ひとえ(一人暮らし)

ちょいちょいの進学高校を中退して進路を探しています。理由はお金がないのとそのまま内部進…

ひとえ(一人暮らし)

ちょいちょいの進学高校を中退して進路を探しています。理由はお金がないのとそのまま内部進学で大学に行くのを忌避したからです。 家庭の都合で親とは離れて生活しています。よろしく。 小説 「夢の中で」の連載に挑戦します。

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記事一覧

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記念日に

高校退学後に小説が入選していた話(初めての出版社宛のお電話www)

端的に、今年の夏休みに応募した小説が入選していることを最近知りました。実際に出版したい小説と内容がかぶらないようにするために書いた弱い作品(真面目には取り組んだ)…

夢の中で#最後 (小説)

家に着くと表札を見るや否、安堵した。そこには藍原と表札が掲げられている。間違いなく俺の名だ。力の無い乱暴な動作でインターホンを押して親を呼んだ。親が俺のことをど…

夢の中で#4 (小説)

 熱気で視界が曇って見える。眼鏡がないというのに視界は曇るのか。目を擦っていると俄かに思いついたよい閃きが針で刺すように鋭く混沌とした脳内を刺しすように感じられ…

夢の中で#3 (小説)

思考回路は頑固であったが大学受験を機に少し柔軟になったと思う。こうして病気だなんてネガティブな結論を落とすことができるようになったのもその恩恵であろう。プライド…

朝一番の通天閣

夢の中で #2(小説)

朝起きると水道から水が流れる音を聞いた。昨日蛇口を閉めずに寝たのだろうか。そんなはずないのにと思いながらもいくらばかり水道代を無駄にしたのか頭で勘定しながら台所…

夢の中で #1 (小説)

「お前はいま夢の中にいるのだよ」  何を言っているのか。私は確かに起きている。暑い夏日の下で大学の帰りである。駅のホームで昔の友人に出会ったかと思えば急にそんな…

16歳で高校中退......その後

偏差値67前後の高校を中退してはや2ヶ月。来年の4月には自立しなければならないためパンの製造と寿司屋の販売を掛け持ちしながら月収20万円ペースでアルバイトをして…

高校退学後に小説が入選していた話(初めての出版社宛のお電話www)

高校退学後に小説が入選していた話(初めての出版社宛のお電話www)

端的に、今年の夏休みに応募した小説が入選していることを最近知りました。実際に出版したい小説と内容がかぶらないようにするために書いた弱い作品(真面目には取り組んだ)であったため存在すら忘れていました。


しかし、僕は今もう高校生ではなく何故高校代表になっているのかと訝しげに思い実際に東京の出版社の方へつい先程電話致しました。
「すみません、入選を頂いたものなんですけども撤回をお願い

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夢の中で#最後 (小説)

夢の中で#最後 (小説)

家に着くと表札を見るや否、安堵した。そこには藍原と表札が掲げられている。間違いなく俺の名だ。力の無い乱暴な動作でインターホンを押して親を呼んだ。親が俺のことをどう受け止めるのかが幾分心配であった。放たれる返事を怯えると同時にただ、親の声を聞くだけでもいいと渇望する気持ちが同居していて胸が苦しい。そんな情感で呼吸を数えた。
 インターホンから聞こえる声は機嫌のいい調子で「秀人、どしたのこんな時間に」

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夢の中で#4 (小説)

夢の中で#4 (小説)

 熱気で視界が曇って見える。眼鏡がないというのに視界は曇るのか。目を擦っていると俄かに思いついたよい閃きが針で刺すように鋭く混沌とした脳内を刺しすように感じられた。  
 牧備と会ってからおかしくなったのか。根拠はない。ただきっかけはあの日からだ。現存の科学では証明できない何かが起きている。そんな大芸を人間が身につけているわけが無いが的外れでも無理に射て少しでも楽になりたかった。ただ、それが事実だ

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夢の中で#3 (小説)

夢の中で#3 (小説)

思考回路は頑固であったが大学受験を機に少し柔軟になったと思う。こうして病気だなんてネガティブな結論を落とすことができるようになったのもその恩恵であろう。プライドに囚われず冷静に問題処理を行うことができるようになったのは人格の成長である。病院に行こうと思っていろいろネットで調べてみたが、わざわざ医者に掛かる必要はなさそうであると自己判断しとにかく結局自力で症状改善を図ることにした。
 まず、第一にや

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夢の中で  #2(小説)

夢の中で #2(小説)

朝起きると水道から水が流れる音を聞いた。昨日蛇口を閉めずに寝たのだろうか。そんなはずないのにと思いながらもいくらばかり水道代を無駄にしたのか頭で勘定しながら台所に行くと確かに水は出ているのだがその水が逆流して排水溝から蛇口に水が登るように見えた。しかし、音は確かにシンクに打ちつける水の音。不思議に思ってその水を触ると確かに排水溝から上向きに水が流れている。
「ぎゃぁ」思わず声が出た。そうだ昨日から

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夢の中で #1 (小説)

夢の中で #1 (小説)

「お前はいま夢の中にいるのだよ」
 何を言っているのか。私は確かに起きている。暑い夏日の下で大学の帰りである。駅のホームで昔の友人に出会ったかと思えば急にそんなことを言い始めるから困ったものだ。
「最寄駅が本郷三丁目とは立派になったな、中学以来だ」
「牧備も同じ大学なのか?」
「いや、違う。僕は大学には行っていない。たまたま近くに寄ったものだから会いに行こうと思ってな」
「意外だな大学に通わないだ

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16歳で高校中退......その後

16歳で高校中退......その後

偏差値67前後の高校を中退してはや2ヶ月。来年の4月には自立しなければならないためパンの製造と寿司屋の販売を掛け持ちしながら月収20万円ペースでアルバイトをしています。

計算すれば、ほぼ毎日働いて拘束時間は最長10時間以上。朝6時20分に出て電車に乗り6時50分ぐらいで職場(パン屋)に着きます。そこから休憩を挟んで6時間。残業がある日はそこからは30分ぐらい働かせてもらって退社します。

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