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石川真理子
2024年6月27日 08:41
あらゆる現象はみずからの心が創り出している。お釈迦さまは、そう仰せになりました。けれどこの真理を受け入れるのはたやすいことではありません。現状に何らかの不満を抱き未来に不安を感じる人が少なくない今むしろ「そんなことあるわけない」と拒絶し憤慨さえするでしょう。まったく望まない現実をこの自分が創造するわけがない。そう感じるのも致し方ありません。そこで、「心」というもの「自分
2024年3月6日 08:30
心の年齢は実年齢とは異なります。若くても老いている人もいれば年を重ねて若々しい人もいる。白洲正子は「私たちが恐れなければならないのは 顔の皺より、心の皺のよることだ」と一刀両断しました。顔の皺は見えても、心の皺は見えません。ただ、心の目で見れば心の皺が顔に現れているのがわかります。まず目。「目は口ほどにものを言う」といいますが生き生きとした命の輝きがあるかどうか。そして口
2023年12月24日 08:24
自分のことをちっぽけだと感じる時があります。まるでこの大地にぽつねんと一人で立っているような。そけれどその寂しさを閉じ込めないでしみじみと感じてみると心の深いところがほのかにあたたまり始めます。他の誰かに認められることよりも一番最初に自分が認めること。受け入れさえすれば安心して寂しさと手を結ぶこともできるのだしそんな人は誰かの寂しさをもあたためることがきっとできるでしょ
2023年12月1日 08:28
冷たい空気が天地に満ちて今年もまた冬がやってきました。一年を振り返る時期あなたは今どんな気持ちでいますか。冬、春、夏、秋、そして冬。終わりと始まりが交差するのが草木が眠りにつく季節であることに深い意味を感じます。静かに内側へと意識を向けて内側を充実させたその先に芽吹の季節が待っている。この一年を振り返り心のうちを整理して新しい季節に向けて心のうちを満たしてゆく。あ
2023年11月27日 08:30
今まさに、こういうことを私は欲しているし実は大半の人が願っているでしょう。ただ親切な品やサービスではなく「ほんとに」親切な品でありサービスです。この、「ほんとに」というのが大事なところです。なぜなら、親切に見せかけて実は、そうではないことも残念ながら横行しているようですから。でもだからこそ「ほんとに」親切な品やサービスはきっと発展していくでしょうしまた、そうなるような世の
2023年11月20日 08:41
冬が唐突にやってきて北風を吹かせ、高地に雪を舞わせています。身も心も温もりをもとめる季節は包み込むようなやさしさを誰もが無意識に求めるものです。だからまず自分をあたためましょう。ろうそくに火を灯すようにみずからあかりを抱きましょう。そのともしびをもって過ごしていればいつしか周りの誰かにも小さなあかりが移っていくかもしれません。2本のろうそくをそっと近づけて火を分け合うよう
2023年11月17日 08:33
心の成長にしても能力の向上にしてもまっすぐに伸びていくものではないようです。むしろ螺旋を描くようにして 上がっていきます。さらに言えば踊り場のようなものがあります。何をしても停滞しているような感覚を抱くのがその時です。ここで焦りが出てきて不自然なほど動こうとしたり積み上げてきたものに疑いを抱くことさえあります。踊り場にいると気づいたら静かに淡々と佳い習慣を繰り返していき
2023年11月14日 08:43
愛されたいと思いながら愛を受け取ることのできない人がいます。受け取り方を知らないのかもしれないし心を閉ざしているのかもしれません。けれどそんな人ほど本当は愛されたいと願っているのです。受け取らなかったり閉じたりするのはその裏返しなのでしょう。失うことや傷つくことへの恐れを解放することなしに愛される人になるのは難しいものです。ただ、方法はあります。もう一度信じて愛すること何も
2023年11月8日 08:22
あなたの笑顔が好きです。ふと緩んでこぼれ出る笑顔どこか寂しそうな微笑思い切り笑っているのも。ここまで紡がれたたくさんの時があなたの笑顔を深くした。明るさの向こうに見え隠れする悲しみがあなたの笑顔をやさしくした。あなたの笑顔がどれだけの人を安らがせるでしょう。鳥が鳴く風が吹くあなたが笑っている。ただこれだけのことがどれほど救いになるでしょう。深い闇を抱くからこそその光
2023年10月30日 08:36
物質世界は確かなようでいてうつろいやすくはかないものです。「うつろ」は「空ろ」「虚ろ」でありまた「移ろ」「写ろ」「映ろ」です。何もないスクリーンに想いが映し出され想いは常に変わるため移ろってゆくのです。目の前の現実が自らの心が映じたものであり他の人もまたそれぞれの世界を見ている。このことを深く理解できたならどれほど諍いが減るか知れません。見ている世界はそれぞれでもしかし
2023年10月29日 08:47
心は空もようのごとく想いという名の雲が絶えず流れます。時には雲に覆い尽くされ冷たい雨が降ることもあります。稲妻が閃き、雷が轟くことも。そういう様子をどれだけ静に見つめていることができるか。流れる雲を眺め曇天を認め雨も稲妻も雷もあるがままに受け入れていく。それらに呑み込まれるのではなくこちらが「主」となり受け入れるのです。感情に翻弄される状態は呑み込まれていることを意味し
2023年10月7日 08:49
私たちはさまざまなことに条件をつけるのが癖になっているようです。むしろ積極的に条件を探して理由づけをしないと落ち着かないくらいです。けれど、それがどれほど私たちを不自由にして、幸福感を薄れさせてきたか気づくところです。ただ、ここにあるだけで幸せ。今日があることが幸せ。「そんなことあるはずない」という思いを手放して今あるものに目を向けていきましょう。誰かが持っている何かたとえ
2023年10月6日 08:31
幸せは時には不幸の帽子をかぶってやってくる。坂村真民の詩の一節です。それはまったくそのとおりでなぜこんなことがと思うようなことも後になってみればあの時あんなことがあったからこそと、思えることが多いのです。ただ、不幸の帽子にのみ気を取られてしまい自分は不運だと決めつけてしまうと幸福を見つけることが難しくなります。悩み苦しむなかにもこれがきっと私の糧になる、そう一途に思い
2023年10月5日 08:48
心にはいろんな色があります。心は絶えず色を変えながらさまざまなものを送受信しています。いま、自分の言葉はどんな色から発されたのか言われたことをどんな色で受け取ったのか一瞬一瞬の心の色をできるだけ見つめてみましょう。そして、こんなにも色が変わることを認識したらどうしたら明るい色でいられるかやさしい色でいられるか静かにつとめていきましょう。そんなふうにしていることそんな