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食事と精神医学(1): 緑茶は認知症を予防する〜国内研究の紹介〜


皆様、こんにちは!鹿冶梟介(かやほうすけ)です。

今までの記事で小生は、マニアックな精神医学ネタ意外に、皆様のメンタルヘルスに役立つ「(比較的)マジメ」なネタも紹介してきました。

具体的には…、新人メンブレ対策5月病対策不眠症対策共感疲労対策などの記事が該当すると思いますが、メンタルヘルスの向上と維持のためには、欠かせないテーマを忘れておりました!

それは、「食事」です。

皆さん、食べたり飲んだりするのは好きですよね?

私も週末にワインを飲みながら、ガッツリ食事を摂ることが、毎日仕事をする上で何よりの原動力となっております。

「食事」は「エネルギー摂取」という生命にとって基本かつ重要な面があることはご存知かと思います(当たり前ですよね?)。

しかし、実を言うと、我々が普段口にする「食べ物」「飲み物」は、メンタルヘルスに大きな影響を与えます

今回より紹介する、新シリーズ「食事と精神医学」では、「食べ物」「飲み物」「食文化」などを、精神医学の観点から解説したいと思います。

そして記念すべき第1回目は、「緑茶と認知症」についての研究紹介です。

緑茶と認知症の関係については、皆様も聞いたことがあると思いますが、本研究では科学的に緑茶の抗認知症効果を証明しております!

【論文紹介】

Green Tea Consumption and the Risk of Incident Dementia in Elderly Japanese: The Ohsaki Cohort 2006 Study, Tomata Y, et al., Am J Geriatric Psychiatry, 2016

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31427871/

<目的>
緑茶摂取
認知症発症の関連を明らかにする。

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2,420字
現役の精神科医が論文紹介しています!

食べ物、飲み物、食習慣等について精神医学の観点から解説! これを読めば、食事がさらに楽しくなる?

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