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今日の言の葉

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その日、降りてきた言の葉を綴っています。あなたの良き日々に繋がれば幸いです。
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#50代

美しくあるための習慣vol.30「美とは何か」を探究しつづける

美しくあるための習慣vol.30「美とは何か」を探究しつづける

美とは何か。美しいとはどういうことなのか。
これは永遠に続く問いかけです。
美の探求は数千年、あるいは数万年もの昔から始り
今なお続いているのです。
何が美しいのか、その答えは簡単なようでいて実に難しいのです。
なぜなら「美」は、私たちの成長とともにあるからです。
私たちの内的世界の拡がりに比例するといっても良いかもしれません。
内的世界の偏狭さは美を陳腐で浅はかなものにします。
さまざまな経験を

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美しくあるための習慣vol.29誕生日をみずから祝う

美しくあるための習慣vol.29誕生日をみずから祝う

誕生日は神さまが母を通して
この世に私を送り出してくれた
地球上でたった一つ、自分だけの大切な日です。
お誕生日には家族や親しい人がお祝いくださるかもしれません。
みんなに「おめでとう」と祝福されるのは
くすぐったいけれど嬉しいものです。
ただ私はそれとは別に、一人でお祝いをします。
まずお宮に参ります。
参道は産道です。
ここまで生かしていただけたことへ
万感の想いを胸に歩きます。
一歩一歩にこ

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美しくあるための習慣vol.28百歳になっても美しいお手本

美しくあるための習慣vol.28百歳になっても美しいお手本

三笠宮百合子さまが百歳にお成り遊ばされました。
この四月には千玄室裏千家大宗匠も同じく満百歳を迎えました。
お二人とも老いの姿が美しく見えるのは
私だけではないでしょう。
皺もあります。シミもあります。
シャンとしていらっしゃいますが、
多少はお背中も曲がってこられました。
それでもなお、見た目以上の若々しさを感じます。
それは、エネルギーの高さです。
波動があきらかに違うのです。
こうしたお姿を

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美しくあるための習慣vol.27聞き上手になる

美しくあるための習慣vol.27聞き上手になる

誰かと静かに語り合う時間はありますか?
心が通い合う友との対話は
あれこれ説明する必要もなく
むしろ必要最小限の言葉でわかりあえる
そんな心地よさがあります。
もちろん、たくさんおしゃべりしたくて
夥しい言葉を出し尽くすのも楽しいものです。
そういうとき、伝えるのと同様に
いえ、場合によってはそれ以上に
相手の話をどれだけ聞けるかが
豊かな対話の鍵といっていいでしょう。
かくいう私は、自分では喋る

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美しくあるための習慣vol.26解決しようとしない

美しくあるための習慣vol.26解決しようとしない

問題が生じたとき
なんとかして解決しなければと
一所懸命になることが多いものです。
けれど、それこそが悩みを深くしていることに
気づいているでしょうか。
そもそも「これは問題だ」と定義したものの
それは本当に「問題」なのでしょうか。
こうしてひとつひとつ考えていくと
たとえば相手の立場になってみれば
必ずしも問題ではないのかもしれないと
思えることもあります。
誰が見ても明らかな問題であるならば

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美しくあるための習慣vol.25悲しみは水に流す

美しくあるための習慣vol.25悲しみは水に流す

何十年と生きてくれば
いろんなことがあります。
もちろんいいことばかりではなくて
悲しいこともあります。
その大半は家族など身近な人や
仕事の関係で起きた出来事でしょう。
前に進むには
煮え切らない想いを封じ込めていく必要もありました。
悲しみの記憶は
時の流れと共に薄れていくものと
どうしてもしこりが残ってしまうものがあるようです。
氷のような固まりが胸の奥に詰まっていると
無意識のうちに悲しみ

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美しくあるための習慣vol.24うつわは好きなものを少し

美しくあるための習慣vol.24うつわは好きなものを少し

一人でいただくことも少なくない
日々のごはん。
凝った料理よりシンプルで何ということもないお惣菜が
結局は美味しいと感じます。
けれどそうなると妙に質素で
テーブルが寂しくなることも。
そんな状態を回避するには
器にこだわるに限ります。
家族もだんだん少なくなって
断捨離をすることもできるので
思い切って好きなものを少しだけ残し
以前なら普段使いにはもったいないかな?と思えるようなものを
どんどん

