見出し画像

「世界標準の資産の増やし方」を出版します

8/21に「世界標準の資産の増やし方」(東洋経済新報社)を出版します。

世界標準の資産形成を一言で言うとインフレを前提とした資産形成です。

日本におけるこれまでの資産形成はデフレ経済と充実した年金制度の中で、コツコツと貯蓄をしていくという考え方が中心でした。しかし、インフレ下ではコツコツと貯めた現金は価値が目減りしていきます。デフレを脱却したことで日本は世界の先進国同様インフレを前提とした資産形成が求められるようになりました。インフレを前提とすると、毎月コツコツ預金を積み立てていくだけでは不十分で、株式など値下がりリスクもある金融商品にも投資を行う事が必要となります

そのような経済環境の大きな変化に合わせて政府はNISAなどの制度を整えました。しかし、これまで資産運用を行ったことのない人たちにとって、株式や投資信託を買うというのは簡単な事ではありません。長期の資産形成を行うためには、「長期・分散・積立」が重要と言われ、多くの方が盲目的にそれを信じています。この様な考え方はとても重要で良い考え方なのですが、「長期・分散・積立」や今流行りのオルカンにもリスクはあります。長期で資産形成を行うには1つ1つの考え方を正しく理解する事が大切なのです。

特に私が強調したいのは、儲け方よりも損失の避けるという考え方です。資産運用というとどうしても儲けたという考えが先に立つでしょう。儲からないならやらなくてよい、と思われる方も多いと思います。たしかにデフレの時代は儲からないならやらないという事でよかったのですが、インフレの時代となりやらないと資産の価値が目減りするという状況になった時、取り返しのつかない様な損失を避けながら、如何に資産を増やしていくかという考え方が重要になります。インフレ時代の資産形成とは、稼ぐ資産運用ではなく、守り育てる資産運用なのです。

世界的に株価が高値を更新する中、稼ぐ資産運用と守り育てる資産運用の差は見えにくいかもしれません。しかし、株式という資産は数年に一度の暴落は避けられないという特性があります。その時に動じない資産運用を行うには、基礎を1つ1つ理解する事が必要なのです。本書では様々な事例を挙げながら出来るだけ分かりやすく説明しました。儲けるだけでなく、守り育てるという、世界の富裕層が行っている、世界標準の資産の増やし方を出来るだけ多くの方々に、お伝えしたいと思っています。


いただいたサポートは主に資産運用や経済統計などの情報収集費用に使わせていただきます。