あらら魚のあら汁飲んで 粗の目立つ味に荒ぶって 洗い物まで新たに増えて コアラはいいなと言うアラサー
涙があったかいのは 泣くほど辛い私に 体が優しさを くれたのかもしれない 涙があったかいのは 泣くほどの嬉しさで 熱くなった胸に つられたのかもしれない
思い浮かんだ一言 私から出たはずなのに なんて冷たさだろうと 思わず息を止める こんなこと思っていない そこまでのことじゃない 私はもっと優しく 心は広いはずだ この…
「ただ死ぬんじゃ迷惑なだけだし、誰かを庇うとかさ、ヒーローになって死にたいんだよね。」 そういった彼女の視線は、どこか遠くを見ながら揺れていた。 それが私には、…
甘くておいしいチョコを ちょこっと食べた僕は 持ち主の姉に こちょこちょ攻撃をくらった ちょこんと座る僕の 可愛さに負けたのか 姉のこちょこちょに ちょーこまった顔…
道と呼ぶには荒れ果て かといって自然でもない ここをわたしは今でも 道であると思う これを道と呼ぶのは ここを通った先に あなたが輝くような 場所があるはずだから …
息をしていた 息をしていた 空気を吸って その後吐いて また吸って また吐いた これだけのことが こんなにもしんどい 生命を維持することを 何かが拒んでいる 息を止…
「もしも私が死んだなら、3日は泣いてほしいなあ。2週間はことあるごとに思い出して、1ヶ月経つまでは新しい恋人は作らないでくれたら嬉しい。でもそうだな、そのあとは私…
ある日目を覚ますと 私は暗闇にいた 何も見えなかった 私しか分からなかった 声を出しても聴こえず つねっても痛くない なんの匂いもなく 誰の温もりもない まだ手はつ…
昔々あるところに あなたとわたしがおりました 今となっては昔のこと あなたとわたしがおりました ある日あなたはこう言いました 「君とは今日で最後だ」と わたしは…
何故だか背中が気持ち悪い 喉の奥がつっかえる 瞼が腫れて目を閉じられず 叫びたくても声が出ない 何を言えばいいんだろう 何も言わないほうがいい 迫り上がってくる何か…
冬は暗い 冬は寒い 冬はひもじい 冬は静かだ 嫌なことばかりある それならば寝てしまおう 何も感じないように 何も考えないように 僕の吸う音 僕の吐く音 僕の鼓…
昨日見た夢で 君は事故にあった 目の前ではねられた君の 薬指が頬にあたった 目を覚ますと横で 君が寝ていた 寝息を立てながら動いた 薬指には指輪 あまりに僕が見…
花が咲き乱れてさ 小鳥は囀ってさ バラの棘はふわふわでさ 綺麗な言葉と歌が溢れる そんな優しい世界があったら 君はそこで生きていて 僕はそこへはいけないけれど …
月が満ちた時 僕たちは思う とても綺麗だと 完璧な月だと 月の裏側も すべて輝いている そんなわけないのに そんなふうに思う 月が満ちた時 特別な名をつける 生…
木芽月(すりみ)
2024年5月19日 04:31
あらら魚のあら汁飲んで粗の目立つ味に荒ぶって洗い物まで新たに増えてコアラはいいなと言うアラサー
2024年5月19日 04:22
涙があったかいのは泣くほど辛い私に体が優しさをくれたのかもしれない涙があったかいのは泣くほどの嬉しさで熱くなった胸につられたのかもしれない
2024年5月19日 04:15
思い浮かんだ一言私から出たはずなのになんて冷たさだろうと思わず息を止めるこんなこと思っていないそこまでのことじゃない私はもっと優しく心は広いはずだこの言葉が万が一口から飛び出したら相手よりも私が動揺すると思う酷いことを思った私を許してください心では思っていないどうか信じてほしい私が私に言うなんて恐ろしい子ニコニコする裏でそんなことを思うの?思いつい
2024年2月19日 03:48
「ただ死ぬんじゃ迷惑なだけだし、誰かを庇うとかさ、ヒーローになって死にたいんだよね。」そういった彼女の視線は、どこか遠くを見ながら揺れていた。それが私には、まるで自分がヒーローになるのにお誂え向きの悲劇を探しているように見えた。周りの言うことは当てにならないと、渡した愛を全て踏みつけ、知らない人からの罵声を真実だと手放さない。あなたに傷つけられている私のことを先に救ってくれないかな
2024年2月19日 03:40
甘くておいしいチョコをちょこっと食べた僕は持ち主の姉にこちょこちょ攻撃をくらったちょこんと座る僕の可愛さに負けたのか姉のこちょこちょにちょーこまった顔をしたからかちょこっとで解放された僕はもっと食べたくて言った「そのチョコちょー粉っぽいよ!」「だから食べてあげるよ姉さん」「あんたにあげようと作ったチョコよ」「ちょこざいな真似してすみません!」