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美しくあるための習慣vol.23行きつけのカフェとホテルを持つ

美しくあるための習慣vol.23行きつけのカフェとホテルを持つ

自分の居場所は自分でつくることができます。
おうち以外にも自分の居場所を持つことは
簡単に気分を変えたり
自分を解放したりするのに役立ちます。
それに、
「ここが私の行きつけなの」と
言える場所があるって
なんだか素敵だと思いませんか?
カフェをいくつかと、ホテルをいくつか。
仕事からも家事からも離れて
「ただの私」に戻って過ごす時間は
自由で豊かで、好きなだけ心を遊ばせることができます。
私が好

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美しくあるための習慣vol.22ネガティブな口癖を見直す

美しくあるための習慣vol.22ネガティブな口癖を見直す

「歳を重ねたなぁ」というのと
「歳を取ったなぁ」というのとでは
微妙な違いがあるものです。
前者は肯定的で前向きな響きがあり
後者は残念な印象をもたらします。
年齢が魅力を深めることに繋がっている場合と
その逆であるといってもいいでしょう。
「歳を取ったなぁ」と感じる人は
容姿が急に老け込んだとかいう場合もありますが
それ以上に、ふとした言葉や口癖が
そう思わせることが少なくありません。
「できな

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美しくあるための習慣vol.21和蝋燭に親しむ

美しくあるための習慣vol.21和蝋燭に親しむ

『赤い蝋燭と人魚』というお話をご存じですか。
童話作家の小川未明が大正時代の終わり頃に書いた、
美しくも少し怖いお話です。
幼い頃に読んだ私は、赤い蝋燭に
特別な感じを抱くようになりました。
このお話に出てくる蝋燭が「西洋キャンドル」とは違う
「和蝋燭」であることを知ったのはだいぶ後になってからです。
私は「ほんとうの赤い蝋燭の灯り」を見たいと思いました。
和蝋燭の明かりは、不思議なやわらかさがあ

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美しくあるための習慣⑳ビビッドな色に挑戦する

美しくあるための習慣⑳ビビッドな色に挑戦する

歳を重ねたからこそ楽しめるファッションがあります。
それは、ビビッドカラーが似合うようになること。
髪も肌もハリやツヤが失われていくので
ダークカラーをもってくると
全体が暗い印象になりかねません。
自分という素材が「マット」になっていると
若い頃は派手な印象にしかならなかった
赤やピンク、オレンジなどが
華を添える効果に変わっていくのです。
実は、私の母がそうでした。
若い頃は紺やグレー、ベージ

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美しくあるための習慣⑲ペンでノートに気づきを書き綴る

美しくあるための習慣⑲ペンでノートに気づきを書き綴る

日記を書き始めたのは10歳の頃でした。
鍵がついた分厚い日記帳をいただいたのがきっかけです。
かわいい絵柄もついていました。
それからというもの、鍵を開けて
友人はもとより親兄弟にさえ話せない、
話したくないことを
静かに書き綴るようになりました。
今でも私は毎朝ノートを開きます。
時には夜、寝る前にも。
ノートに気づきや想いを綴る時間は
自分との対話の時間です。
自分と向き合うこと、自分を見つめ

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美しくあるための習慣⑱経済活動から文化的経済活動へ

美しくあるための習慣⑱経済活動から文化的経済活動へ

人をお金ではかるというのは
ずいぶん賤しいあり方だと思いませんか。
にもかかわらず、いつの間にかそうした目で
人を見ているのは認めなければならない事実です。
そうでなければ「あの人は年収が○○円だ」などと
取りざたするわけがありません。
いつのまにか経済主導となり
数字では計れない豊かさをもたらす文化は
まるで押しやられているような状況です。
失われたのは三十年ではなく、百年というべきでしょう。

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美しくあるための習慣⑰人生の計画を手放す

美しくあるための習慣⑰人生の計画を手放す

計画にこだわって、思いがけない出来事を
勝手に「想定外」「不運」と位置づけて
排除した経験はありませんか?
もしかしたらそれは、想定外どころか
ビッグチャンスだったのかもしれません。
幸運は不運の顔をしてやってくるというのは
どうやら確かなことだからです。
「将来はこうでなければならない」という考えが
家族との諍いに繋がったことはありませんか?
私たちは、計画することによって
どれほどのストレスを

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