夢の中で #2(小説)
朝起きると水道から水が流れる音を聞いた。昨日蛇口を閉めずに寝たのだろうか。そんなはずないのにと思いながらもいくらばかり水道代を無駄にしたのか頭で勘定しながら台所に行くと確かに水は出ているのだがその水が逆流して排水溝から蛇口に水が登るように見えた。しかし、音は確かにシンクに打ちつける水の音。不思議に思ってその水を触ると確かに排水溝から上向きに水が流れている。
「ぎゃぁ」思わず声が出た。そうだ昨日から何かがおかしい。俺は昨日の違和感を思い出した。こんな事あるわけが無い。怖くなって