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VTuber&VR考察マガジン

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このマガジンではV考察や統計、ファンの向き合い方などVTuber&VRに関する考察をアーカイブしつつ、紹介していく 詳細→https://note.mu/kanata_virtu…
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#エッセイ

「平成文化の精神」の終焉 ―キズナアイ活動休止に寄せて―

「平成文化の精神」の終焉 ―キズナアイ活動休止に寄せて―

※サムネイルはKizuna AI The Last Live “hello, world 2022”<https://www.youtube.com/watch?v=GTa2HxIsBPM>より引用

※2024/8/11更新:春日望さんのボイスアドバイザー退任に伴い、一部変更しています。

先週土曜日の2月26日、一つの大きな日本の伝説が、幕を下ろした。
世界初のバーチャルYouTuber(VT

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「Vtuber」の何が面白いのか素人が考察してみた

「Vtuber」の何が面白いのか素人が考察してみた

「何がおもろいねん」

この一言でVtuberを遠ざけてきた素人が、ただのツッコミで終わらせるのではなく、本当に何が面白いのかを考えてみようと思う。
ちなみに、これの執筆時点でVtuberの動画を見たことは一度もない。
じゃあ、お前に何がわかるねんって話だが、そう、何もわからない。
だからこそ、考えてみる。
ほんまの素人が考察してるから、全部の文章の先頭に(多分)って入れて読んでほしい。

結論か

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Universalな事

Universalな事

ほんのちょっと前までVtuberという仕組みは
ユニバーサルに人を救える仕組みだと思っていた
当然そんなこともないのはわかっていたけど
そうでない人の事など考慮の外だった
例え大麻を無料で望むだけ配給するシステムが
あったとしても全員が幸せになるのは不可能だ
大麻にもアレルギーがあるからね
それは想定していたんだけれど
そういうある意味では必然的な不可能ではなく
そこから意図的にこぼれてしまうこと

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電音部とバーチャルのカルチャー

電音部とバーチャルのカルチャー

 今日書く内容はざっというと以下の感じです。

企業側が二次創作を黙認しつつもコンテンツをジャンプアップしてもらっていたのが平成で、企業側が二次創作を容認するようになりついには肩を組むようになったのが電音部で、ここらへんの距離感はVの雰囲気に近いから令和のコンテンツだなぁという感じがするなぁとふと思った
https://twitter.com/iitomo_617/status/127778891

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「生きていく」ことの大変さとVR世界という止まり木:今日も一日生き延びてエラい!

「生きていく」ことの大変さとVR世界という止まり木:今日も一日生き延びてエラい!

先日の全3回に渡った連載「全てがVになる」。
今回の記事は、いうなればそのあとがき、あるいは付録のような文章です。

VTuberが「自分のなりたい姿としてふるまえる」仮想人格となりうると指摘した上で、それが当たり前に受け入れられる土壌となるVR技術の社会への浸透と、価値観によるコミュニティの分散化という未来図を提示しました。
そして後編にて「一つの矛盾しない存在であらねばならない」という現実世界

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全てがVになる:VRが変える私たちの社会、2050年のその姿(中編)

全てがVになる:VRが変える私たちの社会、2050年のその姿(中編)

先日公開した前半の記事は、あまりに突飛な内容であったのにも反して、多くの方から反応を頂くことができ、本当に嬉しく思います。

私たちの心の中に形作られた「なりたい自分」。それが2D/3Dの「体」を得、身体性や、「中の人」とは別の人間関係をも獲得することすら可能なVTuberはもはや一個の仮想的な人格であり、それは現実に縛られた私たちに代わって「なりたい自分になる」自己実現へと近づいてくれる。
そん

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小論:分散化する未来の社会と個人の「しあわせ」のかたち

先に予告します。私は毎度これでもかと長文ばかりを書いていますが、今回はとても短い文章になるでしょう。

今回のnoteは、昨日書き上げた「全てがVになる:VRが変える私たちの社会、2050年のその姿(中編)」についてのとあるコメントに、私がいたく感じいるものがあったがために、それを言葉にしたくて書いた「自分の著作に対するコメントへの感想文」だからです。

