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生き方

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#生き方

ヤドカリ生活ー家とは何なのかー

働き世代。20代・30代。
就職し、その時に初めて東京を訪れた。
私もその一人だ。

会社と家の往復。
同じ学校だった人も居るかもしれないが、友達とは呼べない。
友達がいたとしても、会う時間も合わない。
結婚したりで、生活のスタイルが移り変われば、余計に噛み合わない。
自分が、取るに足らない孤独の存在だと自覚していく。

夜。夕飯を食べる気力もなく、ベッドに沈む。
暗闇の中でスマートフォンをいじる

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常識は、18歳までに集めた偏見のコレクションである。

アインシュタインの言葉です。

大学進学とともに離れた地元、
就職とともに上京、

今思えば、18歳までの世界があまりに偏り、凝り固まった考え方だと思い知る今日この頃です。

その短い期間の中で出会った大人達の言う事を、クソ真面目に守っていた私は、そうしなくても別にいい世界を知ってしまった訳です。

未だにその時植え付けられた偏見を引きずる時もあり、逆に今までと違うという事が面白くて楽しくなる時も

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生き急ぐな、と言われるけれども。

小説やドラマやアニメの冒頭で言われる「ひょんなことから」「ある日突然」ってワードは、創られた台詞ではなく、むしろ真実なのだろうと思う。

そんな創作物が多いことから、人はハプニングを期待する生き物なのかもしれない。

「日常」という無限ループ、迷路、ダンジョンから抜け出したい。

「非日常」に恋焦がれて、なんにもせずに待っているだけのシンデレラ。

しかし非日常の場所に居続けたら、それが日常になっ

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【小説】ロボットと青年 ー時間と心の豊かさについてー

「次の方どうぞ。」

カウンセリング室の引戸が、カラカラと音を立てて開いた。

「先生、ご無沙汰しておりマス。」

一人の青年型ロボットがにこやかに入室してきた。穏やかな動作で頭に乗せていた帽子を取り、軽く会釈する。
帽子の下には、人間ではないことを示すように、通信状態良好を表す青いLEDランプの光がこめかみ辺りを走っていた。

「やぁ、久々だね。さぁ座って」

私は、いつものように、冷蔵庫からお

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年齢という概念を捨てた。(463字)

現実逃避だと言われても構いません。

先日、誕生日を迎えたらしいです。(他人事)

数年前から、自分が何歳なのかハッキリとは認知しなくなりました。

学校までは良かったのです。同じ年齢という括りだけで生きていたから。

でも、会社員になった時、
そもそも社会に出る年齢は人によって違うから、同期でも年齢違うし、年下上司がいたりする訳ですよね。

年齢を意識してしまうと、タイムリミットのように感じてし

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