでもいいかな?くらいの友達はできたらしい。
家に遊びに来るほどの友達はいなかったけど。
卒業式は写真もあまりとらせてくれなくて。
マスクも取らないし。
そんな年齢かな。
この前入学したのにな。
もう卒業なんだね。
長女の高校は制服が無かった。
あなたを作るもの
あなたが好きなものは
どこかあなたに似ていて
あなたが選ぶものは
どこかあなたに似ていて
関係ないところで作られているのに
あなたが持って生まれてきたものみたいに感じる
お店の中で
テレビの中で
あなたの欠片を見つけては
知り合いに出会ったような
不思議な気持ちになるんだ
どうだろう
私からも感じるかな