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今日の言の葉

799
その日、降りてきた言の葉を綴っています。あなたの良き日々に繋がれば幸いです。
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#心

愛にもとづく真理

愛にもとづく真理

あらゆる現象は
みずからの心が創り出している。
お釈迦さまは、そう仰せになりました。
けれどこの真理を受け入れるのは
たやすいことではありません。
現状に何らかの不満を抱き
未来に不安を感じる人が少なくない今
むしろ
「そんなことあるわけない」と
拒絶し憤慨さえするでしょう。
まったく望まない現実を
この自分が創造するわけがない。
そう感じるのも致し方ありません。
そこで、「心」というもの
「自分

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心の老化

心の老化

心の年齢は実年齢とは異なります。
若くても老いている人もいれば
年を重ねて若々しい人もいる。
白洲正子は
「私たちが恐れなければならないのは
 顔の皺より、心の皺のよることだ」と
一刀両断しました。
顔の皺は見えても、心の皺は見えません。
ただ、心の目で見れば
心の皺が顔に現れているのがわかります。
まず目。
「目は口ほどにものを言う」といいますが
生き生きとした命の輝きがあるかどうか。
そして口

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寂しさを閉じ込めないで

寂しさを閉じ込めないで

自分のことを
ちっぽけだと感じる時があります。
まるでこの大地にぽつねんと
一人で立っているような。
そけれどその寂しさを閉じ込めないで
しみじみと感じてみると
心の深いところが
ほのかにあたたまり始めます。
他の誰かに認められることよりも
一番最初に自分が認めること。
受け入れさえすれば
安心して寂しさと手を結ぶこともできるのだし
そんな人は
誰かの寂しさをもあたためることが
きっとできるでしょ

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あたたかな光のもとで

あたたかな光のもとで

冷たい空気が天地に満ちて
今年もまた
冬がやってきました。
一年を振り返る時期
あなたは今
どんな気持ちでいますか。
冬、春、夏、秋、そして冬。
終わりと始まりが交差するのが
草木が眠りにつく季節であることに
深い意味を感じます。
静かに内側へと意識を向けて
内側を充実させたその先に
芽吹の季節が待っている。
この一年を振り返り
心のうちを整理して
新しい季節に向けて
心のうちを満たしてゆく。

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不景気を切り抜ける智恵

不景気を切り抜ける智恵

今まさに、こういうことを
私は欲しているし
実は大半の人が願っているでしょう。
ただ親切な品やサービスではなく
「ほんとに」親切な品でありサービスです。
この、「ほんとに」というのが
大事なところです。
なぜなら、親切に見せかけて
実は、そうではないことも
残念ながら横行しているようですから。
でもだからこそ
「ほんとに」親切な品やサービスは
きっと発展していくでしょうし
また、そうなるような世の

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ともしびを分け合うように

ともしびを分け合うように

冬が唐突にやってきて
北風を吹かせ、高地に雪を舞わせています。
身も心も温もりをもとめる季節は
包み込むようなやさしさを
誰もが無意識に求めるものです。
だからまず
自分をあたためましょう。
ろうそくに火を灯すように
みずからあかりを抱きましょう。
そのともしびをもって過ごしていれば
いつしか周りの誰かにも
小さなあかりが移っていくかもしれません。
2本のろうそくをそっと近づけて
火を分け合うよう

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成長過程の踊り場

成長過程の踊り場

心の成長にしても
能力の向上にしても
まっすぐに伸びていくものではないようです。
むしろ螺旋を描くようにして 上がっていきます。
さらに言えば
踊り場のようなものがあります。
何をしても停滞しているような
感覚を抱くのがその時です。
ここで焦りが出てきて
不自然なほど動こうとしたり
積み上げてきたものに
疑いを抱くことさえあります。
踊り場にいると気づいたら
静かに淡々と佳い習慣を
繰り返していき

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愛される人へ

愛される人へ

愛されたいと思いながら
愛を受け取ることのできない人がいます。
受け取り方を知らないのかもしれないし
心を閉ざしているのかもしれません。
けれどそんな人ほど
本当は愛されたいと願っているのです。
受け取らなかったり閉じたりするのは
その裏返しなのでしょう。
失うことや傷つくことへの恐れを解放することなしに
愛される人になるのは難しいものです。
ただ、方法はあります。
もう一度信じて愛すること
何も

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その微笑みは観音の

その微笑みは観音の

あなたの笑顔が好きです。
ふと緩んでこぼれ出る笑顔
どこか寂しそうな微笑
思い切り笑っているのも。
ここまで紡がれたたくさんの時が
あなたの笑顔を深くした。
明るさの向こうに見え隠れする悲しみが
あなたの笑顔をやさしくした。
あなたの笑顔が
どれだけの人を安らがせるでしょう。
鳥が鳴く
風が吹く
あなたが笑っている。
ただこれだけのことが
どれほど救いになるでしょう。
深い闇を抱くからこそ
その光

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争いはすべて物質世界で起きる

争いはすべて物質世界で起きる

物質世界は確かなようでいて
うつろいやすくはかないものです。
「うつろ」は「空ろ」「虚ろ」であり
また「移ろ」「写ろ」「映ろ」です。
何もないスクリーンに
想いが映し出され
想いは常に変わるため
移ろってゆくのです。
目の前の現実が自らの心が映じたものであり
他の人もまた
それぞれの世界を見ている。
このことを深く理解できたなら
どれほど諍いが減るか知れません。
見ている世界はそれぞれでも
しかし

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自分への信頼を深めるには

自分への信頼を深めるには

心は空もようのごとく
想いという名の雲が絶えず流れます。
時には雲に覆い尽くされ
冷たい雨が降ることもあります。
稲妻が閃き、雷が轟くことも。
そういう様子を
どれだけ静に見つめていることができるか。
流れる雲を眺め
曇天を認め
雨も稲妻も雷も
あるがままに受け入れていく。
それらに呑み込まれるのではなく
こちらが「主」となり受け入れるのです。
感情に翻弄される状態は
呑み込まれていることを意味し

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「条件」を手放す

「条件」を手放す

私たちはさまざまなことに
条件をつけるのが癖になっているようです。
むしろ積極的に条件を探して
理由づけをしないと落ち着かないくらいです。
けれど、それがどれほど私たちを
不自由にして、幸福感を薄れさせてきたか
気づくところです。
ただ、ここにあるだけで幸せ。
今日があることが幸せ。
「そんなことあるはずない」という思いを手放して
今あるものに目を向けていきましょう。
誰かが持っている何か
たとえ

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幸福は不幸の帽子をかぶっている

幸福は不幸の帽子をかぶっている

幸せは時には
不幸の帽子をかぶってやってくる。
坂村真民の詩の一節です。
それはまったくそのとおりで
なぜこんなことがと思うようなことも
後になってみれば
あの時あんなことがあったからこそと、
思えることが多いのです。
ただ、不幸の帽子にのみ
気を取られてしまい
自分は不運だと決めつけてしまうと
幸福を見つけることが
難しくなります。
悩み苦しむなかにも
これがきっと私の糧になる、
そう一途に思い

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まごころについて

まごころについて

心には
いろんな色があります。
心は絶えず色を変えながら
さまざまなものを送受信しています。
いま、自分の言葉は
どんな色から発されたのか
言われたことを
どんな色で受け取ったのか
一瞬一瞬の心の色を
できるだけ見つめてみましょう。
そして、
こんなにも色が変わることを認識したら
どうしたら明るい色でいられるか
やさしい色でいられるか
静かにつとめていきましょう。
そんなふうにしていること
そんな

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