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アレクサンダーテクニーク

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#言葉

ガイド。

ガイド。

言葉で自分に指示することの危うさ。

言葉によるガイドは時として危険です。
それはあなたが持っているイメージで動くことになるからです。

あなたの中にある動きのパターンでしか動くことができない。

アレクサンダーレッスンを受けようと思ったということは、
何かしら困っていることや
もっとこうしたいということがあるはず。

それなのに自分の中にあるもので
なんとかしようとすることは。。。

そうなんで

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「思う」。

「思う」。

思うってレッスン中にけっこう使いますが、
これっていわゆる専門用語なんです。

アレクサンダーさんは意識的に
一般的に使われる言葉を選んでいたようですが、
これは意味を限定的にしたくないかららしいんです。

ふんわりと広く捉えられるような
そんな言葉を選んでいたようです。

これを日本語にするとまたむつかしい。

そんなところから出発した言葉なので、
レッスン中で「思う」という時、これは
一般的に

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カミ?。

カミ?。

引き寄せの法則って聞いたことありますか。

考えていることが現実に起こるので、
よくないことは考えないようにしましょう。

まあ、それはなんというか、
全知全能の神ですか。ってことですよね。

山本七平と岸田秀の対談本で書かれていました。

思っていることが、現実にも起こるとすれば、
本当に怖いことで、デスノート的なことですよね。

それがいい方にでも悪い方にでも、
どちらであってもそんなことは起

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言葉にする。

言葉にする。

「観察してなにがわかりましたか?」

わたしはいちいち聞きます。
答えがなくてもいいし、
何かを言ってくれてもいい。

正解を聞いているわけではないんです。

何かを考えていた、
自分をどう見ているのか、
どう動いたのか、
どう考えたのか、
そんなことを聞きたいんです。

これに答えるには、
自ら何かをしている必要があります。
ただただ言われることをこなしている。
そんな態度では答えられません。

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言葉と動き。

言葉と動き。

レッスンでの言葉。

言葉と動きってピタッと一致しています。
言葉と言ってもいいですし、
イメージと言ってもいい。
なんなら何にも考えていないつもりのこと、
無意識であってもいいです。

なにかしらの言葉やイメージやがないと
動きとして表現できません。

なにかしらものを持っています。

そのなにかしらのものが
違ってきていて、例えば、
痛みや、もっとこうしたいが
出てきているわけです。

その時

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思ってたのと違う。

思ってたのと違う。

集中って面白い。

いいことしようとして
集中しているのに、悪い方へ行く。

集中という私自身の思い込みや
イメージ、その言葉につながっている動きが、
即座に出てくるからこそ、
「思ってたのと違う」ことになるんですよね。

ここまでわかっているのに、
やってしまう。なんなんでしょうか。

習慣というのはここまで根強く
手放し難いものなんだということでしょうか。
それとも私がポンコツなんでしょうか。

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身体。感情。言葉。

身体。感情。言葉。

瞑想って、そうか、
座って感情に向き合ったり
受け入れたりすることで、
動きを少なくすることで、なるべく
動きとくっついているものが
出ないようにして、
身体と感情を切り離しやすい
環境を作っているのかもしれない。

そうやって頭でっかちになって
わかった気になっていることが、
本当にわかるようになるのかもしれません。

これも身体とつながることなのかも。

身体と感情(感覚)。
言葉で分けること

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出発点。

出発点。

言葉の意味には必ず文脈があります。

いわゆるパワーワード的なものって
強い言葉なので、それが前面に出過ぎてしまって、
文脈を断ち切ってしまいがちです。

文脈を断ち切られた言葉。
何が起こるかといえば、
そこから勝手に受け取ったイメージを
自分勝手に解釈しなおしてしまう。

よくあるのが、切り取り報道というやつです。
言葉尻を捕まえて、
あーだこーだ言い合う。
不毛です。

そういう意味でも、

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曖昧なまま。

曖昧なまま。

アレクサンダーさんはなぜ
曖昧な言葉で現そうとしたんでしょうか。

なぜ頭と首の関係はこうだと断定しなかったのか。
なぜ背中が広く長くはこういうことだと断定しなかったのか。

「首がフリーで頭が前へ上へ背中が長く広く」
これにはそれぞれの出発点がないので
どっちに行けばいいのか
方向がわからないんです。

(曖昧すぎるよ!)

アレクサンダーさんはこの言い方を
あえて選んだようです。

固定された

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言葉って。

言葉って。

レッスン中はもちろん言葉を使います。

わたしは日本語しか話せないので
日本語で伝えるのですが、
アレクサンダーテクニークは
オーストラリア人のアレクサンダーさんが
英語、もっというとオーストラリア訛りの
英語で考えていったものです。

身体文化として、元々あった
オーストラリアの文化と
英語が持つ文化とが混じり合って
出来上がったもので考えたんだと思います。

言葉はモノにラベリングしていく。

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頼るな危険

頼るな危険

言葉で自分に指示することの危うさ。

言葉によるガイドは時として危険です。
それはあなたが持っているイメージで動くことになるからです。

あなたの中にある動きのパターンでしか動くことができない。

アレクサンダーレッスンを受けようと思ったということは、
何かしら困っていることや
もっとこうしたいということがあるはず。

それなのに自分の中にあるもので
なんとかしようとすることは。。。

そうなんで

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翻訳問題

翻訳問題

「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対〜」

私はレッスンで、
〜しないでくださいってよく言います。
レッスン回数が少ない方なら特に。

単純にやってほしくない動きがあるからです。

私がやってほしいことを
生徒さんに伝えると、反射的に
すぐに実行しようとしてしまうことってよくあることです。

声をかけられたことに対して
習慣的に反応しているだけの状態なので、
この自分の反応に気づいて、それをや

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呪文?なにそれ怪しい。

呪文?なにそれ怪しい。

アレクサンダーテクニークでレッスンでお伝えする呪文。
なぜ呪文なのか。

呪文って、古くはテクマクマヤコンやエロイムエッサイム。
最近のは知らないな、なにかあるのかな?

魔術師が使う呪文には意味がありますよね、たぶん。
唱えた人の日常語でないとしても、
その呪文の言葉自体には意味があります。たぶん。
呪文を使ってなにかしらの術を扱えるようになるためには
その言葉の意味するところを知るところから始

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上塗りじゃない練習

上塗りじゃない練習

一人で練習しているといろいろ気づきます。

何回も同じように間違えるとか、
覚えておいて次はそれやろうと思ったことを
忘れて、その時に気になったことをやってしまうとか。
なんでだろうとは思いません。
そういうものなんです。

習慣になっていることの方が強く
新しくやろうとすることは弱い

これからやろうとする新しいことを上塗りするんじゃなくて
今までやってきたことをやめる方にシフトする。
(これに

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