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インデックスファンドの正しい使い方
インデックスファンドは多くの場合、アクティブファンドのパフォーマンスを上回っているとされています。ところが、インデックスファンドのリターンとして示されているトータルリターンと投資家が実際に得ている投資家リターンには無視できない差があります。
今回は米国で面白い統計があったので紹介します。(この記事では、米国のデータを用いています)
インデックスファンドは、市場全体のリターンを上回ることではなく
資産の特性を理解する(株式は安全資産?)
株式・債券・商品など自分の資産を何に投資して保有するかは大変重要です。「世界標準の資産の増やし方」の中でもその考え方について、様々な角度から説明しています。
これから何が儲かるのかといった予測に目がいきがちですが、その前に各資産の特性を理解しておくことが大切です。
「世界標準の資産の増やし方」の中ではインフレヘッジ機能について特に詳しく書いていますが、米国の著名投資家であるウォーレン・バフェッ
テクニカル分析の使い方
ファンダメンタルズ分析が専門で、投資判断にテクニカルは使っていない言っている私が、最初にテクニカル分析の話をするのに違和感を持たれる方もいると思います。
ただ、先日も書いた通り、私の最初の上司はテクニカル分析中心の方で、3年間方眼紙に手書きでチャートを書き続けました。また、私がニッセイを辞めた後、投資家の勉強会に呼ばれることが何度もありましたが、そこではテクニカル分析を専門とする人たちが解説をさ
株は何銘柄に分散投資するべきなの?
投資をする時に、毎回1銘柄だけに投資をしているとどこかで大失敗し、これまで稼いだお金をすべて失い事になるかもしれません。「卵は1つの籠に盛るな!」投資では分散投資が欠かせません。
でも一体何銘柄程度に分散すればよいのでしょうか?
私は「世界標準の資産の増やし方」の中で、『何もしなくてもよい資産も合わせて全部で20種類以内、特定資産の中での銘柄数は5銘柄程度が管理できる範囲ではないでしょうか。』
投資本(投資技術の教科書)の読み方
今回から“株式投資の技術”について私が学んだこと、考えている事をお伝えしていきたいと思います。世の中に株式投資の本は数多くありますが、それを読んで実践して見てもどうも儲からない。いくつかの本を読んでみたけど、書いてある内容は本によって異なり、どうも矛盾している面があると感じている人も多いのではないでしょうか。
例えば、ファンダメンタルズ分析でもグロース(成長)株とバリュー(割安)株投資の専門家
“株式投資の技術”について連載を開始します
“株式投資の技術”について連載を開始します。
先日出版した「世界標準の資産の増やし方」(東洋経済新報社)の中では、株式投資のやり方は自分に合ったやり方をそれぞれが見つけるべきだと書いており、基本となる考え方を書いています。
私は、ニッセイアセット時代は国内株式担当部長として何人ものポートフォリオマネージャーやアナリストと仕事をしてきましたが、自分のやり方を押し付けることはせず、それぞれの人が持
ラジオNIKKEI出演メモ(9/4)
本日、ラジオNIKKEIのマーケットプレス(9:15~9:30)に出演しました。
若干補足を加えた、簡単なメモを作成しました。
足下のマーケットの見方
8月の急落から株式市場は順調に回復してきましたが、9月は株価が下落する事が多く、中間決算を控えて自社株買いも入り難い時期なので慎重に見ています。
米国は利下げに関してやや楽観的に見過ぎている可能性もあり、雇用統計次第では利下げ幅はマーケットの期
株主優待について考える
ラジオ日経のマーケットプレスに出演させていただきました。番組終了後、岸田さんとの雑談で株主優待が話題になりました。アクティビストから攻撃される企業が増えている事もあり、個人株主を増やすために株主優待を新設する会社が増えている事や、サイゼリヤが株主優待を止めて配当を増やしたところ株価が急落したこと、株主優待があるイオンと、優待がないセブンアンドアイでバリュエーションが大きく異なることなどです。
「ESGをめぐる株主提案」の動向
近年、日本では気候変動対策関連の株主提案が継続し、可決には至らずとも企業は対応を迫られている。
J-POWERでは2022年以降の提案における要求を受け、2024年5月に稼働中の石炭火力発電所15基中5基を2030年までに休廃止することを発表した。
3メガバンクでも方針開示等の対応がみられるが、提案の要求水準はより高くなっている。2024年度の提案では取締役の気候変動に関するコンピテンシーの開