刺繍家 たかぎともこ

刺繍に集中するほど、頭は別のことを考えているようです。noteでは刺繍しながらぼんやり…

刺繍家 たかぎともこ

刺繍に集中するほど、頭は別のことを考えているようです。noteでは刺繍しながらぼんやり考えたことを綴っています。完成した作品はおもにインスタグラム(@koroniembroidery)でも発信しています。ペット刺繍のほか、お仕事のご依頼も承っております。ぜひお問い合わせください。

記事一覧

音と、刺繍

音。 刺繍をしていると,音楽も人の声も、普段よりよく聴こえる気がします。 音だけでなく、人の雰囲気も、刺繍をしている時の方が敏感に感じる気がします。 何かに集中し…

校正と、刺繍

今の私にちょうどよい本を見つけました。 『文にあたる』という本。 『文にあたる』は、繰り返し繰り返し、校正のことがかかれている本で、著者の校正への愛おしさを感じ…

認識する世界と、刺繍

動物と人間の世界認識について読み出した本がとても面白くて、人間個人個人の世界認識の違いについても思いを巡らすこの頃。 ユクスキュルの環世界論について、もっと知り…

途中経過と、刺繍

この写真、ポポちゃんというトイプーの途中経過。身体は完成していて、目鼻口も出来上がっている。パッと見るとプードルってわかるけど、どこか変。途中で、まだ下絵の部分…

ワイヤレスイヤホンと、刺繍

先日iPhoneに付いてきていたイヤホンがとうとう壊れた。片耳が聴こえない。 周囲の友達のアドバイスももらって、ネックバンドのワイヤレスを購入した。 ワイヤレスは本当…

ランランと、刺繍

Lang Lang(郎 朗。ランラン)というピアニストがいる。リストの超絶技巧も、モーツァルトの小さな子どもが弾くソナタも、とても美しく、明るく弾くピアニスト。 もちろん…

小説と、刺繍

小説を読むだけじゃなくて、書くことをしている友達がいる。 彼女とは、スローペースで往復書簡のようなことをしている。 深く深く入り込んでいく作業は、小説を書くことも…

オリジナルラブと、刺繍

先日、オリジナルラブのライブに友達と行って、友達が涙を流していた。デビュー当時学生だった彼は、今でもオリジナルラブのファン。ライブは初めてとのこと。 彼は帰り道…

黒色と、刺繍

黒は、白がないと、存在を確認しにくい。毛並みも瞳も鼻の頭も、光のあたる白が見えると、生きた黒も見えてくる。

週末の挨拶と、刺繍

17時前後のコワーキング。 日中は集中して仕事をしている彼らも少し緩む時間帯。 挨拶程度の間柄でも、「お疲れさま」「良い週末を…」の一言で、あぁもう少し頑張ろうと思…

ランチと、刺繍

オフィスで仕事をしていると集中しているせいか、お昼ご飯を食べ損ねる。食べ損ねると、みんなが仕事や勉強で集中しているタイミングで、ガサゴソすることになる。 今日は…

出来事と経過と、刺繍

無くしたり、亡くしたりいう出来事は一瞬なのに、無くなっている状態・亡くした状態は継続していく。 その強い一瞬の出来事が、他の出来事を重ねて随分長い時間を経過させ…

仔犬のワルツと、刺繍

両親に感謝していることのひとつに、ピアノを習わせてもらったことがある。 今日は仔犬のワルツが刺繍のお供。 自宅で刺繍するときは、耳栓をして風の音や鳥の声を遠くに聴…

台風と、刺繍

最近自分にとって、もしや手に負えないのではという方たちとよく出会っていて、それが新鮮で嬉しい。 皆さん、言葉を使ってのアウトプットがステキで羨ましいんだけど、私…

個展が終わりました。

個展が終わりました。 終わったと同時に、お貸し出しくださった飼い主さまたちに、感謝の気持ちを手紙にし、作品をお返ししました。 なかなか時間がかかってしまい、本当に…

