次女の主張
中3次女が言う。
「大人ってなんで子供が笑ってたら『何も考えなくていいね』って言うの?」
「小さい頃から何度も何度も『悩みなんて何もない歳よね』とか『何があっても楽しい時期でしょう?』とか言われるの。
考えてるよ。いっつも何か考えて悩んでるよ。『今』笑ってるだけだよ」
ああ、忘れてたな。
私もそう思ってた時期があった。
『子供は悩みがなくていいね』
『人生で一番楽しい時期よね』
『若いのは今の内だけよ』
言われた言われた。
『若いのは今の内』は耳にタコができるくらい言われた。
私は絶対言う人間になら無いと何度も思った。
言われる事が無くなったからいなくなったかと思ったけど、まだいるんだ。
っていうか、言う方も世代が入れ代わっているはずなのに同じこと言うんだね。
言われて嫌だっただろうに。
まぁね。言われるって事は若いことなんだよね。
もう誰もそんなこと言わない。
いや、そんなこともないか。
90歳の人に言われた。笑
『若さが羨ましい』って事なんだよ。
「じゃあそう言えばいいのに、何も考えてないとか、楽しい事しか無いとか付け足す。
悩んでるよ。進路だって、友だち関係だって。小さい頃から何も考えてない時期なんて無いよ」
大人は忘れちゃうんだろうねぇ。
小学生の頃、私に殴る蹴るをしていた先生に「きっと昔の女に私が似ているんだ」と思っていた事を私は覚えてる。そんなに純粋ではなかったな。
子供は何も考えてない訳じゃない。
目がキラキラして、白目が真っ白で綺麗で、可能性が眩しいんだよ。
眩しくて自分の陰がくっきり顔を出すのかもね。
今の悩みが大きいか小さいかなんて次の悩みができるまで分からない。
次の悩みが今の悩みを吹き飛ばすかもしれないし、今の悩みがあるから小さな事が気にならないのかもしれないし。
より重くなっていくものかもしれない。
だからって今の悩みが軽く感じる訳ではない。
何歳でも今の悩みに全力ってことで。
次女がそれを覚えていればいいんじゃないかな。
解決にはならないけど。
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