河北博光 ファンドマネージャー

ヘッジファンドマネージャー。国内大手資産運用会社国内株式担当部長、シンガポール独立系運…

河北博光 ファンドマネージャー

ヘッジファンドマネージャー。国内大手資産運用会社国内株式担当部長、シンガポール独立系運用会社日本株CIOなどを経て、日本株ヘッジファンドの設立に参画。本気で資産形成を目指したい方に、長期投資のリアルを分かり易く伝えることを目指しています。

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約30年のファンドマネージャー経験から得た知識と考え方を分かりやすく伝えます。①長期投資について学び本気で資産形成を目指したい個人投資家の方、もちろんプロ投資家も、②長期投資家の考え方を知り、投資家との対話に活かしたい企業の方などに、ぜひ読んでもらいたいと考えています。 毎週末に出す「週末に考える投資アイデア」と各種有料記事をお読みいただけます。

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    シンガポール在住FPの花輪とシンガポールでヘッジファンドマネージャーの経験がある河北が世界標準の資産運用について語るマガジンです。月数回程度更新予定です。

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    プロの機関投資家として約30年株式投資を行ってきました。今後は、私の知る投資のノウハウをお伝えしていきたいと思います。これは株式投資のテクニックといったHow to物ではありません。私の考え方から個々人にあった投資手法を生み出すためのヒント集にするつもりです。

記事一覧

リスク許容度の高さと個人資産

8/21に上梓した「世界標準の資産の増やし方」で協力いただき、多くの富裕層と接している花輪さんの話では、一代で富裕層になった方と話すと、リスク許容度が一般の方々と大…

海外と国内で機関投資家は何が違う?

一概に機関投資家と言いますが、機関投資家にも様々なタイプの機関投資家がいます。 日系の機関投資家は大手金融機関の子会社であることが多いため、名前を聞くと馴染みの…

ラジオNIKKEIに出演しました

本日、ラジオNIKKEIのマーケットプレス(9:10~9:30)に出演しました。米国雇用統計、ボラティリティと機関投資家の行動、国内政治、相場急変時の対応など多岐にわたってコ…

セルサイドとバイサイドでアナリストの役割はどう違う?

企業の方とお話をしているとセルサイドアナリストとバイサイドアナリストの役割の違いや、役割の違いからくる視点の違いをよく理解されていない場合があると感じます。 今…

市場動向の確認と経済ニュースの注目点(8/11~8/17)

今週はあまりにも急速な株式市場の戻りに驚きました。下げも上げも急なので先日書いたボラティリティと資産配分の話としてはよい事ではないのですが、主体別の売買動向など…

「世界標準の資産の増やし方」を出版します

8/21に「世界標準の資産の増やし方」(東洋経済新報社)を出版します。 世界標準の資産形成を一言で言うとインフレを前提とした資産形成です。 日本におけるこれまでの資…

【セミナー動画】世界標準の資産の増やし方

8/7 水にnote本社で行われた「世界標準の資産の増やし方とは!?」勉強会の動画及び資料です。荒れ相場の中でしたので、私が少し相場についてもコメントしており、花輪陽子…

為替の適正水準はどう決まる?

私はnoteの記事の中で繰り返し、為替には明確な価格決定理論が存在していないと書いています。為替が動くとその変動要因を説明する方もいらっしゃいますし、為替見通しなる…

株価下落で機関投資家はどう動く?ボラティリティと資産配分の関係

株式相場の急落によって、投資家が資産配分をどのように変化させる可能性があるかという事について考えてみます。 昨日、「市場動向の確認と経済ニュースの注目点」の中で…

市場動向の確認と経済ニュースの注目点(8/2~8/10)

今週は皆さんお疲れ様でした。私も想像していなかった激しい相場となり驚きました。多くの人が変動の理由は説明できても、その幅の大きさなどについては理解が難しかったの…

市場動向の確認と経済ニュースの注目点(7/28~8/1)

今週末は記事を書くことができないので、8/1までのニュースをまとめさせていただきます。来週は8/2~8/10までの内容で書かせていただきます。 メンバーシップの申し込みは…

ラジオNIKKEIに出演しました(日銀追加利上げのポイント解説)

本日、ラジオNIKKEIのマーケットプレス(9:15~9:30)に出演しました。日銀の利上げについてもコメントしましたので、簡単なメモを出します。 マーケットプレス 前場 ラ…

市場動向の確認と経済ニュースの注目点(7/21~7/27)

株式市場は想定外に大きな下げとなりました。円高がトランプトレードの反動が大きくなっていますが、来週は日米の金融政策も気になります。 今週も市場動向と気になった経…