2024年2月19日 03:37
道と呼ぶには荒れ果てかといって自然でもないここをわたしは今でも道であると思うこれを道と呼ぶのはここを通った先にあなたが輝くような場所があるはずだから道はあちらまで続くそこは未来 或いは希望道の上で動けぬ今ここは点 死神の寝床好きな花を踏みしめて歩く力がもうない遺された記憶と私木漏れ日が照らしだすここで眠りたいずっと眠りたい背中を丸め自分を抱き
2023年12月2日 05:54
息をしていた息をしていた空気を吸ってその後吐いてまた吸ってまた吐いたこれだけのことがこんなにもしんどい生命を維持することを何かが拒んでいる息を止めてみた我慢して我慢して全身から汗が流れる耳から川の音がする目の前に星が飛ぶ体が小刻みに震えるプハアッ!ハア、ハア、ハアついに我慢できず息を吸ってしまった相変わらずしんどい心がこんなにも重い
2022年10月27日 03:17
「もしも私が死んだなら、3日は泣いてほしいなあ。2週間はことあるごとに思い出して、1ヶ月経つまでは新しい恋人は作らないでくれたら嬉しい。でもそうだな、そのあとは私のこと忘れて幸せになってよ。」あなたはすぐに私のことを忘れちゃいそうだから、せめてこれくらいはね、と彼女が笑っていたのは一昨日の夜だった。今日、僕は彼女の通夜に参列している。事故だった。飲酒運転の車に轢かれて即死だったと聞いた
2022年9月30日 05:08
ある日目を覚ますと私は暗闇にいた何も見えなかった私しか分からなかった声を出しても聴こえずつねっても痛くないなんの匂いもなく誰の温もりもないまだ手はついているのかまだ足はついているのか私はいるのか私ってなんだ考えることをやめたら私が消える気がして怖くなって泣いた涙は感じないいっそこの暗闇に溶けてしまえたら私はひとりから解放されるのに暗闇は私
2022年9月3日 01:33
昔々あるところにあなたとわたしがおりました今となっては昔のことあなたとわたしがおりましたある日あなたはこう言いました「君とは今日で最後だ」とわたしはあなたに言いました「それなら梅を取りに行きたい」雲一つない空の下二人で梅をもぎました朝になると言われた通りあなたは隣にいませんでしたわたしは顔を洗い終わると大きな壺を取り出しました昨日の梅をただひ
2022年5月30日 21:59
何故だか背中が気持ち悪い喉の奥がつっかえる瞼が腫れて目を閉じられず叫びたくても声が出ない何を言えばいいんだろう何も言わないほうがいい迫り上がってくる何かを形にしてあげる元気がない目を閉じれば浮かぶ悪いもの目を開けることで目を逸らす逸らしたい逸らせない今日もまた目を閉じられず夜を明かす
2022年4月18日 13:22
冬は暗い冬は寒い冬はひもじい冬は静かだ嫌なことばかりあるそれならば寝てしまおう何も感じないように何も考えないように僕の吸う音僕の吐く音僕の鼓動僕の体温丸まった僕は赤ちゃんここはお腹の中心配はいらない心配はいらない色んな夢を見たここは心地いいのにどうして夢の中では外にばかりいるの?ふと目が覚めると外は明るかった雪
2022年4月18日 13:19
昨日見た夢で君は事故にあった目の前ではねられた君の薬指が頬にあたった目を覚ますと横で君が寝ていた寝息を立てながら動いた薬指には指輪あまりに僕が見つめるから起きた君に夢を話したそれはきっと逆夢だね、と笑う君を抱きしめた逆夢のままであれ正夢に変わるなとそう願う僕の頬に君の指輪が当たった
2022年4月18日 13:17
花が咲き乱れてさ小鳥は囀ってさバラの棘はふわふわでさ綺麗な言葉と歌が溢れるそんな優しい世界があったら君はそこで生きていて僕はそこへはいけないけれど優しい世界に僕はいらない花は枯れ果ててさ鳥は冬を越せなくてさバラの棘は尖った針でさ汚い暴言と不協和音そんな苦しい世界があったら僕はそこで生きていく君はここへはきたらダメだよ苦しい世界は君に似合わ
2022年4月18日 13:08
月が満ちた時 僕たちは思うとても綺麗だと 完璧な月だと月の裏側も すべて輝いているそんなわけないのにそんなふうに思う月が満ちた時 特別な名をつける生きる喜びと 感謝を込めた名を月の裏側を 裏と言ったのは誰完璧な満月僕たちには見えた狼の遠吠 香りたつ花誇り高き角 白銀の世界闇が一番小さい夜月の光が家路を照らす