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ずるい傾聴術〜人間関係が好転してトクする33のルール〜中村淳彦著
「傾聴」の、相手のために尽力すること、と言うイメージをひっくりかえして、いいことずくめになる方法が、あったことに正直驚いた。
私も思い返せば自分の話をすることが多く、中村さんの前作『悪魔の傾聴』から自分をガラリと変え、圧倒的に相手の話を聴くことが多くなった。だいだいは身近に常にいる娘たちに、である。
これがかなりの功を奏したと我ながら思う。
うまくいった親子関係から、若めの世代の情報が入ることで、
『歌舞伎町と貧困女子』中村淳彦著
貧困シリーズも長くなる中、歌舞伎町の貧困女子は、あまりにもふつうすぎる女性も混じっていて驚いた。
しかも帯にある「Z世代の告白」とあるように、今までにない低年齢化にも。
Z世代とは、1996年以降生まれ、つまり26歳以下を指すらしい。
中村氏の代表著書の『東京貧困女子。(東洋経済新報社)』の奨学金返済のために風俗に踏み入れる大学生とか、非正規雇用の低賃金で家賃が払えない社会人とかではない。
ラストピースマネジメント(外川大由・著)
介護職員の人たちはほんとうに本を読まない。読解力のない人が多すぎることは運営しているSNSの介護グループを見ているとよくわかる。
文字は読めても、言わんとすることがきちんとつかめなく、本質が捉えられない。その代わりに沸き起こる感情を出してくる印象だ。
こういったことは現場を経験している著者はわかっているのだろう。事象を文章であらわすよりも「」をつけた会話形式で書かれているので、感情も情景もつか
『日本の医療の不都合な真実』コロナ禍で見えた「世界レベルの医療」の裏側 (森田洋之著)
在宅介護にかかわり、病院、複数の介護施設や訪問看護などにお世話になった経験がある。そしてかつて調剤薬局に勤務していた経験も私は持っている。
利用者のため、患者のための介護や医療に、妙な事象があることは気が付いていた。検査をすればするほど儲かる病院、薬を出庫すればするほど、つまり処方箋を多くさばけば儲かる薬局。
介護度も高いほどサービスを利用しやすい。施設側も点数が入る。そして介護度がよくなるとお
新型コロナと貧困女子(中村淳彦著)~自分だったら生きていられないかも
読み進めているうちに、リアル描写が次々と展開され、その人になってしまったかのようななんとも言えない重たさがしみわたってきて、自分だったらどうするのだろう、と思った。
「東京貧困女子。」(東洋経済新報社)「日本の貧困女子」(SB新書)「証言貧困女子」(宝島社)につづく貧困シリーズで、「東京貧困女子。」においては本屋大賞ノミネートまでされ、今なお売れ続けている。今回の書籍は今年2月ころからじわじわと