政治イベントに備える

イギリス・フランスと欧州の選挙も市場の波乱要因となりましたが、今年最大のイベントである米国大統領選挙も、トランプ銃撃事件、バイデン氏の撤退と波乱の展開となってき…

市場動向の確認と経済ニュースの注目点(7/14~7/20)

トランプ銃撃後のトランプトレードとその反動とかなり値動きの激しい一週間となりました。日本株も大きく下落する日があるなど不安に思った人もいらっしゃるのではないでし…

株主優待について考える

ラジオ日経のマーケットプレスに出演させていただきました。番組終了後、岸田さんとの雑談で株主優待が話題になりました。アクティビストから攻撃される企業が増えている事…

リスク許容度の高さと個人資産

リスク許容度の高さと個人資産

8/21に上梓した「世界標準の資産の増やし方」で協力いただき、多くの富裕層と接している花輪さんの話では、一代で富裕層になった方と話すと、リスク許容度が一般の方々と大きく異なると感じるそうです。

なぜ、リスク許容度と個人資産の関連が大きくなるのでしょうか?

リスク許容度が高い方は普段の生活の中でも、小さなリスクを取る訓練を重ねているようです。

例えば、会議の際には必ず挨拶と発言をする。壇上に立

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海外と国内で機関投資家は何が違う?

海外と国内で機関投資家は何が違う?

一概に機関投資家と言いますが、機関投資家にも様々なタイプの機関投資家がいます。

日系の機関投資家は大手金融機関の子会社であることが多いため、名前を聞くと馴染みのある金融機関の系列であることがわかる事が多いと思いますが、外資系や日本に拠点のない運用機関となると名前を聞いただけではよく分からないことが多いのではないでしょうか。

海外の運用機関は伝統的な運用機関から新興の運用機関、ヘッジファンドなど

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ラジオNIKKEIに出演しました

ラジオNIKKEIに出演しました

本日、ラジオNIKKEIのマーケットプレス(9:10~9:30)に出演しました。米国雇用統計、ボラティリティと機関投資家の行動、国内政治、相場急変時の対応など多岐にわたってコメントしました。若干補足を加えた、簡単なメモを作成しました。

そうですね。あれほどの下げももちろん驚いたわけですが、その後の急速な戻しも驚かれた方が多かったのではないかと思います。日本株もそうですが米国株も高値に迫っています

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セルサイドとバイサイドでアナリストの役割はどう違う?

セルサイドとバイサイドでアナリストの役割はどう違う?

企業の方とお話をしているとセルサイドアナリストとバイサイドアナリストの役割の違いや、役割の違いからくる視点の違いをよく理解されていない場合があると感じます。
今日は資本市場に参加するアナリストの役割が立場によって異なる背景と、その事によるアナリスト業務の違いを説明したいと思います。


セルサイドアナリストは企業を詳細に理解し、業績を当てるプロ

おそらく、企業の人から見た場合、セルサイドアナリ

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市場動向の確認と経済ニュースの注目点(8/11~8/17)

市場動向の確認と経済ニュースの注目点(8/11~8/17)

今週はあまりにも急速な株式市場の戻りに驚きました。下げも上げも急なので先日書いたボラティリティと資産配分の話としてはよい事ではないのですが、主体別の売買動向などを見ていると、中期的に日本株が上昇するのではないかと思わせる様な動きも見られました。今週も1つ1つ確認していきたいと思います。

また、岸田首相の総裁選不出馬表明は、秋の衆議院議員選挙の可能性を高めたと考えられます。岸田首相も2021年10

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「世界標準の資産の増やし方」を出版します

「世界標準の資産の増やし方」を出版します

8/21に「世界標準の資産の増やし方」(東洋経済新報社)を出版します。

世界標準の資産形成を一言で言うとインフレを前提とした資産形成です。

日本におけるこれまでの資産形成はデフレ経済と充実した年金制度の中で、コツコツと貯蓄をしていくという考え方が中心でした。しかし、インフレ下ではコツコツと貯めた現金は価値が目減りしていきます。デフレを脱却したことで日本は世界の先進国同様インフレを前提とした資産

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【セミナー動画】世界標準の資産の増やし方

【セミナー動画】世界標準の資産の増やし方

8/7 水にnote本社で行われた「世界標準の資産の増やし方とは!?」勉強会の動画及び資料です。荒れ相場の中でしたので、私が少し相場についてもコメントしており、花輪陽子さんが「相場急変の背景」(8分程度)に関してはYouTubeで公開してくださっています。

8/21(水)に『世界標準の資産の増やし方: 豊かに生きるための投資の大原則』(東洋経済新報社)が発売になります♪よろしくお願い申し上げます

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為替の適正水準はどう決まる?

為替の適正水準はどう決まる?

