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読書感想📚

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今月読んだ本の感想(5月編)

今月読んだ本の感想(5月編)

5月も終わり、もう1年の半分に差しかかろうとしている。
時の流れが早すぎて、毎日ぽやんと過ごしていたらすぐにおばあちゃんになっちゃいそう。

最近インプットが足りなくて、アウトプットがなかなかうまくいかないので、もっと読書量を増やしていきたいね。

というわけで、今月読んだ本、5月編です。

射精責任/ガブリエル・ブレア望まない妊娠って男女どちらにも責任があるはずなのに、現状として女だけが責任を負

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即席で本をプレゼントしあう会、開催 with夫

即席で本をプレゼントしあう会、開催 with夫

夫と本屋をふらふらしてて、ふと思いついた。
「今からお互いに本をプレゼントしあおう!」

こうして唐突に「即席で本をプレゼントしあう会」が開催された。
ルールは以下の通り。

私が選んだ本はこちら。
『たそがれビール』小川糸

選んだ理由は、薄い本でエッセイなら、多忙な夫でも読みやすいかと思ったから。
そして、読んだことない本を選べば自分も読めるからだ。

対して夫が選んだ本はこちら。
『花の鎖』

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殺人事件×〇〇!?超新感覚ミステリ『屍人荘の殺人』感想

殺人事件×〇〇!?超新感覚ミステリ『屍人荘の殺人』感想

「ミステリ」って好きなんだけど、殺人事件が起こる→探偵役が解決という一連の流れが定番すぎて、謎自体は面白いものの、展開としては退屈というか予見ができてしまう。

『屍人荘の殺人』も、探偵役が登場して、大学生たちが夏の合宿に出かけて……という超ありがちな展開に、「はいはい、こっからどうせクローズドサークルになるんでしょ」と思いながら読み進めた。

それがまさか〇〇になるなんて……。
あまりの衝撃的展

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男の責任を問わない社会に異議を『射精責任』感想

男の責任を問わない社会に異議を『射精責任』感想

大学生のときに中絶についての授業があって、「プロチョイス」「プロライフ」という言葉を学んだ。

プロチョイスは、女性の自己決定権を尊重する考え。
プロライフは、胎児の生命を尊重する考え。

女性の自己決定権と、胎児の生命。
あれ?男性の責任はどこに……?

という疑問を抱いた方にぴったりなのが本書、『射精責任』。すごい名前だね〜。

ちなみに自分はばりばりのプロチョイス派です。

本の内容中絶の権

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発達障害×犯罪というタブー『となりの少年少女A』感想

発達障害×犯罪というタブー『となりの少年少女A』感想

元法学部・刑法専攻ということもあり、私は刑事事件にかなり興味がある。

特に興味があるのは「犯罪者はなぜ犯罪をするのか」ということ。犯罪心理、ともいえるかも。

そんな疑問の一助になりそうな本を見つけたので、読んでみた。

今はあの時の知識とかほぼ忘れてしまったので、もう一度勉強しなおしたいな〜。

本の内容日本中を震撼させた、凶悪未成年犯罪たち。

なぜ彼らは人を殺したのか?
その裏の要因として

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今月読んだ本の感想(4月編)

今月読んだ本の感想(4月編)

