あおき@保育から世の中を眺める

青木一永 あたほい2023実行委員長/社会福祉法人檸檬会副理事長/大学講師/博士(教育…

あおき@保育から世の中を眺める

青木一永 あたほい2023実行委員長/社会福祉法人檸檬会副理事長/大学講師/博士(教育学)/プロコーチ つながる保育スタートBOOK https://amzn.asia/d/26SQg9M https://www.facebook.com/aoki.kazunaga/

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純度100%の暗闇

真っ暗闇に浸るとどうなったか。 →ダイアログ・イン・ザ・ダークを体験@新宿区_神宮外苑。 ダイアログ・イン・ザ・ダークは、視覚障害者の案内により、完全に光を遮断した”純度100%の暗闇”の中で、視覚以外の様々な感覚やコミュニケーションを楽しむソーシャル・エンターテイメントです。(HPより) スマホ、腕時計を外す。 暗闇でメガネも意味をなさないので、外す。 その姿で純度100%の闇の中に身を置いたら、 外界とつながりのない無垢な自分を感じつつ、 無防備すぎて不安になる。

    • 「あの人も頑張ってるから」の落とし穴

      デュアスロンに出た。 デュアスロンとは、走って、自転車乗って、走るというもの。 70歳くらいで一歩ずつ走ってる人や、 義足で走るパラ選手もいた。 しんどかったとき、そんな人たちを見て 「あの人も頑張っているから頑張ろう」と踏ん張った。 でも、ふと生まれた違和感。 それって、高齢者や義足で走る人たちを、 自分より「弱い」存在と見てると。 自分より大変な境遇にある「弱い」人たちが、 あんなに頑張ってるんだから 自分も頑張ろう、みたいな。 一方で参加者の中には、 トンデ

      • 何がぼくにこの本を書かせたのか?「SDGsと保育スタートBOOK」

        2023年10月10日、「SDGsと保育スタートBOOK:つながる保育で実践する幼児期のESD」を出版しました。 ふぅっ~! 執筆時間は、早朝か日曜日。 執筆中にデータが飛んでしまったら、「もう書かないぞ」と思うくらい時間やエネルギーを使いました。 (当然、バックアップはしてましたが。) そんな労力をかけて書いたのは、何がそうさせたのか? ぼくもESDを知らんかったこの本は、ESD(持続可能な開発のための教育)の本。 ぼくも、最初はESDがなんのこっちゃさっぱり分かり

        • #08 あたらしい保育イニシアチブ2023が閉会!

          あたらしい保育イニシアチブ2023、 略してあたほい2023。 https://hoiku-initiative.jp/event/hoiku2023/ 実行委員長として最後のnoteです。 そもそもなぜ始まったの?なぜ東大?2022年から始まった「あたほい」は、 「保育ってすごいんよ」「大事なんよ」 「保育士ってすごいんよ」「かっこいいんよ」 ってことを世間の皆様に伝えたい! というところがベースにありつつ、 情勢変化に巻き込まれるのではなく、 今後の保育を自分たち

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          #07 あたらしい保育イニシアチブ2023が閉会!

          あたらしい保育イニシアチブ2023、 略してあたほい2023。 多くの方々にご参加いただいて、 無事終了しました。 閉会報告として、少しつづりたいと思います。 シリーズ#07は、ぼくが担当した 世界を変える幼児教育 幼児期のSDGs・ESD/自分ごと化への挑戦! のセッションの振り返り。 このセッションにかけた想いこのセッションにかけた想いは #04、#05に書いてるので そちらをご覧ければと思うんですが、 そんな思いがあったからこそ、 東京大学の3会場のうち福武ラーニ

          #07 あたらしい保育イニシアチブ2023が閉会!

          #06 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

          あたらしい保育イニシアチブ2023、 略してあたほい2023。 シリーズ#06は スポンサーさまが本当にすごい&感謝なんです。 というテーマ。 開催にはそもそもお金がかかる今回のイベント、実は 結構お金がかかります。 会場費のほか、デザイン費や印刷費。 3万以上の園にパンフをお送りしてるんで、 送料だけでも相当なものに。。。 なので、協賛企業(スポンサー)様に ご支援をいただいて初めて開催できるんです。 実は安くない協賛費用!?一般的に、企業がスポンサー協力するの

          #06 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

          #05 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

          あたらしい保育イニシアチブ2023、 略してあたほい2023。 シリーズ#05は 世界を変える幼児教育 幼児期のSDGs・ESD/自分ごと化への挑戦! の紹介(後半)です。 誰が出るのか?世界を飛び回りDREAMを集めた市川さん 登壇者一人目は、 World Road Inc. CEO 市川太一さん。 市川さんは、世界中の若者とつながって、 WE HAVE A DREAMを出版。 かなりの評判となりました! ぼくがあれこれ書くより、 youtubeを見ていただく

          #05 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

          #04 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

          あたらしい保育イニシアチブ2023、 略してあたほい2023。 https://hoiku-initiative.jp/event/hoiku2023/ #04では、 ぼくが担当するセッションについてお知らせします。 世界を変える幼児教育 幼児期のSDGs・ESD/自分ごと化への挑戦! です。 ESDという言葉を知っていますか?保育者向けの研修講師の際、 「ESDという言葉を知っている人、手を挙げてください」と尋ねてます。 いままでの感じだと、 わずか5%くらいの人