私はnoteの記事の中で繰り返し、為替には明確な価格決定理論が存在していないと書いています。為替が動くとその変動要因を説明する方もいらっしゃいますし、為替見通しなるものもあるわけですが、私は内容を理解しようとはしていますが、為替見通しを投資の拠り所とはしていません。

今回は少しお勉強になりますが、為替の価格決定理論について少し説明してみたいと思います。


古典的な3つの学説購買力平価

同じ

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株価下落で機関投資家はどう動く?ボラティリティと資産配分の関係

株価下落で機関投資家はどう動く?ボラティリティと資産配分の関係

株式相場の急落によって、投資家が資産配分をどのように変化させる可能性があるかという事について考えてみます。

昨日、「市場動向の確認と経済ニュースの注目点」の中で書きましたように、基準となる資産配分を持っている年金ファンドなどは株式相場の下落で下がった資産構成比を基準となるウェイトに戻すために株を買い増す可能性が高いと考えられます。

一方、多くの投資家がボラティリティの高まりで基準となるウェイト

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市場動向の確認と経済ニュースの注目点(8/2~8/10)

市場動向の確認と経済ニュースの注目点(8/2~8/10)

今週は皆さんお疲れ様でした。私も想像していなかった激しい相場となり驚きました。多くの人が変動の理由は説明できても、その幅の大きさなどについては理解が難しかったのではないでしょうか。

私も理解できている事、理解できていないことが混在している状態です。相場の部分は自分が理解している事、どこが分かっていないかという事を整理してみたいと思います。

この相場で短期的には損をした人も上手くトレードして利が

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市場動向の確認と経済ニュースの注目点(7/28~8/1)

市場動向の確認と経済ニュースの注目点(7/28~8/1)

今週末は記事を書くことができないので、8/1までのニュースをまとめさせていただきます。来週は8/2~8/10までの内容で書かせていただきます。

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<マーケットチェック>今週は日米の金融政策決定会合に注目が集まっていましたが、中東情勢や中国向け半導体規制に関するニュースが入ってくるなど、相場材料が多く変動が激しくなっています。

簡単にポイントだけまとめておきます

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ラジオNIKKEIに出演しました(日銀追加利上げのポイント解説)

ラジオNIKKEIに出演しました(日銀追加利上げのポイント解説)

本日、ラジオNIKKEIのマーケットプレス(9:15~9:30)に出演しました。日銀の利上げについてもコメントしましたので、簡単なメモを出します。

マーケットプレス 前場 ラジオNIKKEI第1 2024/7/31(水) 09:00-11:35

日銀の追加利上げに関して

今日は日銀金融政策決定会合とFOMCの結果待ちです。
日銀が利上げするかどうかは見方が割れているようですね?今朝の日経新聞

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市場動向の確認と経済ニュースの注目点(7/21~7/27)

市場動向の確認と経済ニュースの注目点(7/21~7/27)

株式市場は想定外に大きな下げとなりました。円高がトランプトレードの反動が大きくなっていますが、来週は日米の金融政策も気になります。

今週も市場動向と気になった経済ニュースを解説します。

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<マーケットチェック>
日経平均は7月11日に42,224円の史上最高値を更新した後、7月25日まで7日続落し、37,869円と4月26日以来の38,000円割れとなりまし

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政治イベントに備える

政治イベントに備える

イギリス・フランスと欧州の選挙も市場の波乱要因となりましたが、今年最大のイベントである米国大統領選挙も、トランプ銃撃事件、バイデン氏の撤退と波乱の展開となってきました。

日経平均株価も38,000円台から42,000円台へと大きく上昇した後、再び39,000円に近付いており、値動きの大きさに驚いている方もいるかもしれません。このような時には、どの様に対応すればよいのでしょうか?

私が普段からや

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市場動向の確認と経済ニュースの注目点(7/14~7/20)

市場動向の確認と経済ニュースの注目点(7/14~7/20)

トランプ銃撃後のトランプトレードとその反動とかなり値動きの激しい一週間となりました。日本株も大きく下落する日があるなど不安に思った人もいらっしゃるのではないでしょうか?
今週も市場動向と気になった経済ニュースを解説します。

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<マーケットチェック>
トランプ銃撃後のトランプトレードとその反動とかなり値動きの激しい一週間となりました。6月後半からやや意表を突く形

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株主優待について考える

株主優待について考える

ラジオ日経のマーケットプレスに出演させていただきました。番組終了後、岸田さんとの雑談で株主優待が話題になりました。アクティビストから攻撃される企業が増えている事もあり、個人株主を増やすために株主優待を新設する会社が増えている事や、サイゼリヤが株主優待を止めて配当を増やしたところ株価が急落したこと、株主優待があるイオンと、優待がないセブンアンドアイでバリュエーションが大きく異なることなどです。

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