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こころの旅

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記事一覧

ディズニーランドに行ってないとビンボー人⁇

ディズニーランドに行ってないとビンボー人⁇

「うちは貧乏なの?」

ある時、子どもがそんな風に聞いてきました。

あまりに唐突な質問だったので、ぐうの音も出なかった…
お金持ちではないけど、貧乏でもないとは思うんだけど。

今どき小学生の間でいったいどんな話が繰り広げられていのか知らんけど、うちの子の認識はこんな感じらしい。

USJ(飛行機移動)or TDLに複数回行ったことがある
→ お金持ち
ディズニーランドに行ったことがある
→ 普

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体験格差よりも「格差を体験すること」の方がずっと残酷だと思う理由

体験格差よりも「格差を体験すること」の方がずっと残酷だと思う理由

先日、体験格差について考えてみたけれど、しつこくその続き。

学校の作文に書くような楽しい経験はすっかり忘れていたりするけれど、「格差を感じた体験」は強烈に記憶に残っている。

例えば子どもの頃、友達を真似てピアノを習っていた。
10年近く習っていたはずなのに、記憶に残っているのは、レッスンや発表会ではなく、全国レベルのコンクールに出場している同年代の子のものすごい演奏を聴いて、自分とのレベルの差

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体験格差とトラウマ本。正の体験を増やすより、負の体験を減らしてほしい

体験格差とトラウマ本。正の体験を増やすより、負の体験を減らしてほしい

最近よく目にする「体験格差」に関する話題。

この場合の体験というのは、旅行や習い事だったり、親と過ごす時間だったり、いわゆる質の良い「正の体験」を意味するようだけれど、個人的には「正の体験」を増やすより「負の体験」を減らす方が、子どものためになるんじゃないかと思う。

というのも、楽しかった正の体験よりも、苦々しい負の体験の方が記憶に残りやすい気がするので。

自分の子どもの頃の記憶で、強烈に覚

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【未来小説】喜怒哀楽の値段

【未来小説】喜怒哀楽の値段

20XX年。AIの進化により、人類は労働から解放された。

国は社会保障の一環として、各企業に一定人数の雇用を義務づけた。
個人は名義上いずれかの企業に属し、給与という名目のベーシックインカムを一生涯もらえるようになった。

俺の所属する会社では、福利厚生としてメタバース上に仮想オフィスを設置している。
実際にはAIが自動的に業務を行っているので、出社の必要性は全くないのだけれど、暇つぶしと好奇心

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始めるは易し辞めるは難し。もし退職のしやすさをウリにする会社があったら?

始めるは易し辞めるは難し。もし退職のしやすさをウリにする会社があったら?

退職代行サービスが人気というネット記事を読んだ。

「自分で電話1本かけるだけで済むことに、わざわざ2万円も払って代行してもらうなんて」という意見もあるようだけれど、その電話1本ですら避けたいという心理もよくわかる。

「タイミー」「シェアフル」などの単発バイトアプリが人気なのと同じ理由だと思う。

タイミーを眺めていると、条件のよさそうなバイトは1か月先まで既に応募でうまっている。同じ人が毎日同

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旅行のデジタル化。スマホを手にして得たものと失ったもの。

旅行のデジタル化。スマホを手にして得たものと失ったもの。

久しぶりに遠方に旅行に出かけた。
ほぼ6年ぶりということもあり、旅のデジタル化がぐっと進んでいることに驚いた。

飛行機はオンラインで事前チェックイン、搭乗券もスマホのQRコード。
新幹線もネット予約で、手持ちのSuicaと連携するだけ。
ローカルバスの1日乗車券もオンライン購入、乗り降りの際にスマホ画面を提示するだけ。

支払いの面でも、クレカやQR決済を使えなかったのは2か所だけ。現金の出番は

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「本」という言葉に感じる日本らしさと本の未来

「本」という言葉に感じる日本らしさと本の未来

「本」という字は、中国伝来の漢字のはずなのに、大和ことばのような、翻訳された和製漢語のような、どことなく日本っぽい印象を受ける言葉だなと思っていた。

というのも、日本語と中国語で使い方がだいぶ違うから。
日本語では「本」と「書物」はほぼ同義のように使われるけれど、現代中国語では書物はあくまで「書」であって、「本」という字は使わない。
中国語では「本を読む=看書」「勉強する=読書」。

