【詩】 満月

月が満ちた時 僕たちは思う

とても綺麗だと 完璧な月だと

月の裏側も すべて輝いている

そんなわけないのに

そんなふうに思う

月が満ちた時 特別な名をつける

生きる喜びと 感謝を込めた名を


月の裏側を 裏と言ったのは誰

完璧な満月

僕たちには見えた

狼の遠吠 香りたつ花

誇り高き角 白銀の世界


闇が一番小さい夜

月の光が家路を照らす

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