春まっさかり、もはや暑いくらいの日もあり、体調もメンタルも安定しづらいこのごろ。

今月はそこそこ忙しく、本を読む時間が少なかった。

……と思っていたが、スマホのスクリーンタイムを見たらすごかったので、結局時間はあってもうまく使えてないだけなんだな。

読書体力つけたい。
というわけで今月は少なめ。

ばにらさま/山本文緒様々な事情をかかえた中で生きている、女たちの人生を切り取った短編集。

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61年の刑務所生活『日本一長く服役した男』感想

61年の刑務所生活『日本一長く服役した男』感想

日本一長く服役した男。
その年数なんと61年。

25歳の私は、61年という時間の途方もない長さがまだ想像できない。

いったいどんな凶悪犯なんだろう。どんなことをしたら、61年も刑務所にいなきゃいけなくなるんだろう。

想像を膨らませながら、ページをめくった。

あらすじ61年もの間服役し、83歳で刑務所を仮釈放された男を、地方放送局の記者2人とディレクターが追う。
服役年数は日本一長い。

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彼女たちは幸せ?それとも不幸せ?『ばにらさま』感想

彼女たちは幸せ?それとも不幸せ?『ばにらさま』感想

女だけが背負っている宿命がある。

そしてそれは、女にとって望ましいものではない。

私はずっとそういう感覚を抱えたまま生きていた(他の女性がどう感じているかは知りませんが)。

そんな「女」たちの人生の一部を切り取って描いた短編集が本書、「ばにらさま」だ。

本書に登場する「彼女たち」が、幸せなのかそれとも不幸せなのか、人によって意見が分かれると思う。

あらすじ冴えない主人公にできた初めての恋

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鬱の難関・風呂をどう倒す?『うつの人の風呂の入り方』感想

鬱の難関・風呂をどう倒す?『うつの人の風呂の入り方』感想

鬱病経験者ならわかると思うけど、鬱が深まると風呂に入れない。

私は過去、風呂に入れなくて3日経つと、「風呂に入る辛さ<自分が汚いことによるストレス」となり、なんとか風呂に入っていた。

「風呂に入ること」は、鬱の人にとって倒すべき強大な敵なのだ。

そんな人たちに向けたライフハックを教えてくれるのが、本書『うつの人の風呂の入り方/秋田巌』である。

本の内容題名は「風呂の入り方」と銘打っているも

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今月読んだ本の感想(3月編)

今月読んだ本の感想(3月編)

お世話になってる精神科の先生曰く、「3月は人間の発情期で、ホルモンバランスが乱れるので調子が悪くなりやすい」らしい。

かくいう私は、あたたかくなってきて活動しやすくなったな〜と感じつつ、急に鬱になったりしている。

このまま暑くはならず、過ごしやすい時期が続くと嬉しいね〜。
というわけで、今月はたくさん読めました。

※微・ネタバレありです。

『食べると死ぬ花』/芦花公園【あらすじ】
同居の姑

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今月読んだ本の感想(2月編)

今月読んだ本の感想(2月編)

「2月は逃げる」というけど、本当にあっという間に終わってしまった。

歳をとるにつれどんどん一年が早くなっていくように感じるな。このままでは気づいたらおばあちゃんになってそう……。

2月はあまり調子良くなくて、今月読んだ本は少なめ。
微•ネタバレありですのでご注意を。

『殺戮にいたる病』/我孫子武丸女性の胸部と下腹部を切り取るという、残忍な連続殺人事件をめぐり、事件にかかわる3人の視点が入り乱

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今月読んだ本の感想(1月編)

今月読んだ本の感想(1月編)

今年の目標は、40冊本を読むこと!

今月はホラー系を中心に摂取したい気分だったので、ちょっと怖い感じのお話が多め。

微•ネタバレありです。

恐い間取り2、3/松原タニシ「恐い間取り」シリーズは無印を読んだことはあるけど、続きがでているとは知らなかった。見つけたので読んでみた。

著者の松原タニシさんは、「事故物件住みます芸人」だ。実際に事故物件に住んで、その恐怖体験を本にしたのが「恐い間取り

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殺人現場からいなくなった犬『犬を盗む』感想

殺人現場からいなくなった犬『犬を盗む』感想

表紙のわんこの目がうるうるとしながら、こちらに訴えかけてきまして。これは読むしかないね。

あらすじ資産家の高齢女性が殺された現場には、犬がいたはずだ。しかし、その犬がどこにも見当たらない。
犯人は本当に金目当てだったのか?
もしかして……犬が目的?

殺人現場にいたはずの犬をめぐって、それぞれの人間たちの思惑が混ざり合っていく。

真実は犬だけが知っている……かも。

ネタバレなし感想とても文章

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監察医ガチャすぎる!!『監察医が泣いた死体の再鑑定』感想

監察医ガチャすぎる!!『監察医が泣いた死体の再鑑定』感想

この世には「親ガチャ」という言葉がありますが、「監察医ガチャ」もあるのかもしれない。

「監察医が泣いた死体の再鑑定」(上野正彦)を読んだ。
この上野正彦という方、大変有名な監察医らしい。
何冊か本を出していて、昔その中の一冊を読んでみた(タイトルは忘れた)のだけど、すごく興味深い内容だったので、この本も読んでみた。

感想は全て個人的な意見です。

あらすじ 著者の上野正彦さんは、監察医だ。

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