私はこのエッセイの中で、VRが浸透した未来

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全てがVになる:バーチャルが生み出す「新しい自分」の可能性が輝く未来(後編)

全てがVになる:バーチャルが生み出す「新しい自分」の可能性が輝く未来(後編)

この連載、「全てがVになる」もいよいよ今回で最終回となります。

前編、中編を読んでいただいた方、ここまでお付き合い頂きありがとうございます。
この後編を初めて目にした方、今回は前編・中編での内容を踏まえた内容にはなりますが、そこでお話した内容についても折に触れて改めて紹介していくので、どうか構えずに後編だけでも読んで頂ければ嬉しいです。

改めて紹介すると、前編「私たち全てがVTuberになる日

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Vtuberについて。殴り書き

Twitterで何度か見かけたVtuberに関する記事が面白かったのでそれへの応答ではないが、思ったことを書く。暇だし。二つ、三つ前の記事でも書いたように私は懐古主義者であると自己規定している

この記事は幾分挑発的なタイトルではあるが、内容はそれほどでもない。Vtuberという業界の悲劇的な側面(それは人間の文化の悲劇的な側面でもあるのだが)を描き出しているものとして私は読んだ。ただちょっと悪態

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『ARKマルチサーバー』に見るにじさんじとホロライブの違い

『ARKマルチサーバー』に見るにじさんじとホロライブの違い

 今年に入り、にじさんじとホロライブという2大VTuber事務所において、急速に流行の度合いを強めているゲームがある。その名を『ARK:Survival Evolved』という。
 ざっくりと説明するなら、オープンワールドのマップを探索し、原野に生息する恐竜や古代生物達を捕らえて飼い馴らし、難敵の潜む洞窟や強力なボスキャラクターを踏破するアクションゲームである。周囲の環境に対して不利で無力気味なキ

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全てがVになる:私たち全てがVTuberになる日、その未来の姿(前編)

全てがVになる:私たち全てがVTuberになる日、その未来の姿(前編)

バーチャルYoutuber、あるいはVTuberと呼ばれる人たち。2017年にひっそりと始まったそのムーブメントはいまだ冷めることなく拡大し続け、2020年現在もその数はとどまるところなく増え続けています。バーチャルYoutuberランキングを提供しているUserlocalの発表では2020年1月時点で1万人を突破したとのことですが、この統計は登録制であることを鑑みるに、登録をしていない方や、実質

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VTuberの本質とその先にあるモノ~私たちの進化の先駆けとしてのVTuber

VTuberの本質とその先にあるモノ~私たちの進化の先駆けとしてのVTuber

VTuberというのは一体なんなのでしょうか?

冒頭から抽象的な問いかけで恐縮です。この問いかけに「アバターを使ってネット上で配信をしている人たち」と辞書的な応えを返すのは簡単ですが、それがどれだけ核心をついているかと言えば、私はNOだと思います。
おそらくこの下りを読んだ皆さんも同じように「間違ってないけど、正解でもない」と頷いて頂けるんじゃないかなと思っています。

ではVTuberとは、そ

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仮想現実で「許し」の夢を見るか

仮想現実で「許し」の夢を見るか

仮想現実ソフト(VR)を使って、亡くした娘と再会した母親の体験についての動画が話題になっている。
7歳で難病のため亡くなってしまった娘の映像に、「もう悲しまないで」と言われた母親は、嬉しかったし、より一層娘への愛情を募らせることができたと語っていた。

動画リンク(韓国語のニュース)です。
https://youtu.be/uflTK8c4w0c

私が読んだカラパイアのまとめ記事です。
http

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書くことは Vtuber だ

書くことは Vtuber だ

書くこととVtuberは似ている。

今日、会社で経営者の講演会があった。渋谷の講演会があったITベンチャーで、Vtuberのようなアバターを使ったサービスを提供している会社だった。YouTubeはよく見るけれど、たいてい東京03かサンドイッチマンのコントや、警察24時のようなドキュメンタリーばかりだ。Vtuberの動画は一度も見たことがない。全く馴染みのないジャンルだったけど、未知の世界を知れる

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