個展『Time, Life, etc.』スタートしました

初日はスタート時間から終わるまで、ご来廊者の方がほぼ途切れることなく、終わりました パートナーと一緒に来てくださった方、お貸し出しくださった飼い主さんたち、以前…

音と、刺繍

音と、刺繍

音。
刺繍をしていると,音楽も人の声も、普段よりよく聴こえる気がします。
音だけでなく、人の雰囲気も、刺繍をしている時の方が敏感に感じる気がします。

何かに集中していると周りが見えなくなるとよく聞きますが、私の場合、集中することで自分と周りの境界線が曖昧になっていくような気がします。

校正と、刺繍

校正と、刺繍

今の私にちょうどよい本を見つけました。
『文にあたる』という本。

『文にあたる』は、繰り返し繰り返し、校正のことがかかれている本で、著者の校正への愛おしさを感じられます。
昔、仕事で校正もどきのようなことをしたことがあり、時間がかかること以外に、最初にそれを書いた人が、どんな思いでそう表現したのか、書いた人のイメージを損なわずに校正することの難しさを感じました。

私の刺繍は、つくっている間は、

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認識する世界と、刺繍

認識する世界と、刺繍

動物と人間の世界認識について読み出した本がとても面白くて、人間個人個人の世界認識の違いについても思いを巡らすこの頃。
ユクスキュルの環世界論について、もっと知りたい。

途中経過と、刺繍

途中経過と、刺繍

この写真、ポポちゃんというトイプーの途中経過。身体は完成していて、目鼻口も出来上がっている。パッと見るとプードルってわかるけど、どこか変。途中で、まだ下絵の部分や布の部分が残っているから。
毛があって、確かにここにプードルがいるんだけど、あるべきもの(ヒタイなど)がないと、そのギャップに少しギョッとする。

そういう途中経過の不思議な見え方は、完成してしまうと想像することすらできなくなるほど、完全

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ワイヤレスイヤホンと、刺繍

ワイヤレスイヤホンと、刺繍

先日iPhoneに付いてきていたイヤホンがとうとう壊れた。片耳が聴こえない。
周囲の友達のアドバイスももらって、ネックバンドのワイヤレスを購入した。

ワイヤレスは本当ノンストレス!刺繍していて、ちょっと立ち上がって身体を動かしたりする時にそれを実感!
アドバイスくれた友たちに感謝!!

だけどひとつ残念なことが…
購入前から気になっていたことが的中!首凝り常連の私は、ネックレスもピアスも首凝りの

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ランランと、刺繍

ランランと、刺繍

Lang Lang(郎 朗。ランラン)というピアニストがいる。リストの超絶技巧も、モーツァルトの小さな子どもが弾くソナタも、とても美しく、明るく弾くピアニスト。
もちろんショパンもバッハも素晴らしいと思う。

ランランのすごいなと思うところは、(どんなピアニストもそうなのかもしれないけど)決して弾かれているのでなく、自分で弾いていると感じさせるところ。
曲につられるのでなく、自分で曲全てをコントロ

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小説と、刺繍

小説と、刺繍

小説を読むだけじゃなくて、書くことをしている友達がいる。
彼女とは、スローペースで往復書簡のようなことをしている。
深く深く入り込んでいく作業は、小説を書くことも刺繍をすることも、同じよう。
私はものすごく集中していると、井戸や海の奥深くに潜っているようだと言ったら、彼女は「水」に関連する彼女自身の話をしてくれた。

往復書簡がいつまでも続きますように。

オリジナルラブと、刺繍

オリジナルラブと、刺繍

先日、オリジナルラブのライブに友達と行って、友達が涙を流していた。デビュー当時学生だった彼は、今でもオリジナルラブのファン。ライブは初めてとのこと。

彼は帰り道、何がこの涙になるのか、よくわからないと言って言葉を探していた。

私は、私たちがあの頃から長い長い時間経たことこそが、涙に繋がったんじゃないかと思っている。それはどんな時間だったとしても、間断なく生きてこれたからこそのこと。それをあの曲

