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子どもとの関わり

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何がぼくにこの本を書かせたのか?「SDGsと保育スタートBOOK」

何がぼくにこの本を書かせたのか?「SDGsと保育スタートBOOK」

2023年10月10日、「SDGsと保育スタートBOOK:つながる保育で実践する幼児期のESD」を出版しました。
ふぅっ~!

執筆時間は、早朝か日曜日。

執筆中にデータが飛んでしまったら、「もう書かないぞ」と思うくらい時間やエネルギーを使いました。
(当然、バックアップはしてましたが。)

そんな労力をかけて書いたのは、何がそうさせたのか?

ぼくもESDを知らんかったこの本は、ESD(持続可

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#01 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

#01 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

昨年、初開催にもかかわらず、
リアルで600名、オンラインで440名が集った
「あたらしい保育イニシアチブ2022」。

コロナ禍でこの数字です。
なんとまあすごい。

その熱気をそのままに、
今年も開催しちゃいます。

しかも今年の実行委員長はぼくです。
冷や汗タラタラですが、
こりゃもう、楽しんでやるっきゃないですね。

開催に向けて結構大変ですが、
だからこそ、「なぜするの?」を
お伝えしよ

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保育の質ってなんだ?という視点から

保育の質ってなんだ?という視点から

保育の質ってなんだ?
園長のマネジメントとどう関わるの?

先日、そんなディスカッションを
させていただきました。
お相手は教育経済学者の中室牧子先生。

ディスカッションを終えて
思っていたこと、感じたことなどを
振り返ってみたいと思います。

保育の質って?そもそも「保育の質」という言葉が
漠然としてるよね?ってのは、
これまでの「保育の質」研究の中でも
たくさん言われてきてる。

つまり保育

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主体性の名のもとにおかしなことになってない?

主体性の名のもとにおかしなことになってない?

「主体性」が
保育の重要なキーワードであることは間違いない。

一方で、
なんだかモヤモヤしたものも感じるのだ。

そんなホンネを綴ってみたい。

何がモヤモヤするのか?

それは、
「主体性」の名のもとに
「放任」になっていないか、ということ。
そして、「主体性」に過剰反応するあまり、
大人の側が保育者としての意図性を
手放していないか、ということだ。

たとえば、
クラス活動をする場面において

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問いの持つチカラはやっぱりすげえやという話

問いの持つチカラはやっぱりすげえやという話

ときどき、「自分にいける?」と
不安になる講演テーマがくる。

最近では、
「メタバース時代の保育のあり方」とか。

「深く考えたことなかった」とか
「専門家じゃないし」と
できない理由が先に思い浮かぶようなもの。

しかし、エイやっ!と引き受けてみると、
いろいろ考えが整理されてくる。

つくづく思うのは、
問いが持つチカラ強さ。

問われたから整理できたり、
問われなければ気づけなかった世界が

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メタバース時代の保育のあり方

メタバース時代の保育のあり方

2022年8月21日、東京大学で開催された
「あたらしい保育イニシアチブ」というイベントに参加。
まさに、保育の未来を考える刺激溢れるイベントだった。

数々のパネルディスカッションが行われたが、
ぼくも「メタバース時代の保育のあり方」というディスカッションにパネラーとして登壇した。

かなり異色のテーマだったと思う。
登壇者は、
・ジョン・セーヒョンさん(oVice株式会社) 
・吉田和弘さん(

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良いお正月を過ごすためのThe年末課題

良いお正月を過ごすためのThe年末課題

身近にいる人をイメージし、以下について書いてみよう。
①その人の長所
②その人と私の関係の理想形(もっとこうなるといいな)
③その人の長所を伸ばしたり、その人との理想的な関係に近づくために私ができること

これは、非常勤先の大学で出した年末課題です。
家族と友人から1人ずつイメージして書きましょうとしました。

ある学生の回答です。

【母】
①意思が強くて自己がはっきりしている。心配りと

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保育とAI

保育とAI

AIはいろんなことができるので、
AIは、保育者の仕事や大切にしていることを奪ってしまう?
AIは、乳幼児期の大切な経験を奪ってしまう?
こういった漠然とした不安・抵抗感があると思います。

しかし、良い悪いの前に、AIのことを知らないことには何とも言えません。

AIには何ができて何ができないのかを知り、AIによって保育や保育者がどう変わるのかを考える必要がありそうです。

そこで、乳幼児教育学

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保育っつうのは、、、(省察の夜)

保育っつうのは、、、(省察の夜)

子どもたちがドングリを拾ってて、見上げると枝にくっついたままのドングリが。

あれこれとしたやりとりの後、枝にくっついてるドングリがよく見えるよう、僕が一人ずつ「えいっ」と持ち上げることに。

案の定、「僕も」「私も」となるわけです(腕はプルプルです)。

次々集まる全員を持ち上げ一息ついてその場を離れたとき、「私も」と小さな声で後ろから僕を呼ぶ女の子。

「よっしゃ!」とその子を持ち上げ、その子

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子どもに許可を求める

子どもに許可を求める

保育園の子どもたちと接するときによく言う言葉。

「~していい?」

「隣すわってもいい?」、「部屋入ってもいい?」みたいな。

もしも、あなたの隣にいきなり誰かが座ってきたら?
もしも、あなたの部屋に突然誰かが入ってきたら?

そりゃ、びっくりしますよね。

だからみな、大人に対しては「〜していいですか?」と許可や同意を求めます。
でも、相手が子どもだと、なぜだか何も言わずにズケズケと踏み込んで

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