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石川真理子
2023年4月18日 19:08
岡倉覚三『茶の本』を読む隠しているわけではないのですが、私のオンラインサロンで「隠れ講座」的になっている講座があります。そこではこの一年、岡倉覚三の『茶の本』を読み説いてきました。一年間かけて、一冊の本を深めていく。そんな気の長い(?)講座は今時珍しいことでしょう。「読むのが難しい」「意味がよく理解できない」そんな『茶の本』を毎月みんなで読み合わせ、私なりの解説を加えた上でさら
2022年8月6日 11:57
上野を歩くなんて何年ぶりだろう。忘れかけていた懐かしい風景、そう、東京は案外緑の多いところだった。もともとは上野寛永寺の敷地だったのを、明治政府が取り上げて軍用地にしようとした。それを断固阻止したのは、実は、日本人ではない。オランダ人軍医のボードワン博士である。その猛反発ぶりに明治政府が折れ、上野公園としての整備に取って代わられた。明治の元勲といえば、なんだか立派そうだけどその
2022年8月6日 11:13
祇王寺。ここには祇王の涙が染み込んでいる。この美しい苔は祇王の哀切そのものに見える。表情も変えずに静かに耐える女御たちは選択肢が多い故に悩む現代の私たちを見たらどんなふうに感じるだろう。比べるのは無意味なことだれどもっと大きく広やかな時空に立ってみたらどうだろう。歴史を学ぶってね、生きやすくなることなの。
2022年8月3日 19:21
上野を歩くなんて何年ぶりだろう。忘れかけていた懐かしい風景、そう、東京は案外緑の多いところだった。もともとは上野寛永寺の敷地だったのを明治政府が取り上げて軍用地にしようとした。それを断固阻止したのは実は、日本人ではない。オランダ人軍医のボードワン博士である。その猛反発ぶりに明治政府が折れ上野公園としての整備に取って代わられた。明治の元勲といえ
2022年8月3日 19:01
神仏分離などとつくづく馬鹿なことをしたものだ。王政復古などと言いながら仏教を興し栄えさせよとしたのは王政を執り行っていた天皇ではないか。この3年ほど神仏分離は講座のテーマのひとつとなっているけれど歴代天皇がどれほどの思いで仏教を頼られたか史実に触れるたびにあらためてやるせなくなる。大覚寺は、もとは嵯峨天皇の嵯峨御所だった。そこへ空海が持仏堂を建てたのが嵯峨天皇崩
2022年5月21日 15:47
「憑かれたように」という言葉があるが古刹を歩き回る時の私は実際、憑かれているのだと思う。今回の上洛は明恵上人の軌跡を辿ることにあった。何年も何年も恋焦がれる想いを抱き、夢にまで見た栂尾。私にとって明恵上人は特別で「みょうえ…」と口にしたそばから涙が滲んでくるほどだ。そのため滅多に語ることはできない。一度、明恵上人と北条泰時をテーマに講話をしたが喉が詰まって大変だった
2022年1月29日 15:41
そろそろ作家と名乗ってもいいかな。ふと、そう思いました。というのも、昨日、連載原稿を書いていて「プロだな」と、思えたから。その原稿とは、北条政子を描いているもの。写真は連載三回目ですがもう五回目の分まで書き進めています。一回の文字数は約800ワード。それを48回、書いていきます。(一年間48回の掲載となる)800ワードというのは、けっこうな少なさで少ない
2020年3月21日 10:28
2020年3月20日 10:31
2020年3月20日 10:00