「本物」「

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ChatGPTは子どもの敵か味方か 親目線で考えてみた

ChatGPTは子どもの敵か味方か 親目線で考えてみた

ChatGPTの教育利用の是非の話題について、もう一度考えてみる。

シロウトが触ってみた感想としては、現状のChatGPTはまだノイズを含んでないもしくは限りなく少なく、自分の思考域に干渉してくる感じを受けないので、12歳以下の子どもが使用しても実害はないと思う。
ホンモノの人間(特に身近な大人)のノイズの方が、子どもの思考域に干渉して、しかもより影響力が大きいので、教育という点ではむしろCha

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もう一つの知の革命。マッチング理論

もう一つの知の革命。マッチング理論

Youtubeチャンネル「ReHacQリハック」の経済学者の小島武仁さんの回で知ったマッチング理論。
ChatGPTもすごいんだけれど、「マッチング理論」も同じくらいのディープインパクト、革命の幕開けだと思った。

「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」
アドラーの言葉だったかな。

「対人関係問題=マッチングの失敗&人間間の不必要な頭脳ゲーム」と考えるなら、ビッグデータを基にしたマッチングで

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知の解放。ChatAIについて考えてたらなぜか共産主義が浮かんできた

知の解放。ChatAIについて考えてたらなぜか共産主義が浮かんできた

しつこくChatGPTの話。
前回のnoteで、ChatGPT登場は「黒船」表現がしっくりくると書いたんだけれども、ちょっと違う気がしてきた。
開国を迫るディープインパクト~という意味では黒船と似ているけれど、視覚的な威圧感があるわけでも、全く予期されていなかったものでもない。

どちらかというと「革命」?しかも革命完了のような。
「情報革命」「IT革命」が気づかぬうちにコンプリートしていて、Ch

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ChatAIの登場=人間のスペック競争の終焉か?

ChatAIの登場=人間のスペック競争の終焉か?

子どもが学校教育にお世話になっているけれど、時代の変化に合わせて教育現場も変わろうと試行錯誤しているのを感じる。

小学校でも中学校のように教科専任制(一部の先生がクラス担任をせずに算数や理科の授業のみを担当)を取り入れたり、算数はクラス越えで習熟度別に班分けして授業をしたり。
タブレットもフル活用、英語の授業ではタイピングとアルファベットとローマ字を同時進行で学ぶ。

2020年から施行された「

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ChatGPTは子どもの敵か味方か

ChatGPTは子どもの敵か味方か

「12歳まではChatGPTの利用を制限すべき」という佐藤ママさんの意見に対し、堀江さんが反論したという話題がバズっていた。

ちょうど数日前「うちはChatGPT使用をどうするのか?禁止する?」と子どもに聞かれたところだった。
「子どもにとっていいのか悪いのかは分からないけど、試してみて私よりAIの方がずっと頭がいいのは分かった。」としか言えなかった。

続けて「人間がAIに勝てることはないの?

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どうして人はコオロギ食にモヤモヤするのか

どうして人はコオロギ食にモヤモヤするのか

イナゴを食べる地域に生まれ育った。
あの頃、稲刈り前の田んぼには大量のイナゴが飛び交い、子どもでも簡単に取れて、手ぬぐいで作られた袋はすぐにいっぱいになった。
2匹組のが取れると嬉しかった。上のが少し小さいので、親が子を背負っているのだとずっと思っていたけれど、実はつがいで上が雄だということをだいぶ後になって知った。

家に持ち帰ってからは下処理の手伝い。
台所の床に敷いたゴザに広げられた山盛りの

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「話したい人」と「聞かされたくない人」の攻防 コミュニケーションコストについて

「話したい人」と「聞かされたくない人」の攻防 コミュニケーションコストについて

しつこく陰謀論について考えていたところ、このマンガのようなケースの場合、陰謀論そのものでなく、お母さんからの一方的なコミュニケーションが問題な気がしてきた。

こんな風に四六時中LINEをピコピコ鳴らされて、自分が全く関心がない情報を一方的に送りつけられたなら、仮にそのトピックがヨン様だったとしても、やっぱり迷惑なんじゃないだろうか?
逆に陰謀論にはまっていたとしても、帰省時にのぼる話題の一つ程度

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