【詩】道

道と呼ぶには荒れ果て
かといって自然でもない

ここをわたしは今でも
道であると思う

これを道と呼ぶのは
ここを通った先に

あなたが輝くような
場所があるはずだから

道はあちらまで続く
そこは未来 或いは希望

道の上で動けぬ今
ここは点 死神の寝床

好きな花を踏みしめて
歩く力がもうない

遺された記憶と私
木漏れ日が照らしだす

ここで眠りたい
ずっと眠りたい

背中を丸め自分を抱き
一つの石になりたい

あちらへ行く誰かに
拾われ手に収まり

あちらへと行きたい
この思いは消えない

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