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「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対〜」

私はレッスンで、
〜しないでくださいってよく言います。
レッスン回数が少ない方なら特に。

単純にやってほしくない動きがあるからです。

私がやってほしいことを
生徒さんに伝えると、反射的に
すぐに実行しようとしてしまうことってよくあることです。

声をかけられたことに対して
習慣的に反応しているだけの状態なので、
この自分の反応に気づいて、それをやらない。
すぐに反応してしまうと言うことをやらない練習をしてほしいわけです。

すぐに反応してしまうことをしてほしくない。
すぐに反応して自分で考えることなく
行動に移すということをしてほしくない。

すぐに反応してしまっていることにも気づけない。

まずはやらないことを練習します。
反応しない練習。


考えてみると日本語は否定どころか
二重否定までできる。
しないなんてしない、がわかる。

危険を知らせる時も、
英語だと、ストップ!なのかな。
日本語では、止まって!とは言わない。
危ないっ、といえば大抵の方は止まってくれます。

なんでこんな話をしているかというと、
アレクサンダーテクニークは
元々英語圏から来たテクニックなので
英語圏ちっくに教わります。が、
やっぱり日本語で伝えたい。
私たちに馴染みのある言葉を使いたい。

カタカナばかりの
会社言葉みたいにはしたくない。
日本人にスッとわかる言葉を使いたいんです。
アレクサンダーテクニークの専門用語は
カタカナばかりなので、なんとか自分で
日本語に言い換えて伝えています。


わたしがよく言っている呪文に、
首が自由ってあるのですが、
元々はneck (be) freeなんですね。
でも、freeを訳して自由なんですが、
日本人には分かりにくいと思っているので、
もういっそのことカタカナでフリーと言っています。
外来語としてのフリーとしています。
わからないままでいいんです。

文化が違えば身体文化も違うので、
気をつけないと実は違うことを意味してた
なんてことになってしまいます。

Footやlegも日本語ではあいまい。
脚と足の違いを気にしている人あまりいません。
漢字が違うから何か違うくらいじゃないでしょうか。 
フランス人は蝶々と蛾の違いもわからないんだってー。
なんて言ってられません。

留学とか海外生活が長い方は数を数える時
親指から出すので、わかります。
日本では人差し指から出しますよね。

日本人の自分達に合う
言い方や言葉を見つけていかないと、
わかったつもりでいて実は
違うことを意味していたなんてことになりかねません。


アレクサンダーテクニークは
かなり繊細な身体感覚を扱っているので、
言葉にも本当に気をつけて使わないといけないなあと。

ちなみに、生徒さんの感覚が
だんだんと信頼できるものになってきたら
やってほしいことをそのまま伝えます。

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