愛せるだろうか


この日々を愛せるだろうか?

好きな人、大切に思ってる人には
毎日を愛して欲しいと願う。

何か少しでも笑顔になるような事を、
1日の終わりに思い出せるように願う。

じゃあ自分は?っていうと、そんなでもなくて。
足りないものは無い。
何もかもが揃ってる。
それが一つ一つ私の前から去っていくと思うと、居ても立っても居られないくせに、
自分が去る側ならば、それでもいいかなって
時々思う。

自分が思えないことを人に思えって、勝手なことを承知の上で、日々を愛して欲しいと思う。

これから大変な時代が来るって言われ続けて大人になった。

大変なのよ。
私が生まれる前も、これまでも、これから先も。
いつの時代も、生きるって大変なのよ。
朝起きて家を出るだけでも、見えない観客が拍手喝采してるのを想像する。

今日は幸せか?今月は幸せか?
誰かの短い一言で塗り替えられ続けて、笑顔の日だってこれは本当だろうか?って警戒してる。

愛せない言い訳をグダグダ並べて、大切な人の前ではとびきりの笑顔でポジティブに言い換える。

根っこでは雨は降り続けて夜は明けないと思ってるくせに人前では「明るく生きてます!」

「迫りくるポジティブが苦手なんだよねー」
とかどの口が言う。

大丈夫。大丈夫。
朝だるいのは玄関出るまでなんだ。
玄関出たら流れるままにいつもと同じ1日を過ごす。

そう。
ドアを開けたら見えない観客が拍手喝采して、
シリアスな顔にはパイを投げて笑ってくれるんだ。




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