メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(321)-(325)
皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆
秋も徐々に深まってきましたね。
朝晩の冷え込みや色づき始めた紅葉…、そして何より食欲がワクワク!!
"食欲の秋"とは方便にすぎないかも知れませんが、とにかくご飯が美味しい季節ですね。
(秋が楽しくてしょうがないです!🍙😋)
ご存知の様に、メタル君の「今日の精神医学豆知識!」は、X(旧: twitter)で毎朝8時にアップしております。
X(旧: twitter)民の皆様も、X(旧: twitter)では語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば本記事を是非お読みください!
【今日の精神医学豆知識集!(その65)】
【メタルのおまけ】
フラッシュバルブ記憶の語源は、"あたかも写真のフラッシュを焚いた時のように鮮明に記憶する"ことなんだよ。主に災害や大事件の報道と関連して記憶されることが多いから、PTSDのフラッシュバックに近い現象かも知れないね。でも注意してほしいのは、このフラッシュバルブ記憶が必ずしも正確ではなく、修飾した内容になることがあるんだよ。鮮明な記憶にも関わらず、それが事実と違うとするとなんだか怖いね…。
↓フラッシュと記憶と聞いて、フラッシュメモリを思い出すのは小生だけではないはず!こんな可愛いメモリがあるんですね🐈
【メタルのおまけ】
健忘といってもカタチーム健忘では完全に忘れているわけじゃないよ。ふとしたことをきっかけに思い出すこともあるんだ。たとえば親に虐待されたということを思い出すことが該当するよ。ジュディス・ハーマンの「心的外傷と回復」は有名だよね。
↓しかし「心的外傷と回復」に対して批判的な意見もあります。暗示によって偽の記憶が作られることもあるそうです。記憶がいかに曖昧であやふやであるかがよくわかります。
【メタルのおまけ】
記憶はあるけど、その記憶に対する評価が感情によって左右される…、ということだね。例えば過去の失敗談も、「あの時はひどかったなぁ」と笑いながら言うのと、「あの時はひどかったなぁ」と泣きながら言うのでは、当然心象が違うよね。その心象に"マッチ”する記憶が強調され、そうでない記憶は忘却されるってことなんだよ。
↓「忘却のサチコ」、おもしろいですよね!
【メタルのおまけ】
これはクリエーターあるあるな現象だね。文章だけでなく、音楽なんかも「どこかで聞いたことがある曲…?」なんてことがしばしばあるよね。とある芸術家が「芸術に完全なオリジナルはない」と言ったそうだけど(誰かは失念)、創造って模倣からはじまるよね。
↓盗作問題といえば、ライオンキングがジャングル大帝をパクった…、という疑惑がありましたよね。
【メタルのおまけ】
これは統合失調症の患者さんで見られる現象だね。統合失調症の患者さんは"後付け設定”的な内容(妄想)を診察中に話すけど、よくよく聞いてみると話の辻褄が合わなくなるね。例えば患者さんがたまたま街中である人を見て、「これは近所に住んでいた●●さんだ」と思い込んでストーキングしたけど、当然その人は●●さんではなく、さらに近所に●●さんが住んでいた事実はなかった…、というホラー的な話なんかが該当するよ😱
↓以前紹介しましたが、「妄想代理人」は面白かったです!
【メタル君の考察】
今回は「記憶」に関わる精神医学用語についてツイートしたよ!
今回のツイートでもわかったと思うけど、人の記憶ってけっこうあやふやだよ。
しかも、覚えていないならまだしも、ないはずの記憶を思い出す…、なんてこともあるんだよ(虚偽性記憶)。
そして、その偽の記憶が定着すると”ありあり"とした記憶として残り、真実として信じ込んじゃうんだね。
記憶の定着と妄想の発展の間には類似したメカニズムがあると僕は思うな…。
古い記憶と妄想は意外にも紙一重なのかもしれないね。
これからもマニアックな精神科ネタをばしばし紹介していくぞ😉
↓ハロウィン用にドラクエのコスプレはいかが?
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