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週刊!転地療養ノススメ:赤穂編

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色々あった「ホーム」レス作業療法士のただのたわごとのような私小説です.生きていることにどんずまりな人にちょっとでも役に立てれば幸いです.もちろん全てがフィクションです。転地療養、…
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記事一覧

住みやすさ≒人口密度?

住みやすさ≒人口密度?

今日はデータの話です。あまり面白く書けないかも?
リールの街が寒すぎて、南仏への移住を計画中。
結局、フランスに来てもフラフラしてんのね。転地療養のススメっていうくらいだから少しはそれにまつわる有益な情報もいりますね。

ところで住みやすさはどうやって決まるのだろうか?気候、風土、ひと、食べもの自然とひとが長年築き上げたところに街がある。そのため住みやすさの変数は多岐に渡り、またそこに自身の趣向、

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梅仕事とアルバイト

梅仕事とアルバイト

前書き(日々の雑感)

映画のことはまた今度、書きます。今日はただただ赤穂の日常です。フランス寒くなってきたので赤穂に帰りたくなってきました。そういえば先日、全く予備知識なしでアニメBLEACH見てみましたが全く意味が分かりませんでした。当時、読んでいなかったので残念。そのかわりと言ってはなんですが、ぼっちざろっくとブルーロックを見始めました。写真の挿絵は上郡図書館に、飾ってあったもので私が書いた

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神戸までfOULの映画を見に行く

神戸までfOULの映画を見に行く

今日は、友人に「いつか書いてくれ」と言われて、ずっとずっと先延ばしにしていたことを書いてみようと思う。いや、書き出してみようと思う。
というのもこのことについて書くことは非常にためらわれるのだ。そのためらいは何から来るものなのか、わからない。どうやって言葉に表せばいいのかわからないのか、言葉にしたくないのか。いや、もっと別の理由があるのか。

以前、ここにもほかの映画を見に行った感想について書いた

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季節、迷子をケアする

季節、迷子をケアする

ある日、いつものようにお昼過ぎに妻と散歩に出た。
アパートから出たすぐの通りをそのまま右へ行けば、海まで真っすぐのびる道だ。散歩に出るときは必ずと言っていいほど、右だ。右に行けばとにかく海に出ることができる。アパートから10分くらい歩いた一つ目の大きい交差点を渡ったあたりで、大声で泣いている子ども(4歳くらいかの女児)がいた。周りをみても保護者はいなそうだ。というか住宅地にもかかわらず周りに私たち

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大家さんとサイクリングにいく

大家さんとサイクリングにいく

随分とここから離れてしまっていたように感じる。それは前回本編を執筆した8月21日からおよそ2ヶ月の休載を経たからではない、と感じる。おそらくフランスに来てしまったからだ。随分と遠くに離れてしまった。赤穂の日々はあまりに眩しい思い出となってしまった。
あのアパートから見える水平線はもうここにはない。代わりに今この窓から見えるのはフランスの街並み。
これからの人生でおおよそ転地療養中の赤穂ほどのゆった

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連載再開のお知らせとともに

連載再開のお知らせとともに

先週ようやくアパートを見つけた私たちです。ご心配をおかけしました。
本当にこのままではどうなることかという不安と、ここには書けない黒い感情に苛まれましたが、なんとか心の平安を取り戻すことに成功しました。休載中にサポートしてくださった皆さんは本当に感謝します。今度、帰国したらたくさん歌ったりして、何とかお返しするつもりです。そして何よりこの連載を続けることが読者の皆さん(と呼ばせてください!)への誠

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休載させていただきました。

休載させていただきました。

フランスに到着しましたが、その前後が激動すぎて2週間お休みしました。
今週もあまり落ち着かず連載を書く気にまったくなれないので、最近の激動を少し書いておこうと思います。

コロナになりました

この数年間、コロナ流行してましたね。その間、まったくなりませんでした。それにも関わらず、フランスに行く直前でコロナになりました。
体温は38度程度だったので症状は大したことなかったです。しかし10日の隔離期

