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感想文&推し事の記録

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2020年6月の記事一覧

快と不快、対立と共存 / 小説 『死にがいを求めて生きているの』 朝井リョウ

快と不快、対立と共存 / 小説 『死にがいを求めて生きているの』 朝井リョウ

読み、noteに書き留め、また読む。そのサイクルで結末まで走り抜けた結果、決して心地よくはない読後感が癖になっているから不思議だ。快と不快が対立し、それでいて共存している。或いは、海族と山族の様に。

朝井リョウの小説に苦手意識を持ったのは『何者』に続けて『何様』を読んだ頃と記憶している。その時も私は、誰かの薦めで両作品を読んだのだ。明確な理由は忘れてしまったのだけど、私はこうじゃない、と没入でき

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貴女の愛も夢も野心も / 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』

貴女の愛も夢も野心も / 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』

小学生の頃「昔の外国の話」として読んだ物語が、今の自分にも刺さる形で蘇ってきたことに胸の奥がぎゅっとなった135分。映画館で観て良かった。自宅で観ていたらもっと感傷的に没入してしまい立ち直れなくなった気がする。

平たく言えば「人の幸せは人それぞれの形」なのだけど、4姉妹それぞれが自分なりの信念で幸せと愛を求める様を、改めて新鮮な気持ちで見つめた。かつてメグに憧れた私もすっかりジョーの様になってい

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あたたかな夜の街を往く / 小説『おやすみ、東京』 吉田篤弘

あたたかな夜の街を往く / 小説『おやすみ、東京』 吉田篤弘

タイトルに惹かれてページを捲り、最後まで読んでみることを決めたのは2人の登場人物が気になったから。映画会社の小道具担当・<調達屋>のミツキと、タクシー運転手の松井さん。

東京、午前一時。この街の人々は、自分たちが思っているよりはるかに、さまざまなところ、さまざまな場面で誰かとすれ違っている―映画会社で“調達屋”をしているミツキは、ある深夜、「果物のびわ」を午前九時までに探すよう頼まれた。今回もま

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オタクが密かに期待していた #キスマイWEBFES ユニット編〜欲しがるトンチキ〜

オタクが密かに期待していた #キスマイWEBFES ユニット編〜欲しがるトンチキ〜

主語がでかいけど個人の感想です。

6/6公開「DAY 4 ユニット編」過去のライブDVDをそのままではなくわざわざ編成して流してくれる、新規にも既存オタクにも嬉しい試み。それがキスマイWEB FES!

5/31の発表時から、私のTL上でも「ついにきたぞ…!!」とワクワクが溢れていたユニット編。なんせ我が軍には素敵なユニットが沢山ありますからね!

で、蓋を開けてみれば、ですよ。

いや普通に良

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DISH// 北村匠海を「バンドのボーカル役」で好きになった必然的な話

DISH// 北村匠海を「バンドのボーカル役」で好きになった必然的な話

軽率に「海」のお写真でお送りします。

昨日のMステ、感情のこもった歌唱に魅せられた。歌詞が飛んじゃうほど緊張して、プレッシャーも背負ってた姿に思わずグッときた(にわかの、しかもジャニヲタに言われるのはファン的に嫌だろうなと感じつつも言わずにいられない…すみません)。最後は感極まって泣いている様で「まさに #泣ける猫 …」と思ったのはきっと私だけじゃないよね?

一発録りのパフォーマンスが評価され

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櫻井翔尊敬歴18年の私もアニキ会に入れて欲しい

櫻井翔尊敬歴18年の私もアニキ会に入れて欲しい

その存在を初めて知った日、私は猛烈に嫉妬した。

「櫻井翔をアニキと慕う後輩たちによる『アニキ会』…?」

その時から事あるごとに「アニキ会に入れて欲しい」と言っている。

6月4日の『櫻井・有吉THE夜会』では「アニキ会」から上田竜也・増田貴久・菊池風磨が出演。

この会の素晴らしさは櫻井翔が自ら作った「軍団」ではなく、彼を慕う面々が発足した会だという事実に尽きる。舎弟たちの愛情が過多。それぞれ

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