木奥 えむ

誰かのきおくにそっと触れて、ほほえみが生まれる……そんな文章をお届けできたらすてきです…

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誰かのきおくにそっと触れて、ほほえみが生まれる……そんな文章をお届けできたらすてきです。 こちらではエッセイを中心に記していきますので、よろしくお願いします。お気軽に絡んできてくださいね。https://twitter.com/kiokuemu

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「尊厳とアイス」について考えた夜

雨上がりの夜空は少し重くて、ちょっぴり近く感じる。私は大股で、交差点を渡った先にあるコンビニに向かった。 お目当てはアイスクリーム。最近、はまっていたレモン味の…

木奥 えむ
4年前
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生きてるだけで、すごいことを伝えたくて再投稿した

3年前書いコラムを読み返して、あらためて母への感謝が浮かんだ。だから少しだけ追記した。 そしてエッセイコンテストにだすことにした。思いテーマですが……。母が元気…

木奥 えむ
3週間前
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奥ゆかしいタマネギから学んだこと

シャッと剥けると、気持ちがいい。でも今日のタマネギはダメだった。皮のような部分がうまく剥けない。カーブに沿うようにくっついて「僕はここが好き」と主張する。 やさ…

木奥 えむ
1年前
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旧友に会ったのかもしれない

真新しい制服を着た中学生が歩いていく。その隣りには、コサージュを付けたスカート姿の女性。別名、母親。 みんな笑っていて、写真を撮ったり「入学式」と書かれた看板の…

木奥 えむ
1年前
1

エッセイのお仕事情報

こんにちは。 先日新しくできたサイト「かくかぞく」さんで、エッセイを寄稿しました。 家族にまつわるエッセイがいろいろ載っていて、とてもすてきなサイトです。 私の…

木奥 えむ
3年前
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ルドルフの恋

 ルドルフは東京都と神奈川県の境目に住んでいる。大きい団地のなかの小さな風呂のある部屋で、とても寒い。風呂の天井にはカビが生えていて、窓からは内廊下がのぞめる。…

木奥 えむ
4年前
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私の仕事

小さい頃から、あまりしゃべるのが上手じゃなくて、文章や絵ばかりかいていました。 その延長線に今の私がいるのでしょうか。現在、ライターをしています。 ずっと書くこ…

木奥 えむ
4年前
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「尊厳とアイス」について考えた夜

「尊厳とアイス」について考えた夜

雨上がりの夜空は少し重くて、ちょっぴり近く感じる。私は大股で、交差点を渡った先にあるコンビニに向かった。
お目当てはアイスクリーム。最近、はまっていたレモン味のアイスを買いに、わざわざやってきたのだ。
それなのにレモン味のアイスは薄情者だから、他の人のもとに旅立ってしまった模様。ため息がてら手を伸ばした先にあったのが四角い「カップアイス」のバニラ味だった。

その角張ったパッケージに、ふとある人の

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生きてるだけで、すごいことを伝えたくて再投稿した

生きてるだけで、すごいことを伝えたくて再投稿した

3年前書いコラムを読み返して、あらためて母への感謝が浮かんだ。だから少しだけ追記した。

そしてエッセイコンテストにだすことにした。思いテーマですが……。母が元気でいてくれていることに感謝しつつ。

奥ゆかしいタマネギから学んだこと

奥ゆかしいタマネギから学んだこと

シャッと剥けると、気持ちがいい。でも今日のタマネギはダメだった。皮のような部分がうまく剥けない。カーブに沿うようにくっついて「僕はここが好き」と主張する。

やさしく剥がそうとするが、ううん……取れない。「そんなに本体ちゃんが好きなの?」なんて言いながら、丸っこい姿に近づいてみる。

少しだけ剥けた皮みたいな部分をよく見てみると、外側は「タマネギ」らしいお姿だが、裏側はでこぼこしていた。血管もしく

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旧友に会ったのかもしれない

旧友に会ったのかもしれない

真新しい制服を着た中学生が歩いていく。その隣りには、コサージュを付けたスカート姿の女性。別名、母親。
みんな笑っていて、写真を撮ったり「入学式」と書かれた看板の横で微笑んだりしている。

そのなかで私は、丸くてやさしい顔を見つけた。小学生頃から変わっていない福々しい顔は、遠くから見てもよくわかる。冗談が似合うけれど、どこか知的で、私を威圧する。

小学生の頃の彼女には彼氏がいた。私がその彼と仲良く

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エッセイのお仕事情報

エッセイのお仕事情報

こんにちは。

先日新しくできたサイト「かくかぞく」さんで、エッセイを寄稿しました。

家族にまつわるエッセイがいろいろ載っていて、とてもすてきなサイトです。

私の書いたエッセイはこちら!

いろいろな出来事に直面しているときって、実は大きな愛とか、あたたかい視線に気づかないことがあるんですよね。後から気づいて、どんどん感謝が大きくなっていくのです。感謝する相手がいるうちに、たくさん気づけたらい

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ルドルフの恋

ルドルフの恋

 ルドルフは東京都と神奈川県の境目に住んでいる。大きい団地のなかの小さな風呂のある部屋で、とても寒い。風呂の天井にはカビが生えていて、窓からは内廊下がのぞめる。

 ルドルフのことはだれも知らない。彼は琉堂十麩という名で通っているし、産まれた時から彼はトウフ君だったからだ。彼だけが自分のことをルドルフと呼んでいる。ルドルフには特別な友だちはいないため、本当の彼の愛称がなんなのか確かめようがない。

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私の仕事

私の仕事

小さい頃から、あまりしゃべるのが上手じゃなくて、文章や絵ばかりかいていました。

その延長線に今の私がいるのでしょうか。現在、ライターをしています。

ずっと書くことを仕事にできたらいいな、と思っている人間のひとりというわけです。

きっとそういう人は多いだろうなと思いつつ、あきらめようかとか、いろいろ考えるけれど、やはり私は文章を書くことが好きだからずっと書いているんだろうなと思います。

ふだ

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