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フランス語試験とよく会う友達

フランス語試験とよく会う友達

私がバンドをやっていたときに、折に触れ偶然出会う友人がいる。

フランス語試験

その日私は京都に来ていた。フランス語の試験を受けるためだ。もともとフランス語の試験は受けるつもりはなかったのだが、次に申請しようと思っていた奨学金の出願の必須項目であったため、受験することにした。
午前中は聴き取り、長文読解、文章記述があって、午後から面接試験という構成。
午前中の試験をなんとか終わらせたところで、午

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「日生は終いじゃ」ない

「日生は終いじゃ」ない

赤穂は赤穂でいいのだけれど、赤穂のおすすめのポイントの一つは、隣の街もとても素敵というところにある。
赤穂に来た友達は、「思ってたより街ですね!」というくらいには街で「ちょうどいいサイズ」の田舎だ。もう少し田舎気分を味わいたければ少しドライブすれば、すぐに味わうことができる。

兵庫県の方向にトンネルを抜けて10分くらいの距離に坂越(さこし)という街がある。坂越には、海岸があったり少し山を登って見

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アニメだいすき

アニメだいすき

とはいえ、休む間も無く研究やフランス語勉強に励めるわけもない。なんといってもこちとら四十路の脳だ。
パソコンでいったらかなり古くなってすぐに熱をもつしハードディスクも大きくはない。そしてせっかくの無職なんだから、療養がてら自堕落サブスクライフを送りたかった。
広がる空、青い海、豊かな緑もいいが基本的にインドアな私はアニメをまさに貪った。
どれくらい貪ったかをわかりやすいように列挙すると
その間見た

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僕たちはアルバイト

僕たちはアルバイト

そんな歌詞を高らかに歌い上げる曲があった。今日はアルバイトの話をしよう。
そう、私は38歳で無職になっていた。転地療養中の妻は、職場の事務仕事をリモートワークでこなしていたが、そこまでまとまった収入になるわけではない。
失業保険が入るにしてもハローワークに通いだし数ヶ月後のことである。貯金を切り崩して生活せざるをえないことは覚悟していたこととはいえ、目に見えて数字が減っていくことは私にとっても妻に

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リセットマイライフ①図書館での日々

リセットマイライフ①図書館での日々

無事、仕事を辞め、私は赤穂に引っ越していた。長年暮らしていた京都を離れさまざまなものを精算し久しぶりに無職となり、清々しい気持ちだった。このような心境を表すための言葉として、リセマラという言葉が適しているのかもしれない。私はほとんどやったことがないがスマホゲームでリセマラ(リセットマラソン)という言葉があるらしいが、私たちの場合はリセットマイライフとでも言えるのではないだろうか!?
まぁそんなこと

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タンタンとの出会い

タンタンとの出会い

京-都アパートメント 仕事を辞め赤穂への転居を決めた時、私たちが立てた次なる目標は「フランスへ行く」だった。そこにはかなり大きなジャンプがあるのは自分でもわかっている。だけど、望ましい事態ではないにせよ、せっかく仕事を辞めて社会人としての道を外れるのだから、それくらいジャンプしないと勿体ないと思った。フランス人の友人、タンタンに相談すると「奨学金に応募すればいい。それに必要な協力はなんでもする!」

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さよならの季節、哲学

さよならの季節、哲学

さて今日は、前回の流れから必然的に「自分語り」にならざるを得ない。それは非常に抵抗もあると同時に甘い蜜でもあるわけで。「何を今さら」という声が聞こえてきそうだが躊躇がないというと嘘になってしまう。少し昔話をしたい。あんまり面白い話ではないので今日の分も読まなくてもいいかもしれない。けどいつも読んでくれてる人ありがとう。

二度にわたる哲学との離別 私は大学のときに哲学を学んでいた。しかし当時の私か

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