          #04 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

          #03 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

          あたらしい保育イニシアチブ2023、 略してあたほい2023。 #03では、 目白押しのセッションについてお知らせします。 セッションが11もある!たった一日の開催日に、 11ものセッションを詰め込みました。 3会場平行で進めるので、 1つを聴くと他が聴けないジレンマに陥ります。 そのジレンマもぜひ楽しんでください^^。 すべてのセッションが 「あたらしい保育」につながる 刺激的なテーマばかり。 自分たちで「あたらしい保育」の イニシアチブ(主導権)を取ろう!という

          #03 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

          #02 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

          あたらしい保育イニシアチブ2023、 略してあたほい2023。 #02では、 何がすごいのか(その1)をお知らせします。 それは、実行委員の顔ぶれです。 お一人ずつ名前を見ていただきたいので 長くなりますが、全員掲載しますね(敬称略)。 保育業界の方なら、 「えっ、この人も?」「この法人(会社)も?」 と思う顔ぶれです。 「社福も学校法人もNPOも株式会社もあるやん」 というオドロキもあるかもしれません。 そうなんです。 そのオドロク顔ぶれで 実行委員を構成しているこ

          #02 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

          #01 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

          昨年、初開催にもかかわらず、 リアルで600名、オンラインで440名が集った 「あたらしい保育イニシアチブ2022」。 コロナ禍でこの数字です。 なんとまあすごい。 その熱気をそのままに、 今年も開催しちゃいます。 しかも今年の実行委員長はぼくです。 冷や汗タラタラですが、 こりゃもう、楽しんでやるっきゃないですね。 開催に向けて結構大変ですが、 だからこそ、「なぜするの?」を お伝えしようと思います。 WHY? なぜするのか?まずは、なぜするのか? これは、イベン

          #01 あたらしい保育イニシアチブ2023開催!

          保育実習を就職活動に活かす!?

          もうすぐ保育実習が始まる学生さんもいますよね。 そんな実習生へのアドバイス。 それは「保育実習を就職活動に活かしてしまえ!」ということ。 一般学生の就職では、 2025年卒の就職活動から、 一定条件を満たしていれば 採用直結のインターンシップが可能になりました! https://www.meti.go.jp/press/2022/06/20220613002/20220613002.html 保育実習に行った際、 就職という視点で園を眺めてみちゃえ!という話。 そうして

          保育実習を就職活動に活かす!?

          園自慢のススメ

          ある人に初めて会った時は衝撃的でした。 「おー、けっこう自慢する人だなあ」と。 始めはそう思ったものの、 それがあったからこそ、 その人の考えや、やってきたこと、 すごさがわかりました。 そうでなければ 伝わらなかったでしょう。 多くの人は自慢することが苦手ですよね。 そして、自慢する人に対して 「自慢しい」とか 「自己顕示欲が強い」というように ネガティブなイメージを持ってしまう。 ぼくは採用面接の冒頭で よくこんなことを伝えます。 「今日は、あなたの自慢大会です。

          不適切な保育について考えた

          今回、静岡県裾野市で起こった不適切な保育や、 その後次々に報道される驚くような行為は、 批判されるべきものであることは間違いない。 しかし保育園を運営する立場にあるぼくは、 公の場でそれを批判するのはためらいがある。 なぜなら、 どの施設でも起こりうるから。 つまり、批判したあとに 「お前のところでも起こったじゃないか」 と言われるような事案が 起こらないとも限らない。 今回の裾野市の件などは、 憶測でしかないけれど、 「いじめ」が成立する要素に 似た部分があるのでは

          不適切な保育について考えた

          はじめて米国の保育をみたときの話

          2017年11月、 初めてアメリカの保育をみたときの感想。 少しの園しか見てないし、 数日しか見てないので、 これがすべてではないと断りつつ、 率直に感じたこととして、 帰りの機内で書いたメモ。 (若干、機内のアルコールの影響も。。) 今回見たアメリカ(シアトル)の幼児教育は、 子どもが自ら思考する力、 表現する力を養うことを 重視しているように感じた。 テーマについて子どもたちは考え、 意見を伝え、概念を形成して、 自分と社会をつなげて行く。 有能な学び手としての姿が

          はじめて米国の保育をみたときの話

          保育の質ってなんだ?という視点から

          保育の質ってなんだ? 園長のマネジメントとどう関わるの? 先日、そんなディスカッションを させていただきました。 お相手は教育経済学者の中室牧子先生。 ディスカッションを終えて 思っていたこと、感じたことなどを 振り返ってみたいと思います。 保育の質って?そもそも「保育の質」という言葉が 漠然としてるよね?ってのは、 これまでの「保育の質」研究の中でも たくさん言われてきてる。 つまり保育の質は、 社会や文化、価値観、時代によって変わるし、 一面的ではなく多面的(多層

          保育の質ってなんだ?という視点から