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黒色と、刺繍

黒色と、刺繍

黒は、白がないと、存在を確認しにくい。毛並みも瞳も鼻の頭も、光のあたる白が見えると、生きた黒も見えてくる。

週末の挨拶と、刺繍

週末の挨拶と、刺繍

17時前後のコワーキング。
日中は集中して仕事をしている彼らも少し緩む時間帯。
挨拶程度の間柄でも、「お疲れさま」「良い週末を…」の一言で、あぁもう少し頑張ろうと思う。

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作品はインスタグラムで更新中です。

ランチと、刺繍

ランチと、刺繍

オフィスで仕事をしていると集中しているせいか、お昼ご飯を食べ損ねる。食べ損ねると、みんなが仕事や勉強で集中しているタイミングで、ガサゴソすることになる。

今日は、以前から気になっていたオフィスの先輩がランチを外食するということで、午後2時過ぎにご一緒させてもらった。先輩と言っても刺繍の先輩でなく、オフィス歴の長い先輩。

明るくて太陽のような彼女を、いつかご飯をご一緒したいと思っていて、念願が叶

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出来事と経過と、刺繍

出来事と経過と、刺繍

無くしたり、亡くしたりいう出来事は一瞬なのに、無くなっている状態・亡くした状態は継続していく。
その強い一瞬の出来事が、他の出来事を重ねて随分長い時間を経過させると、肯定につながると確信している。継続状態は同じなのに、それが幸せな気持ちに変化することもある。

亡くなった家族をもつ大切な友が、パートナーと悲しみを共有して、いつかそれは幸せな時だったと思い返すときが来ますように。

今日の刺繍の時間

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仔犬のワルツと、刺繍

仔犬のワルツと、刺繍

両親に感謝していることのひとつに、ピアノを習わせてもらったことがある。
今日は仔犬のワルツが刺繍のお供。
自宅で刺繍するときは、耳栓をして風の音や鳥の声を遠くに聴くようにしているけど、外で刺繍するときはどうしても色々と気になるので、音楽をかけることが多い。
最近は仔犬のワルツのように、子ども時代に自分で弾いた曲を、世界の素晴らしいピアニストの音で聴いている。
「調子の良い鍛冶屋」も最近のお気に入り

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台風と、刺繍

台風と、刺繍

最近自分にとって、もしや手に負えないのではという方たちとよく出会っていて、それが新鮮で嬉しい。

皆さん、言葉を使ってのアウトプットがステキで羨ましいんだけど、私がそれを真似しようとしても多分できないから、それを針に込めて、糸でアウトプットする。
それがあって私は幸せだと思う。

完成作品はインスタグラムで更新中です。

個展が終わりました。

個展が終わりました。

個展が終わりました。
終わったと同時に、お貸し出しくださった飼い主さまたちに、感謝の気持ちを手紙にし、作品をお返ししました。
なかなか時間がかかってしまい、本当に遅くなってしまいましたが、これで私の中でも一息つくことができました。
ありがとうございました。

また会期中にお越しいただきました皆さまにも、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

個展をするってどういうことなのか…
会期が始まる前から今に

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個展『Time, Life, etc.』スタートしました

個展『Time, Life, etc.』スタートしました

初日はスタート時間から終わるまで、ご来廊者の方がほぼ途切れることなく、終わりました

パートナーと一緒に来てくださった方、お貸し出しくださった飼い主さんたち、以前から私の作品をインスタなど写真で見てくださっていた方々。
通りすがりの方も見てくださいました

私の作品は、どの作品にも物語があって、たくさんの物語をお伝えすることができます

飼い主さんと動物との物語、私と飼い主さんとの物語、作り上げる

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